アイビーの育て方②剪定や植え替え
剪定
成長が早く、つるをぐんぐんと伸ばして広がるので、伸びすぎたつるを切るぐらいの剪定で大丈夫です。数年たつと、成長したつるが重なりあったり太くなるので、蒸れないよう風通しをよくする意味でもすかします。長く伸びたつるは、葉を2~3枚残して切り戻し、古いつるは株元にある芽の上で剪定し、枝に若い新芽が出るようにします。
植え替え
植え付けと植え替えは、3~6月が適期ですが、関東以西では真夏を避けて行えば大丈夫です。気温が25℃を超えると、生育をストップさせるので、根をいじる時は気温が25℃以下の時期を選びます。
ボタニ子
植え替え時期も気温が大事なのね。
アイビーの育て方③屋内と室内
生育の幅が広く、いろいろ楽しめるアイビーですが、屋内と室内での育て方の違いについても知っておきましょう。どうしても室内では日当たりが悪くなってしまうので、斑を残したい斑入り品種などは、置き場に気を付けます。
屋外の育て方
お庭でアイビーを楽しむ場合、地植えやプランターで楽しむ方法があります。地植えの場合は、真夏の直射日光を避けれる明るい木漏れ日のような半日陰が、葉やけを起こさず元気に育てられるでしょう。寒冷地では冬の時期、葉が傷みやすくなります。肥よくな土壌では、成長も早くなり葉色もきれいにでます。プランターでは、夏の時期直射日光を避けれる場所に移動すると安心です。
室内の育て方
室内で観葉植物として楽しめます。置き場はレースのカーテン越しぐらいの明るい日陰がよく、ハイドロカルチャーとして、水耕栽培でもおしゃれに飾れるでしょう。蒸れには弱いので、風とおしよく管理します。エアコンの風があたるような場所は避けてください。
季節ごとの管理方法
夏
夏の時期気を付けたいポイントは、水切れと直射日光による葉やけです。比較的乾燥にも耐えるアイビーですが、水やりを何日も忘れてしまうと、葉やけをおこし、枯れてしまいます。地植えの場合は、蒸れないようにも気を使います。プランターで寄せ植えとして楽しむ場合は、午後からの西日を避けれる場所で、管理するといいでしょう。
冬
耐寒性の強いアイビーは、冬の時期は凍ったりしない限り、お庭の地植えでも越冬します。気温が5℃以下になると、葉が赤みを増す品種もあります。この時期の水やりは、朝に暖かい日がのぼったらあげて、夕方は日が落ちる前にあげるようにしましょう。夜間の水やりは、根を傷めてしまう可能性があるため避け、同じく肥料もひかえます。
病害虫
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アイビーは病害虫の心配もほとんどなく、初心者でも育てやすいのですが、まれに病害虫に悩まされることがあります。アイビーにあらわれる病気に、灰色かび病、たんそ病、すす病などがあり、害虫ではハダニ、カイガラムシ、アブラムシがつくことがあります。見かけた時は次にあげる方法で対処してください。
- 粘着力の弱いテープなどで害虫をはがし取る
- 歯ブラシで害虫を優しくそぎ落とす
- 葉の裏についた害虫を強めの水で洗い流す
- 薬剤の散布
- 病害虫ともに大量発生している部分を切り落とす
アイビーの楽しみ方
アイビーは庭植えやプランターでの寄せ植え、室内で楽しむ観葉植物などの他に、フラワーアレンジでもよく利用されています。アイビーの手軽さを知れば、おしゃれな活用術が広がりますよ。
観葉植物
観葉植物の寄せ植えに、プランターのふちから下垂させてもきれいです。長く伸びたつるを生かすように、天井から吊り下げたり、梁や本棚の上に飾ってみるのもいいでしょう。こぼれ落ちる繊細なつるを観賞できますよ。壁掛け用のプランターで、無機質な壁を彩ってもすてきですね。
ハイドロカルチャー
育て方も通常の土で育てる他に、ハイドロカルチャーの水耕栽培で育てることもできるので、土を持ち込みたくない場所には、重宝しますね。ハイドロカルチャーの場合は、根腐れ防止剤を入れておくといいですよ。
寄せ植え
寄せ植えで楽しむ場合、プランターや一緒に植えるお花たちとの色合わせを考えましょう。色や大きさも豊富にあるので、相性のいい組み合わせで、調和をとるように演出します。寄せ植えの場合、主役ではないですが、主役のお花をより引き立てる脇役として、アイビーはとてもいい仕事をしてくれますよ。
ハンギングバスケット
ハンギングバスケットにも相性がよく、アイビーはよく利用されます。性質が強いので、日当たりが悪く日陰になりやすかったり、水が溜まりやすい下部でも、丈夫に成長してくます。丸く育ったハンギングバスケットの中に利用すれば、アイビーのつるが流れる動きを出してくれるでしょう。
生垣
つるをよく伸ばすので地植えにして上へと誘引し、生垣に仕立てることも可能です。トレリスやフェンスを利用して絡ませ、グリーンの生垣を作り出すことができます。
アイビーの増やし方
アイビーは簡単に増やすことができます。一輪挿しで花瓶に飾っていると、気付くと発根しているという経験をお持ちの方も、多いのではないでしょうか。
株分け
アイビーは発根力が強いので、土に触れた部分から根を下ろすこともあります。大株に茂ってきたら、株分けを行い、風とおしをよくしてあげましょう。土に根を伸ばし発根している部分を確認したら、親株からつるを切り離し、株分けするといいですね。意図的につるに土をかぶせ、発根させる方法に伏せ芽があります。
挿し木
春と秋に、挿し木で増やすことができます。伸びすぎたつるを剪定した時に、挿し木に利用してもいいですね。茎を10~15cmくらいに切り、節が2~3節ついた状態にします。下葉は取り除き、30分くらいしっかりと水を吸わせたら、湿らせた肥料の入っていない新しい土か、挿し木用の土に3分の1くらい挿します。土が乾かないように日陰で管理しましょう。
アイビーのおしゃれな利用法
アイビーの品種の多さや扱いやすさえを知れば、どんな風に飾ろうかと夢がふくらみます。その中でもトピアリーというおしゃれな活用方法をご紹介します。
トピアリー
長く伸ばしたつるを、ハート型やリースなどに絡ませて形にするトピアリーという方法があります。プランターに植えたアイビーにワイヤーで形を作り、土に刺して誘引させます。その他、ワイヤーでできた動物の形に水苔を巻きつけ、アイビーを植え込み這わせて育てるトピアリーも、相性がよく作りやすいです。
まとめ
最もポピュラーなグリーンアイビーは、寒い冬でも青々と葉を広げてくれます。病害虫の心配も少なく、育てやすくてガーデニングの楽しさを教えてくれる植物です。雑貨などとも相性がよく、おしゃれな飾り方ができますよ。ガーデニング初心者さんにぜひおすすめしたい植物ですね。
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出典:写真AC