ベラボンとはどんな土壌改良材?その種類・効果・使い方を詳しく解説!

ベラボンとはどんな土壌改良材?その種類・効果・使い方を詳しく解説!

ベラボンっていったい何?どんなもの?ベラボンとはヤシの実の繊維から作られたヤシの実チップの土壌改良材。排水性と保水性に優れ、なんといってもその軽さと燃やすごみで処分できることが大きな魅力です。ベラボンの特徴と効果や欠点も含めて、使い方について詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.ベラボンとは
  2. 2.ベラボンの特徴と効果
  3. 3.ベラボンの種類
  4. 4.ベラボンのサイズ
  5. 5.ベラボンの使い方
  6. 6.ベラボン使用時に気をつけるポイントや欠点
  7. 7.ベラボンを使った寄せ植え
  8. 8.ベラボンのまとめ

ベラボンとは

ボタニ子

ボタニ子

ベラボンっていったい何のこと?

ベラボンは、洋ラン専用の培養土開発からうまれた、ヤシの実チップの園芸培養土のことです。天然のヤシの実のスポンジ状になった繊維を特殊な加工を行うことで、本来の水をはじく性質から、吸水性、保水性、排水性にすぐれた培養土へと発展したのです。土に変わる培養土として、またすぐれた土壌改良材として使用方法はどこまでも広がります。種類やサイズも豊富でベラボン・プレミアムやベラボン・サキュレントといった新しい種類も増えています。

何からできているの?

ボタニ子

ボタニ子

ベラボンは何からできているのでしょう?

原材料はなんとタイのココヤシです。亀の子たわしを思い出して下さい。亀の子たわしは毎日台所でごしごしと使用されるものですが、すばらしい耐久性を持っています。その耐久性にすぐれた亀の子たわしと同じココヤシから作られています。ヤシの実の果皮をめくった、スポンジ状の繊維質の部分を利用してできています。ココヤシはベラボンになっても優れた耐久性を発揮し、約5年もの間腐らず土壌を良い状態に保ってくれます。

ベラボンの特徴と効果

特徴を知ろう

膨張したり収縮したりする

もともとヤシの実のチップは水を吸わない性質ですが、特殊な加工によって作られたベラボンは、水を含むと1.5倍に膨張します。そして、乾くと収縮します。この膨張と収縮の運動を繰り返すため、土壌の中に動きが出て、年数と共に土が締まって目づまりしてしまうという悩みを防いでくれます。

保水性や排水性にも優れる

ベラボンは保水性、排水性を発揮し、膨張と収縮で土の中に新鮮な空気を送り込むことで、しっかりとした根を育ててくれます。(肥料は含まれていません。)重さは土の約1/3ととても軽く、匂いもなく清潔、使用後は燃やすごみとして出せるのも嬉しい特徴です。水はけがよく、多肉植物の培養土としても理想的です。

期待できる効果

根を育てるのに役にたつ

ベラボンの特徴である収縮を繰り返す緩衝性は、根に優しく、立派な根を育てるのに役立ちます。また、土中に空気が増えることで、夏場は地温の上昇も防げて蒸れず、水はけが良い中でも乾燥も防ぐことができます。また、冬場には空気を多く含むため保温効果があり、土壌が凍りにくいため霜などで根を傷めることのない、優しい理想的な環境を与えてくれます。

ベラボンの効果をまとめると吸水性、保水性に加え、水はけのよさと肥料を保持する力が期待できるといえるでしょう。ヤシの実はとても丈夫で腐りにくいので3~5年もの間これらの特徴と効果が持続します。

ベラボンの種類

ボタニ子

ボタニ子

ベラボンにはどんな種類があるの?

