チランジア・イオナンタとは?
イオナンタはチランジアの一種です。チランジアは「ティランジア」「エアープランツ」とも呼ばれていますね。土や肥料がなくても育つ手軽さと、園芸店や100円均一など身近な場所で手に入るため人気を集めています。そんなチランジア・イオナンタの魅力と育て方や、ルブラやフエゴなどの種類も見ていきましょう。
イオナンタの基本情報
植物名 | チランジア・イオナンタ(ティランジア・イオナンタ) |
学名 | Tillandsia ionantha |
科名 | ブロマリア科 |
属名 | ティランジア属 |
原産国 | メキシコ |
イオナンタはチランジアの一種
チランジアは多年生植物であり、空気中の水分や栄養素を葉の表面から吸収することで成長します。土や肥料がなくても葉から水分や養分を吸収し、成長する植物であることから「エアープランツ」という名でも流通しています。
チランジアの分布
チランジア(エアープランツ)はメキシコ、中央および南アメリカ、西インド諸島の森林や高山、砂漠に自生しています。葉から空気中の水分を吸収することで成長できるため、原産国のような過酷な環境でも生息できるのです。
イオナンタの特徴
葉の特徴
チランジア・イオナンタは、葉の表面がトリコームという薄い毛で覆われ、粉砂糖をかぶったような姿をしています。このトリコームが強い日差しから株を守ったり、水分を効率よく吸収したりする役割を果たしています。チランジア(エアープランツ)には、イオナンタのように葉がたくさんのトリコームで覆われている「銀葉種」と「緑葉種」の2つの種類があります。
銀葉種
チランジア(エアープランツ)のなかでも、葉の表面がたくさんのトリコームに覆われている種類のを銀葉種と呼びます。このトリコームがあることで効率よく葉の表面から水分が吸収できます。銀葉種は日光を好み、乾燥に強いのが特徴です。キセログラフィカやフックシーなどが銀葉種に挙げられます。
ボタニ子
緑葉種
銀葉種とは違い、トリコームが少ないため全体的に緑色なのが特徴です。性質も銀葉種とは正反対で直射日光や乾燥に弱く、より多くの水分を必要とします。カピタータやブラキカウロスなどが緑葉種に挙げられます。
根の特徴
葉から水分や養分を吸収することで成長するチランジア(エアープランツ)は、木の樹皮や岩場に根を張って生息する着生植物です。一般的な植物が根から水分や養分を吸収して成長するのとは違い、葉から水分や養分を吸収するチランジアは、生育する場所を定めるために根を張り着生します。長時間根元を水で浸してしまうと根腐れにより枯れるため注意しましょう。
花の特徴
開花時期
イオナンタは葉の色が変わり始めた頃に密集した葉の中心部分から紫色、もしくは白の細長い筒状の花を咲かせます。開花時期は株や環境によるため、定まった開花時期はありません。
イオナンタの花言葉
イオナンタは、土のない過酷な環境でも葉で水分や養分を吸収して成長します。そのため、花を咲かせるため「不屈」という花言葉がつけられています。
株の特徴
イオナンタは子株が芽吹きやすく、次から次へと子株が出てくるため、その子株を切り離さずに育てると大きなクランプ(群生株)になります。親株は花が咲いたあと、子株が芽吹くことで枯れてしまいますが、そこからまた無数の子株が芽吹くのを繰り返して大きく丸く育っていきます。立派なクランプに育てるにはかなりの年月がかかりますが、その迫力ある大きさに育てるのを楽しむのもよいでしょう。
今回紹介しているイオナンタはこちらの銀葉種に属します。