ペニーロイヤルミントの活用法
グランドカバーで庭の彩りに
生命力が強く育てやすいペニーロイヤルミントは、ガーデニングでグランドカバーとして親しまれています。足で踏みつけてしまっても平気なほどの丈夫さで、乾燥や寒さにも強いです。庭の空いている場所に植えておけば、緑の鮮やかな彩りや香りを楽しめるうえ、あまり手間をかけなくてもどんどん増えてくれます。
ボタニ子
ペットのノミ対策に使う
ペニーロイヤルミントはノミに対して防虫効果があるため、犬や猫などのペットのノミ対策にも効果的です。庭や玄関先に鉢植えを置いておけば、ノミ避けとして活躍してくれるでしょう。乾燥させた葉を首輪につけるといったノミ対策もあります。ただし、ペニーロイヤルミントはペットにも有毒なため、なめたり食べてしまったりすることのないよう注意してください。
乾燥させて香りや防虫効果を活用する
ほかのハーブと同じように、ペニーロイヤルミントも香りを楽しむ活用法があります。葉や茎を乾燥させたものを袋に入れて湯船に浮かべましょう。浴室中に香りが広がり、リラックス効果が期待できますよ。また防虫効果を活かして、ペニーロイヤルミントのポプリを押し入れに置いておくと、布団につく虫を防いでくれます。
ペニーロイヤルミントの注意点
毒性があるため食用には使わない
ミントと同じように香りが楽しめるペニーロイヤルミントですが、毒性があるため料理やデザートには使えません。ハーブティーとして飲むと体によいという情報も広く出回っているようですが、基本的に口にするのは止めたほうがよいでしょう。また、アロマや精油として利用すると、中毒症状が起きる危険性があるとされています。
ボタニ子
毒性は強くないけれど、食用じゃなく観賞用にしたほうがいいみたいね
ボタ爺
妊娠中の方や、腎臓に疾患がある方は特に避けたほうがいいじゃろう
生命力が強いため増やし過ぎや交雑に注意
ペニーロイヤルミントは前述のとおり、非常に生命力が強い植物です。一度定着すると他の植物や雑草が生えなくなくほどの勢いで、庭いっぱいに増えてしまいます。定期的に切り取るなどの手入れをするか、あまり手間をかけたくない場合は植える場所を区切るとよいですね。
また、ペニーロイヤルミントは、ほかのシソ科植物と交雑が起こりやすい植物です。交雑してしまうと特徴である香りが少なくなってしまいます。交雑を確実に防ぎたいなら、花は摘み取ってしまうのがおすすめです。
全く虫がつかないわけではない
高い防虫効果をもっているペニーロイヤルミントですが、実は「ペニーロイヤルミント自身が虫に強い」というわけではありません。あくまで周りに虫を寄せつけなくなるのであって、株が弱るとアブラムシがつき、葉が食べられてしまうこともあります。防虫効果もすべての虫に対して有効ではないため、注意が必要です。
ボタ爺
次のページではペニーロイヤルミントの育て方を詳しく紹介するぞ!
地面を覆うように生えてくれるので、芝生代わりのグランドカバーにおすすめだよ!