①:ベラボン

ヤシの実をカットしただけではない特殊な加工法によって、吸水性と緩衝性を得たすばらしい素材がうまれました。こちらはあく抜き処理はしていないためタンニンを含みます。使い方は土壌改良材として、またはマルチング材としての使用がおすすめです。水耕栽培や育苗にはタンニンが含まれるため使用しません。肥料は含まれていません。

②:あく抜きベラボン

ベラボンと違い、こちらはヤシの実に含まれるタンニンを除去するためのあく抜き処理を施したものです。タンニンには根の成長を阻害する成分が含まれているため、あく抜き処理をすることで寄せ植えや播種用、水耕栽培への利用が可能となります。使用方法は培養土の代わりとしてそのまま単用で使え、または10%程度すき込むことでも根の発育に違いが出ます。肥料は含まれていないので、寄せ植えで使用する場合は肥料を追加して下さい。

③:ゴールド・ベラボン

S、3Mのミックス状であく抜き済みです。ゴールド・ベラボンは多くの用途に利用が可能です。使用方法は土壌改良材やマルチング材の他、育苗や播種、鉢物栽培、水耕栽培にと使えます。もちろん多肉植物の植え込み資材としても利用できます。肥料は含まれていないため、用途にあわせて追加します。混ぜ込むときにベラボンのサイズが細かく軽いため、風で舞いやすいのが欠点です。

④:スーパーベラボン

チップと繊維と粉のミックスで、こちらはあく抜き処理はされていません。火山灰土や砂質土壌の改良にスーパーベラボンを使用します。また畑のマルチング材としても有効です。すき込む場合は飛散しないよう気を使い、手早く行います。

⑤:あく抜きスーパーベラボン

チップと繊維のミックスで、あく抜き処理をされたものです。使用方法は寄せ植えや育苗に単用での使用の他、培養土に混ぜて使用することができます。肥料は含まれていないため必要に応じて追加します。

⑥:ベラボン・プレミアム

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従来のベラボンと違い、プレミアムの名の通り、高品質なヤシの実を使用しているベラボン・プレミアム。ギャザリング技法の必須アイテムです。水持ち水はけがよく、軽くて清潔、使用後は燃やすごみで出すか、土壌改良材としてお庭に撒くといった再利用ができます。土に代わる園芸資材として注目を集めています。使用方法はギャザリングや寄せ植えに単用で使えます。

⑦:ベラボン・サキュレント

ベラボン・プレミアムよりもさらに多肉植物を植え込むのに適した繊維とチップと粉が配合されています。多肉植物をギャザリングの技法でベラボン・サキュレントを使って植え込むことで、植え付け直後でもぐらつかない寄せ植えが作れます。

⑧:ベラボン・チャコール

ヤシガラを炭にしたものです。連作障害や根腐れ防止に効果があります。消臭効果も備えていて悪臭を防ぎ、いやなカビの発生も抑えることができます。使用方法として、古い土の再生に全体の5%程度を混ぜ込む方法や鉢底に敷いてベラボンと併せて使用します。

⑨:グリーン・ベラボン

土壌改良専用のベラボンで、タキイ種苗とフジックとの共同企画で登場しました。散布しやすく作られていて、チップと繊維、粉を土壌改良用にブレンドしたものです。こちらのベラボンはあく抜き処理をしていないため、水耕栽培での使用は控えます。路地栽培からハウス栽培まで使いやすく、幅広い利用が可能です。

ベラボンのサイズ

粒の種類

ベラボンには粒の種類がいくつかあります。用途に応じで使い分けるといいでしょう。パウダー、S(おがくず状)、3M(3ミリ角チップ)、5M(5ミリ角チップ)、8M(8ミリ角チップ)、L(14ミリ角チップ)となっていて、使い方はパウダーとSは育苗、さし芽用に、Mは小~中鉢用、Lは大鉢用鉢底用に使用するといいでしょう。

容量

寄せ植えなどで使いやすいあく抜きベラボンは4Lからの小袋で販売されています。また、あく抜き済みのゴールド・ベラボンは、S+3Mのミックス状で10Lの大袋ですが、ベラボン単用で植え込みする場合や、花壇や畑に使用するにはおすすめです。

ベラボン
100L
あく抜きベラボン
4L・20L・50L・100L
ゴールドベラボン
100L
スーパーベラボン
100L
あく抜きスーパーベラボン
100L
ベラボン・プレミアム
5L・50L
ベラボン・サキュレント
1L
ベラボン・チャコール
1L・5L・40L

ベラボンの使い方

ボタニ子

ボタニ子

ベラボンのよさはわかったけれど、具体的にどのような使い方があるの?

