セダムとは
セダムの基本情報
科目/属性 | ベンケイソウ科/セダム属 | 開花期 | 2~11月 |
原産地 | 全世界 | 和名 | マンネングサ(万年草) |
草丈 | 2~60cm | 別名 | ベンケイソウ・キリンソウ |
セダムとは、多肉植物の一種です。多肉植物の中でも丈夫で育てやすい種類が多く、気軽に取り入れることができます。また、温帯から亜熱帯地域に多く、日本でも育てやすい多肉植物です。
セダムの特徴
セダムは、耐寒性、耐暑性のどちらにも優れているものが多く、種類によってはグランドカバーなどにも用いることができます。また、多年草で冬でも常緑を保つものがあり、寄せ植えやロックガーデンでも楽しめます。
セダムの種類
セダムの種類は、とても多く世界に約500種類あるといわれています。日本に自生するセダムは、20種類以上あり、多くは関東以西の海岸で見ることができます。ぷっくりしたフォルムが特徴的な虹の玉や、ロゼット状に葉を広げるスプリングワンダー、葉が小さく群生するシルバーペットなど、さまざまなバリエーションが存在します。
ボタニ子
とても魅力的なセダム。次のページは、セダムの上手な管理方法をご紹介します。
セダムの育て方①管理場所
セダムを育てるのに適した場所は?
夏を除く季節は基本的に日なたで育てます。寄せ植えなどの場合は、梅雨時期から夏の間は、雨の当たらない軒下への移動がおすすめです。群生するシルバーペットや、万年草などをグランドカバーにする場合、軒下や水はけのよい花壇などに植えましょう。また、霜に弱いセダムもあります。冬の間は室内で育てることも可能です。ただし、寒さに当たることによって紅葉するセダムもありますので、夜間のみ室内に取り込むという方法をとると、紅葉を楽しむことができます。
セダムの育て方②水やり
水やりは控えめに
セダムは葉の中に水分をためておける性質があるので、水やりは控えめに行います。特に、夏の蒸れは枯れる原因にもなりますので、十分注意が必要です。また、葉に水がかかったまま直射日光に当たると葉焼けを起こしたり、病気になりやすくなったりします。水を与えるときは、株元に与えるようにしましょう。地植えの場合、特に水やりの必要はありません。室内で育てる場合は、水のやりすぎは徒長しやすくなるので控えめにします。
水やりの頻度は
- 春・秋 週に一度
- 梅雨・夏 月に一度又は断水
- 冬 半月に一度(ただし、0度以下になる場合は土が凍るので暖かい日や室内で水やりをすると、根を傷めずに済みます。)
セダムの育て方③用土・肥料
セダムに適した用土や肥料は?
水はけがよく保水性のある土
水はけが良すぎても、悪すぎてもよくありません。市販の多肉植物の土などを使うと安心です。自身でブレンドする場合は、赤玉土1:鹿沼土1:腐葉土1を基本とし、置き場所が雨ざらしの場合などは、日向土を混ぜるなどして、水はけをよくすると根腐れなどを防ぐことができます。
肥料は液体肥料がおすすめ
セダムは、水やりの頻度が少ないので、固形肥料よりも液体肥料がおすすめです。与える時期は、成長期の春と秋に月に一度水やりと一緒に与えます。成長期以外の肥料は徒長しやすいので、固形肥料を与えた場合夏と冬は土から取り除きます。セダムはあまり肥料を必要としないので、肥料の代わりに活力剤を与えるのもいい方法です。
セダムの育て方④夏越し・冬越し
夏越しと冬越しを成功させる秘訣
夏は蒸れに注意
セダムは、水をあまり必要としないため、日本のジメジメとした夏が苦手です。鉢植えの場合は、軒下など雨の当たらない風通しの良い半日陰の場所に移動します。また、地植えにした場合、ゴールデンカーペットのような群生するタイプのセダムは、梅雨入り前に株分けを兼ねて間引きをすると蒸れを防ぐことができます。夏は休眠期になるので、極力水やりは控え断水する気持ちで越すと、夏越しを成功させることができます。
冬は霜に注意
