育て方③水やり
イオナンタは、根ではなく、雨や霧から葉を通して水分を吸収するので、霧吹きやソーキングと呼ばれる方法で水やりを行います。こちらでは、その方法をご紹介していきます。
霧吹き(ミスティング)
気温が10℃以上の時期は週に3回、10℃を下回る時期は週に1回ほど霧吹きを行います。霧吹きをする場合は、夕方から夜間に行い、株全体が濡れるようにしてください。霧吹き後は、風通しの良い場所に置きましょう。熱い日中や、風通しの悪い場所で行うと、霧吹き後に蒸れて枯れてしまうことがあるので、注意が必要です。
ソーキング
水切れを起こしている個体に有効な水やりで、出張や旅行などでしばらく霧吹きができなかった時にもおすすめです。まず、器に20~30℃の水を入れます。そこにイオナンタを入れ、3~6時間ほど浸します。取り出した後は風通しのよい場所におきましょう。長く浸けすぎると逆に弱ってしまうこともあるので、やりすぎには注意してください。
肥料
もともと雨や霧から水分を得ているので、肥料をあげなくても育ちます。しかし、大きく育てたい場合や、早く成長させたい場合には肥料も有効です。霧吹きする水に市販の液体肥料を溶かし、1か月に1回ほど施します。もともと肥料を必要としない植物ですので、規定量の倍ほどに薄めてください。
育て方④その他の手入れ
それほど手間のかからないイオナンタといえど、さまざまな手入れは必要となります。こちらでは、水やり以外の手入れについてご紹介していきます。
枯葉の除去
古くなった葉や、枯れてしまった葉が付いたままになっていると、蒸れてしまったり、カビが生えてしまったりすることがあります。最悪の場合、それが原因となって株自体が枯れてしまうこともあるので、定期的に除去してきれいにしてください。
開花後の管理
順調に生育すると、1年に1回ほど花を咲かせます。花は数日でしぼむので、しぼんだ花はできれば切り取ってしまいましょう。そのままでも大丈夫なのですが、枯れた花にカビが生えて、株に影響が出る場合があります。また開花で体力を消耗しているので、霧吹きする水に薄めの液体肥料を混ぜて与えてください。
株分け
開花後、親株の付け根から子株が生え、やがて群生株を形成します。そのまま群生させてもよいですが、密集している分蒸れやすくなってしまいます。不安な場合は株分けをして単独で栽培しましょう。株分けをする場合は、根元をやさしく引っ張れば外れます。子株が小さすぎると、その後うまく成長できない場合があるので、3cm以上になってから株分けをしてください。
まとめ
イオナンタの育て方についてご紹介しました。イオナンタはエアープランツの中でも育てやすい品種です。美しい種類もたくさんあり、コレクションをしてそれぞれの違いを楽しむのもよいのではないでしょうか。ぜひ、イオナンタの栽培にチャレンジしてみてください。