ベラボンの特徴である軽さと、たくさんの立派な根を育てるということ、さらには手が汚れないという清潔感から、さまざまな使い方に応用できるでしょう。ベラボンは水はけのよい理想的な土壌をキープするための手助けをしてくれる魔法の素材です。

使い方①:土壌改良材として

使用方法は簡単で普段使用している培養土に土壌改良材としてすき込んで使います。その他、花壇やお庭、畑の土壌改良材として土壌の違いにあわせて種類の使い分けができます。粘土質の土壌では水はけをよくするといった物理性の向上に効果的です。また、土壌改良専用のグリーン・ベラボン(あく抜き未処理)も新しく登場しました。

使い方②:培養土の代わりとして

ヤシの実チップをしっかりと洗浄しあくが抜けたベラボンは、手が汚れず清潔であるという点で、家の中へ持ち込んで飾ることに抵抗がなくなります。さらに腐りにくいため虫やカビなどの発生も抑えられ、土と違い容器の中の環境を清潔に保ってくれる効果もあります。

こんな使い方もある

テラリウム

ゴールド・ベラボンまたはベラボン・プレミアムはいろいろな寄せ植えに使いやすいでしょう。種類の違いはあってもベラボンの特徴はそのままなので、苔テラリウムのようなガラスの器を使う作品ではきれいな見た目が好まれ、清潔な土壌が容器の中の環境を安定させます。

水耕栽培

室内で飾るインテリアグリーンも、土を使わずハイドロカルチャーを使った水耕栽培で植え込む方法が好まれてきました。水耕栽培の資材としてもベラボンを使用することで、室内園芸がより清潔で植物の成長に適した環境で楽しめます。

マルチング

植えた植物の株元を覆うことをマルチングといいます。マルチングには寒い冬には保温効果、熱い夏には乾燥の予防、その他、雑草や病害虫の発生を防ぐ効果があります。バークチップやワラ、ウッドチップやピートモスなどの資材が利用されてきましたが、近年ベラボンの手軽さと効果からマルチング材として利用する方も増えています。

ベラボン使用時に気をつけるポイントや欠点

ボタニ子

ボタニ子

ヤシの実から作られたいいことずくめなベラボンですが、欠点はないのでしょうか。

培養土として使うには肥料が入っていないので追加する必要があり、最大のメリットである軽さも、容器によっては軽すぎて風で転倒してしまうという欠点もあります。また、繊維状のベラボンが入っている種類は、繊維が邪魔して土のように軽い力でスコップを入れることができないという欠点があります。その他、粒の細かいタイプは使用時に風で舞ってしまうという欠点もありますので、必要ならマスクを着用します。

ベラボンを使った寄せ植え

ギャザリング

ベラボンの知名度を一気に上げてくれた、ギャザリングと呼ばれる新しい植え込み方法です。今までの寄せ植えの概念とは違い、植物の根を崩し、小さな花束のように組み合わせて植え込みます。この技法はプランツアレンジメントとも呼ばれます。この新しい植え込み方法、ギャザリングに適した用土がベラボンです。

多肉植物

多肉植物の寄せ植えにはベラボンが最適。ベラボン・プレミアムやベラボン・サキュレントの高品質のヤシを利用したものからゴールド・ベラボンやあく抜きスーパー・ベラボンといった汎用まで多肉植物に必要な水はけのよい土壌環境を与えてくれます。粒によって扱いの違いはありますが、使用方法は簡単、根を崩した多肉植物をベラボンにアレンジするように挿していきます。

ベラボンのまとめ

ベラボンには様々な効果と使い方があります。使う際にはメリットだけでなく、欠点も押さえておくことで最適な効果を得ることができますので、注意点は必ず読むようにしましょう!植物の根は成長に大切な役割を持ちますので、根腐れを防ぐためや水はけの良い土壌を作りたい方にはおすすめです。そして、上手に使うことで、栽培における力強い味方になってくれるはずですよ!

*berry*
ライター

*berry*

お花のある暮らしを満喫! 育てて飾ってお気に入りの景色をつくるのが大好き。

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