ガマ(蒲)とはどんな植物?特徴や育て方を解説!食べることもできる?

ガマ(蒲)とはどんな植物?特徴や育て方を解説!食べることもできる?

ガマは、水辺に多く生えている植物です。最大の特徴は、ソーセージに似た花穂です。また、秋になると花穂が爆発し、ふわふわの綿毛がたくさん出てきます。ガマは、若い芽などを食べることができる他、漢方薬の材料にも利用される植物ですが、時には駆除対象になることもあります。

記事の目次

  1. 1.ガマとは?
  2. 2.ガマの穂には綿毛が詰まっている
  3. 3.ガマが由来になっているもの
  4. 4.ガマの利用方法
  5. 5.ガマの育て方
  6. 6.ガマが増えすぎた時の駆除方法
  7. 7.まとめ

ガマが由来になっているもの

出典:写真AC

古くから日本人の身近にあったガマは、さまざまな形で利用されてきました。現代では普段の生活で意識することはあまりありませんが、実は「蒲」と言う漢字を使う言葉の多くは、ガマが由来になっているものが多いのです。

ちくわ・かまぼこ

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魚をすり身にして、ガマの穂のような形に棒に塗って焼くと、ちくわの出来上がりです。しかし、現在「ちくわ」と呼ばれているこの食べ物が、実は昔は「かまぼこ」と呼ばれていました。かまぼこを漢字で「蒲鉾」と書くのは、この名残とも言えます。

板かまぼこの普及で名前が入れ替わってしまった

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魚のすり身を、棒を使わず板に塗って蒸して作られたのが、板かまぼこです。ところが板かまぼこが普及するにしたがって、やがてこちらが普通の「かまぼこ」になってしまいました。一方ガマに似たかまぼこは、「ちくわ」と別の名前で呼ばれるようになったのです。

蒲焼き

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うなぎや穴子でおなじみのかば焼きも、漢字で「蒲焼き」と書きます。つまり、こちらの名前の由来も、ガマです。昔は、うなぎを筒状のまま串に挿して焼いていました。その様子がガマの穂に見えることからがま焼きになり、やがてなまって「かば焼き」になりました。うなぎの骨はそのまま食べるには硬いため、現在では開いて焼いています。

ふとん

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ふとんは、「布団」と「蒲団」という二通りの漢字表記があります。古くは、ガマを織って現在で言う座布団に近いものが作られていました。これが「蒲団」です。やがて時代が進むにつれて綿が普及し、寝具としての「布団」が登場しました。「布団」は布と綿で作られガマが使われていませんから、「布団」表記のほうが主となったのです。

ガマの利用方法

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ガマは、古くから日本人の生活に役立ってきました。乾燥した花穂を蚊取り線香のかわりにしたり、綿毛を着火のための火口(ほくち)に利用したりしていました。現在でも数こそ減りましたが、やはりさまざまな形で利用されている植物です。

花粉が漢方薬になる

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ガマの花粉は、古くから止血作用があることが知られていました。これは、ガマの花粉にはフラボノイドと脂が多く含まれるためです。フラボノイドが血管を収縮させて出血を抑え、更に脂が傷口を覆うことで自然治癒を促します。現在でも、夏の黄色い花粉が「蒲黄」という名前で漢方薬の材料となっています。

若い芽や穂は食べることができる

フランクフルトのように見えるガマの花穂は、夏の間に焼くことで食べることができます。地下茎も美味しそうに見えますが、こちらはやや固く食べるのは難しいです。しかし、オーストラリアでは、叩いてペースト状にすることで食べていたそうです。最も美味しいのは新芽の部分で、細いたけのこに似た風味と甘さを持っています。

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そういえば、庭用の大きな鉢が余ってるんだった。あれにガマが育てられないかな。次のページで育て方を見てみようっと。

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ガマの育て方

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