イオナンタとは
土のいらない植物として有名なエアープランツ。最近ではおしゃれなインテリアとしても人気も高くなっています。そのエアープランツアの中でも特に人気があるのがイオナンタです。丈夫でバリエーション豊富、さらに美しい花を咲かせることから、初心者の方からマニアの方まで幅広い層に支持されています。
イオナンタの基本情報
学名 | Tillandsia ionantha |
科名 | パイナップル科 |
属名 | ハナアナナス属 |
原産地 | メキシコ、ニカラグア |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | やや弱い |
エアープランツの一種
イオナンタはエアープランツの仲間です。エアープランツはアメリカ大陸に分布する着生植物です。土に根は張らず、樹木や岩、人工物に着生し、雨や霧から水分を吸収しています。土がいらない植物で、さまざまな形で置くことができ、インテリアとして人気があります。
花言葉
イオナンタには花言葉がつけられていませんが、ティランジア全体には「不屈」という花言葉がつけられています。土に根を張らず、過酷な環境で生き抜く姿に対して付けられたのかもしれませんね。
イオナンタの種類
イオナンタは、園芸品種を含めてたくさんの種類があります。種類によって大きく姿形が異なることはありませんが、それぞれ特徴があります。今回はその中からおすすめの種類をご紹介していきます。
イオナンタ
イオナンタの中だけでなく、ティランジアの中でも最もポピュラーな種類です。開花時には真っ赤に染まり、美しい姿を楽しめます。栽培もしやすいので、初心者の方におすすめです。丈夫な種類ですが、蒸れやすいので風通しのよい場所に置きましょう。
イオナンタ・ストリクタ
開花時以外でも赤や赤紫色に染まる種類です。「ストリクタ」はラテン語でまっすぐなという意味で、名前通り葉はカールせずに直立します。ほかのイオナンタと比べて暑さに弱いので、夏場の管理には注意が必要です。
イオナンタ・フエゴ
「フエゴ」とは、スペイン語で炎を意味します。その名前の通り、開花期には非常に鮮やかな赤色に染まり、イオナンタの中でも最も美しいと言われています。ほかのイオナンタより寒さに弱いので、冬はしっかりと保温して管理してください。
イオナンタ・ルブラ
ほかのイオナンタより一回り大きく育つ種類です。葉も広く肉厚になるので、より一層大きく見えます。普段から薄っすらとピンク~赤紫色をしていますが、開花期になるとより鮮やかになります。
イオナンタ・コーンヘッド
グアテマラ産のイオナンタとされています。肉厚な葉が直立し、名前の通り円錐形のような形が特徴です。肉厚で高さもあり、迫力のある姿が楽しめます。
イオナンタ・ヴァンハイニンギィ
ほかのイオナンタと違い、茎があるのが特徴です。肉厚で広い葉を持ちますが、個体差があり、親指程度にしかならない小さな個体もあれば、葉が開く個体、直立する個体とさまざまです。成長がやや遅く、寒さに弱い面があります。
イオナンタ・アルビノ
赤い色素を持たない種類で、開花時には透明感のある黄色に染まります。また白色の花を咲かせ、他のイオナンタとは違った雰囲気があります。大きさもやや小さく、3~5cmほどです。
ボタニ子
次ページからはイオナンタの選び方について紹介します。