セダムは、多肉植物の中でも耐寒性に優れた種類が多く、冬も育てやすい植物です。グランドカバーなどに向いている群生するセダムは霜や雪にも強い傾向があります。特に手をかけなくても、冬越しをすることができます。逆に虹の玉のような、プクプクとしたタイプは、凍傷になりやすいため、霜の降りない軒下や、不織布を夜間かけておくと安心です。また、寒冷地や寒波が来ているときは、室内に取り込むなど、状況や環境に合わせて対応しましょう。その場合も日中暖かくなる時は、外で日光浴をすると紅葉も楽しめ徒長を防ぐことができます。
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次のページでは、魅力的なセダムの増やし方と、楽しみ方を紹介します。
セダムの増やし方と時期
セダムの増やし方は主に3種類あります。株分け、挿し木、葉挿しです。それぞれ種類に合った増やし方があり、いずれも春と秋の成長期に行います。
株分けで増やす方法
株分けで増やすのに適したセダムは、群生するタイプのセダムです。適した時期は春と秋ですが、秋は注意が必要です。晩秋に株分けをすると、根が付かないまま休眠期に入ってしまい、霜などで枯れる恐れがあります。おおよそ霜が降り始める1カ月前までに株分けをすると、安心して冬を越すことができます。
挿し木で増やす方法
挿し木は3種類の中で一番早く増やせる方法で、ほとんどのセダムに有効な手段です。群生するタイプのセダムは伸びすぎた上部をカットし、土に撒いておくだけでも根付きます。梅雨入り前にカットすることで、夏場の蒸れを防ぐこともできます。また、乙女心などはカットされた茎からも芽を出します。葉挿しよりも成長が早く、おすすめの増やし方です。
挿し木の手順
- 土に1cmほど挿せる様に茎をカットします。
- 切り口を2~3日乾かしておきます。
- 清潔な乾いた土に挿します。
- 水やりは、挿してから1~2週間後から与えるようにします。
葉挿しで増やす方法
葉挿しは、挿し木をする際に取り外した葉や、植え替え時に取れてしまった葉を有効的に使うことができます。挿し木や株分けよりも成長に時間がかかりますが、とても小さなセダムを寄せ植えなどにして楽しむことができる増やし方です。
葉挿しの手順
- 清潔な乾いた土の上に置き、雨の当たらない軒下などの半日陰~日陰で管理します。水は与えません。
- 新芽が出始めたら、徒長を防ぐため日なたに移動します。
- 葉が完全に枯れたら、水やりを始めます。新芽に直接水をかけると、蒸れて枯れることがあるので、土を湿らす感覚で与えます。
セダムの楽しみ方
多肉植物の中でも、さまざまな植え方ができるのも、セダムの魅力です。リメイクした空き缶や、木箱、リースに植えたり、タブローにする植え方もあります。
地植えでグランドカバーに
セダムは多肉植物の中でも地植えに向く種類が多く、グランドカバーにおすすめです。樹木の株元に植えると土の跳ね返りを防ぐこともでき、他の植物の病気予防にもなります。群生するタイプのセダムは、花も付きやすく庭に彩りも添えてくれるおすすめの植え方です。とくに植替えも、必要ありません。
箱庭などで寄せ植えに
セダムは、紅葉すると赤や黄色、紫などさまざまな色に染まります。ロゼットタイプのセダムを花に見立てて寄せ植えにすると、花束のようになります。また、花ではないので枯れることもなく、長い間形を保ったまま楽しむことができ、雑貨と一緒に寄せて箱庭などを楽しめます。姿形が乱れてきたら、カットしたり植え直しをしましょう。適期は、春と秋です。
まとめ
セダムは、耐寒性にも耐暑性にも優れたものが多く、ちょっとした気遣いで、夏越しも冬越しもしやすい多肉植物です。コツをつかんでしまえば何年も楽しむことができるのも魅力的です。流通量も多く、ホームセンターなどでも手軽にお迎えすることができます。お気に入りのセダムを見つけて、さまざまな植え方を楽しんでみてくださいね。
覆輪万年草
出典:筆者撮影