セダムはグランドカバーに人気!
寄せ植えで人気のセダムは、丈夫で繁殖力も高く、地植えでグランドカバーに用いるのもおすすめです。増やし方も簡単で、どんどん増やせて長く庭で観賞できます。春~夏は緑色や黄緑色の葉を茂らせ、秋には紅葉し赤みを帯びた葉の色を楽しめます。春に花が咲く種類もあり、四季の変化を味わえるでしょう。
セダムの基本情報
科名 | ベンケイソウ科セダム属 |
学名 | Sedum |
英名 | Stone Crop |
和名 | 万年草 |
形態 | 一年草、二年草、多年草 |
分布 | 全世界の温帯~亜熱帯地域 |
分類 | 春秋生育型多肉植物、熱帯植物、常緑植物 |
種類数 | 420種 |
耐性 | 耐寒性、耐暑性に優れている |
葉の色 | 緑、黄緑、赤など |
花の色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄 |
グランドカバーに向いている理由
寄せ植えにも人気のセダムは種類が豊富で草姿もさまざまです。自宅の庭に最適なものを選べます。丈夫で枯れづらく、こまめに手入れをしなくても常緑を保つのでガーデニング初心者でも安心です。
理由①種類が豊富
セダムは熱帯や寒帯、高山帯や乾燥地帯などほぼ世界中に分布しています。種類は500種以上で、そのうち日本でみられるのは約20種です。種類が豊富なため、さまざまな庭の様式にあわせられて便利です。組み合わせも楽しめるのも魅力のひとつです。赤く色鮮やかなコーラルカーペットとぷくっとした葉のオーロラ、緑色のツルマンネングサを植えれば庭に変化や彩りをつけられます。
理由②丈夫で増やし方も簡単
セダムは厳しい環境に強く、丈夫で過酷な環境でも適応します。日陰に強いため家の陰になる箇所に植えても常緑を保ち、枯れたり変色したりしません。管理が行き届かなくても何年も枯れずに成長します。また、増やし方も簡単です。挿し木や株分けで増やせます。
ボタニ子
理由③植え方が簡単
セダムは地植えでも植え方が簡単です。多肉植物の植え方は難しいと思われがちですが、ポットから取り出して庭に植えるだけです。特別な管理もいらずに根付きやすいのも、おすすめの理由のひとつといえます。
ボタ爺
セダムは湿度に弱いから、水はけのよい場所を選ぼう。じめじめした場所にするなら自分でブレンドした土を使って植えると根腐れしないぞ。
土をブレンドするなら
- 赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト(またはパーライト)2がおすすめ
- 日向土や鹿沼土を混ぜるのも水はけがよくなる
セダムのグランドカバー事例5選
セダムはグランドカバーや、庭石や敷石のすき間埋めなどにも活用できます。またカーペットのように広がって成長するセダムを植えれば雑草対策にもなります。導入事例を参考にして素敵な庭づくりをしましょう。
事例①ちょっとしたすき間埋め
庭石と家のちょっとしたすき間や、塀と庭のすき間などの気になる場所にセダムを植えましょう。横に広がって成長するゴールデンカーペットや、群生するセダム・ダシフィルムなどすき間の幅によってセダムの種類を選べば、お手入れの手間がかからず管理も簡単です。
事例②雑草対策
セダムは庭に地植えすれば、庭全体をカーペットのように覆います。雑草が生えるすき間がなくなるほど広がるため、雑草対策に最適です。セダムを植えて2週間~3週間は根のすき間から雑草が伸びるため、根が広がるまでは手で雑草を抜くお手入れをしましょう。
事例③庭のアプローチまわりに
玄関から門までの通路のまわりにセダムを植え、アプローチを素敵にアレンジしましょう。肉厚な葉の乙女心や天使の雫などの種類は踏むと葉肉が潰れてしまいます。踏まないよう通り道に植えるのを避け、タイルと砂利のすき間やアプローチ周辺に植えましょう。1カ所に異なる種類を寄せ植えのように植えても素敵ですね。
事例④庭木の周辺に
庭に木を植えてある場合は、庭木の周辺にセダムを地植えしましょう。セダムを植えると周囲の土の乾燥や土の跳ね返りを防ぎ、庭木も生育しやすくなります。庭木の周辺は地面が露出しているため、セダムを植えれば彩りが鮮やかになり、寂しげな印象がなくなるでしょう。
事例⑤敷石と組み合わせて
素敵な庭を演出する敷石の周辺にセダムを植えれば、緑豊かな雰囲気が出ておしゃれ度がさらに増します。敷石のカラーや種類にあわせたセダムを選び、洋風や北欧風の庭にアレンジしましょう。日本原産のマルバマンネングサなどを植えれば和風の雰囲気が出ます。
湿度にはあまり強くないので、密集しすぎないような植え方を意識しましょう。