ルートンとは
ルートンは発根促進剤
ルートンは、発根促進剤といわれる植物の発根を助ける薬剤です。白い粉末で、主に植物を挿し木するとき利用されています。挿し木は、茎や葉を土に挿すと根を生やす性質を利用して、植物を増やす方法です。
挿し木はガーデニングで行われている
種をつけない植物や種から育てにくい植物は、挿し木により増やされています。また、新しく苗を購入することなく好きな植物を増やせるため、挿し木はガーデニングでひろく利用されています。
ルートンの有効成分
ルートンの有効成分は、α‐ナフチルアセトアミドです。この成分は植物の成長ホルモンで、挿し木が発根しやすくなるとされます。挿し木は手順や時期に注意しても、しっかり根を張らずに失敗することがあります。しかし、ルートンを使用すると丈夫な根が生え根の本数も増えるため、挿し木の成功率も上がるでしょう。
ルートンの用途
ルートンは植物の成長ホルモンの働きを助ける効果があるため、挿し木以外にも利用されています。ここでは、どのような用途があるのか紹介します。
球根にも使える
ルートンの発根を助ける作用は、球根にも効果があります。しっかりとした根が生えることで、発芽や開花も早める効果もあります。発根効果が認められているものは、次の球根です。
発根効果が認められている球根
- チューリップ
- グラジオラス
- すいせん
- ゆり
- しょうぶ
- あやめ
種まきにも使える
ルートンは種の発根を促す効果もあるとはいわれますが、どの種に使えるかはっきりわかっていません。しかし、ルートンは植物ホルモンと同じような働きがあるため、食用植物への使用は禁じられています。食べるために栽培する種に使用するのは避けましょう。
多肉植物にも使える
サボテンなどの多肉植物は、葉挿しや挿し木で増やします。ルートンは、多肉植物の挿し木にも発根を促す効果が期待できます。しかし、多肉植物の増やし方は種類による違いがあり、時期や方法を間違えるとなかなか発根しません。ルートンを使うとすべてが発根するわけではなく、正しいやりかたで行った挿し木の発根を補助するだけです。
出典:写真AC