アイビーとは
英名をヘデラと言う常緑のつる性植物です。とても強く斑入りやライムカラーの品種もあり、世界で500品種以上も流通しています。形も個性的で、星形やハート型、細葉のタイプや、葉が小さい種類など豊富です。石垣に地植えされているのをみかけます。花はほとんどの品種で、なかなかみることはできません。
アイビーの基本情報
名称 | アイビー、ヘデラ、イングリッシュアイビー |
学名 | Hedera |
分類 | 常緑つる性木本 |
区分 | ウコギ科キヅタ属 |
原産地 | 北アフリカ、ヨーロッパ、西アジア |
草丈 | 10~20cm つるの長さ10m以上 |
開花期 | 9~12月(一部の品種のみ) |
耐寒性 | 強い |
アイビーの特徴
常緑のつる性植物で、暑さ寒さに強く育てやすい植物です。グランドカバーとしてお庭の地植えにも適しています。ハイドロカルチャーを使って、室内で飾る観葉植物としてご存知の方も多いでしょう。葉の形や色もおどろくほど豊富にあり、いろいろな植物との相性もよく、寄せ植えでもよく使われています。肥料をさほど必要とせずよく育ち、公共緑地の斜面などにも利用されています。
アイビーの花言葉
花はほとんどみかけることはできませんが、アイビーにも花言葉があります。季節をとおして、寒い冬でも青々とした葉を茂らせる生命力の強さから、アイビーには「永遠の愛」「友情」「結婚」「誠実」「不滅」の意味が込められています。
ボタニ子
アイビーの種類
アイビーの代表的な種類に、ヘデラ・ヘリックス、ヘデラ・カナリエンシス、ヘデラ・コルシカがあります。ヘデラ・ヘリックスから品種改良された種類が豊富です。日本には約100種の園芸品種が流通しています。
- ヘデラ・ヘリックス
- ヘデラ・カナリエンシス
- ヘデラ・コルシカ
アイビーのおすすめ品種
品種が豊富なアイビーの中でも、特におすすめしたい種類をご紹介します。インテリアグリーンとしても使いやすく、またどんなお花とも相性よく、利用できますよ。
ヘデラ・ヘリックス「白雪姫」
葉全体にクリーム色の斑が入り、新芽の方から斑が出てきます。上品でかわいらしい印象を与え、寄せ植えでも目を引くポイントになる品種です。直射日光など日当たりがよすぎると葉やけをおこしてしまいます。
ボタニ子
今までにない色の品種で、大人気になりました!
ヘデラ・ヘリックス「ゴールドチャイルド」
園芸店でもよく見かける品種ですが、ライムグリーンの葉色と斑は、寄せ植えの中でも明るい印象を与えてくれます。青~紫系の花と反対色の組み合わせとして、選びやすいアイビーです。同じ黄色系の葉色をもつベアグラスとも相性がいいですよ。
ヘデラ・ヘリックス「グレイシャー」
アイビーの中でも青色系の葉色をもち、白~グレーの斑が明るくさせ、アンティーク風の雰囲気によくあいます。ミスカンサスのような同じ青みのグリーンと組み合わせると、落ち着いた感じの寄せ植えになるでしょう。
ヘデラ・ヘリックス「雪ほたる」
アイビーの中では珍しい、丸くてころんとした形の葉をもちます。白い斑も入るので、華やかさをプラスしたい寄せ植えに用いるといいですね。
ヘデラ・ヘリックス「ニューミニシルバー」
アイビーの中でも小さめの葉をもちます。葉が小さいので、小さなスペースを飾るのに、器とのバランスがいいです。小さいサイズの寄せ植えや、トピアリーとも相性がよく、形が作りやすいですね。
アイビーの育て方①普段の管理
日当たり
日当たりは明るい日陰を好みますが、適応能力も高く、日当たりでも暗めの日陰でも生育します。地植えの場合、真夏の直射日光は、葉やけを起こすこともあるので避けましょう。室内では蛍光灯の明かりでも育てることが可能ですが、斑入り種は斑が消えてしまうこともあります。室内で育てる場合の日当たりは、レースのカーテン越しの明るさを目安にしましょう。
ボタニ子
日当たり~暗めの日蔭まで飾れる範囲が広くてうれしいわ。
水やり
水やりは冬の時期以外は、土が乾いたら底から水が流れ出るまで、たっぷりとあげます。気温が5℃以下の日が続くようになると、生育をストップし休眠期に入るので、間隔を2~3日長めにあけてから水やりするようにしましょう。比較的水をよく吸うので水やりは忘れないように気を付けます。
ボタニ子
水やりもそんなに神経質にならなくてよさそうね。
肥料
アイビーは肥料をさほど必要としませんが、肥料を与えるとよく成長します。タイミングは春~秋の成長期に与えるといいでしょう。
ボタニ子
次ページからはアイビーの育て方②剪定や植え替えについて紹介します!
壁に根をおろし、絡み付いて成長する様子から「死んでも離れない」という花言葉もあるそうよ。