モミジイチゴの育て方④果実の収穫
モミジイチゴは育てる楽しみの他に、果実を収穫して食べるという楽しみがあるのもポイントです。果実の収穫についての注意点を紹介します。
収穫時期
モミジイチゴの果実を収穫できるのは、花が咲いてから2週間くらい後です。花は4月~5月くらいに咲くので、そこから2週間後となる6月頃には収穫できます。ここで一つ注意したいのが、「モミジイチゴの花は前の年に出た枝にしか咲かない」ということです。つまり初めてモミジイチゴを育てた年は、花が咲かないので果実の収穫はできません。
ボタニ子
収穫の注意点
モミジイチゴを収穫するときは、トゲに注意してください。葉と茎にはトゲがあるので、うっかり触るとトゲが刺さる可能性があります。枝のトゲには注意していても、葉にもトゲがあるのでうっかりしやすいです。自分で育てたモミジイチゴを収穫するのはワクワクしますが、トゲにはくれぐれも注意してください。
ボタニ子
モミジイチゴの果実はとても柔らかいので、収穫するときは優しくそっと摘みとりましょう!
モミジイチゴの育て方⑤注意点
モミジイチゴを地植えして庭で育てるなら特に問題ありませんが、プランターや植木鉢で屋外で管理する場合は地下茎に注意しましょう。地下茎というのは、土の中に埋もれて根を張る性質のことです。例えばプランターや植木鉢を土の上に置いて管理するような場合は、鉢底から伸びた根が土にもぐりそこに根付いてしまいます。
ボタニ子
プランターや植木鉢はコンクリートの上に置くか、直接土に触れないようトレーを敷きその上に乗せるのもおすすめです。
地下茎が伸びた場合の対処法
地下茎に気づかず放置すると地下茎からも芽が出るので、気づいたらそこら中モミジイチゴだらけになってたということになりかねません。地下茎が伸びても問題ないならそのままでもいいですが、小さい子どもやペットがいるとトゲで怪我をする可能性もあります。対処法としては、伸びた分の地下茎ごと剪定するのがおすすめです。
ボタニ子
1度で除去しきれず後から新芽が出て気づくこともあります。不要ならその都度剪定してくださいね!
モミジイチゴのおすすめな食べ方
モミジイチゴのジャム
【材料】
- モミジイチゴに対して6割の砂糖
- レモン汁:小さじ1~2
- モミジイチゴを軽く水で洗う
- 鍋にモミジイチゴを入れ弱火にかける
- 水分が出てくるまで時々木べらで混ぜながら20分煮る
- 20分煮詰めたら砂糖を入れさらに煮詰める
- 仕上げにレモン汁を入れる
モミジイチゴはあまりアクは出ませんが、煮詰めながらアクが出たら取り除きましょう。仕上げのレモン汁の量で固さを調節できるので、お好みに仕上げてください。粗熱が取れたら瓶詰めして冷蔵庫で保存します。砂糖はお好みで量を調整できますが、日持ちさせたい場合はモミジイチゴの量に対して6割以上の砂糖を使うとよいでしょう。
ボタニ子
甘さ控えめにしたい場合は、2日以内で食べ切れる量にするのがおすすめです。プチプチとした種の食感も楽しめます。
ボタ爺
パンにつけて食べるときは、お好みでクリームチーズをプラスしてもおいしいのでお試しあれ!
瓶詰めのポイント
モミジイチゴは生のまま食べてもおいしいですが、保存したい場合はジャムにするのがおすすめです。ジャムにしておけば常温保存も可能です。ただし瓶詰めの仕方にコツがあります。瓶は事前に煮沸して消毒しますが瓶詰めにしてから軽く蓋をしめた状態で、瓶ごと再度煮沸しましょう。
常温保存が可能
ジャムを瓶につめてから煮沸すると瓶内の空気が抜けるので、常温保存できるようになります。お湯から上げるタイミングで、蓋を硬くしめなおすことも忘れずにしておきましょう。この状態なら2ヶ月くらいは常温保存できます。ただし開封後は冷蔵庫に入れ、2週間くらいで食べ切るようにしてください。
ボタニ子
コツを覚えておけば、大切に育てたモミジイチゴをおいしく食べられますよ!
モミジイチゴ酒
【材料】
- モミジイチゴ:500g
- ホワイトリカー(35度):1.8L
- 果実酒瓶や大きめの瓶などに材料を入れる
- 冷暗所で3~5ヶ月寝かせる(果実は20日ほどで取り出しておく)
ボタニ子
モミジイチゴが少ない場合は、ホワイトリカーの量を調整してくださいね!
まとめ
モミジイチゴは、庭やプランターでも育てられます。果実が収穫できるのは翌年以降ですが、自分で育て収穫するという楽しみがあればその間のモチベーションも保ちやすいでしょう。いくつかポイントはありますが、初心者にも育てられるのでぜひ試してみてください。
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これからモミジイチゴを育て始める方は、果実が収穫できるのは翌年以降と覚えておいてください。