アスパラガスとは?
アスパラガスは、種を植えてから2~3年後に収穫できるユリ科の植物です。地上に伸びてくる新芽の茎は、茹でる、炒める、揚げるなど幅広く使えます。アスパラガスのおもな産地は、北海道や長野県のほか九州地方です。
アスパラガス種類
アスパラガスは同じ品種でも色や大きさの違いから別の名前がついています。よく見かけられる「グリーンアスパラガス」、日に当てずに育てる「ホワイトアスパラガス」、約10cm程度の細い「ミニアスパラガス」は同じ品種です。珍しい品種では紫色の「パープルアスパラガス」があります。収穫のタイミングで紫色から緑色に変わるため、生産量がたいへん少ないです。
グリーンアスパラガス
グリーンアスパラガスは輸入品も多く一年中スーパーで見かけますが、日本では4~6月が旬です。独特の香りと甘みが特徴で、春~初夏にかけて出回ります。グリーンアスパラガスは、日によく当たっているため緑色が鮮やかで栄養価も高いです。
ホワイトアスパラガス
ホワイトアスパラガスの旬の時期は、グリーンアスパラガスと同じ春です。しかし、栽培に手間がかかり収穫量が少なく、鮮度を保ちにくいため出回る時期は限られています。グリーンアスパラガスとまったく同じ品種ですが、太陽の光を当てず栽培するため白く成長します。青臭さがなくやわらかく甘みがあるのが特徴です。
ミニアスパラガス
ミニアスパラガスは、グリーンアスパラガスを約10cmのミニサイズで収穫したものです。細く皮がやわらかいので、そのまま茹でるだけでおいしく食べられます。ほかのアスパラガスに比べて下処理の手間がかからず、サラダや和え物に使いやすいです。
パープルアスパラガス
パープルアスパラガスは、紫色をしている以外、形や大きさはグリーンアスパラガスと同じです。旬の時期は5~6月頃ですが生産量がたいへん少なく、残念ながらスーパーに出回ることはほとんどありません。
アスパラガスの下処理
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスでは皮の硬さに違いがあります。グリーンアスパラガスの皮はやわらかいですが、ホワイトアスパラガスの皮は硬いため、少し下ごしらえの方法が変わります。
下処理①グリーンアスパラガス
- アスパラガスの根元から約2cmは、繊維が多く硬いため切り落とす
- 根元から1/3くらいまで皮が少し硬いため、ピーラーで薄くむく
- 根元近くにある薄茶色のはかまを、包丁でそぎとるかピーラーでむいて取る
ボタニ子
下処理②ホワイトアスパラガス
- アスパラガスの根元から約2cmは、繊維が多く硬いため切り落とす
- ホワイトアスパラガスは皮が硬いため、穂先から下をピーラーで薄くむく
- ピーラーでむいた後に残った黄色い部分も残さずむく
ボタニ子
グリーンアスパラガスと同じく、下ごしらえで切った根元部分とピーラーでむいた皮は、塩ゆでのときに使うので捨てないでくださいね。
アスパラガスのゆで方
アスパラガスを下ゆでするときは、栄養分が流れないようにできるだけ1本丸ごとゆでられる、大きめのフライパンを使いましょう。難しい場合は半分に切ってゆでましょう。栄養分がほとんど流れない、電子レンジでの加熱方法もありますよ。アスパラガスのシャキッとした食感を残した、おいしいゆで方を紹介します。お好きな方法で下ゆでしてください。
ゆで方①フライパン
グリーンアスパラガスのゆで方
- フライパンに水1Lと塩小さじ1を入れ、下処理で切った根元部分とピーラーでむいた皮を加え、火にかける
- 沸騰したらアスパラガスの根元(ピーラーで皮をむいた部分)を約10秒茹でる
- フライパンにすべて入れて約40秒茹でる
- ゆで上がったアスパラガスはざるでおか上げする(おか上げとはゆでたものをざるなどに上げて水分を切り自然に冷ますこと)
茹でるポイント
- 太さ、細さで加熱時間を変える
- 余熱で火が通るのでゆですぎに注意する
- ゆで汁は活用できるので捨てない
ホワイトアスパラガスのゆで方
- 皮をむいた薄切りレモン1枚を用意する
- フライパンに水1Lと塩小さじ1、レモンを入れ、下処理で切った根元部分とピーラーでむいた皮を加え、火にかける
- 沸騰したらアスパラガスの根元(ピーラーで皮をむいた部分)を約30秒茹でる
- フライパンにすべて入れて約5分ゆで、下のほうがやわらかければゆで上がり
- ゆで上がりを確認したら火を止め、そのままフライパンの中で冷ます
茹でるポイント
- 太さ、細さで加熱時間を変える
- レモンや酢を加えると色が白く仕上がる
- 鍋に入れたまま冷ますとえぐみが少なくなる
- ゆで汁は活用できるので捨てない
ゆで方②電子レンジ
ボタニ子
1束のグリーンアスパラガスを電子レンジで加熱する方法です。
- 下ごしらえしたアスパラガスを食べやすい大きさに切る
- ピーラーでむいた根元近くと、それ以外を別々にふんわりラップで包む
- 根元近くの部分をレンジ500W約30秒加熱する
- 根元以外のアスパラガ加え、約1分30秒加熱し、あら熱がとれるまで置いておく
- ラップを開けてアスパラガスがかたければ、10秒ずつ加熱し様子をみる
加熱ポイント
- 加熱ムラが少ないよう大きさをそろえて切る
下ごしらえで切った根元部分と、ピーラーでむいた皮は塩ゆでに使うので、捨てないでくださいね。