マンゴーとは
マンゴーはウルシ科マンゴー属に分類されるフルーツです。濃厚な甘みと鮮やかな黄色い果肉が特徴の南国のフルーツで、その美味しさからチェリモヤやマンゴスチンと並んで世界三大美果とも呼ばれています。フィリピンやメキシコから多く輸入されていますが、国内では沖縄県や宮崎県が産地として有名です。そのまま食べても美味しいですし、プリンやジュース、ドライフルーツにしたものも人気があります。
マンゴーの食べ頃の見分け方
せっかくマンゴーを食べるなら、美味しいタイミングで食べたいと思いませんか。マンゴーは「追熟」という常温で保存する期間が必要なフルーツです。品種によっては完熟に近い状態で出荷されるものと、購入後に追熟が必要なものがあります。追熟期間と食べ頃サインの見分け方を正しく知り、美味しいマンゴーをいただきましょう。
アップルマンゴー
アップルマンゴーはその名の通りリンゴのように表面が赤いのが特徴です。アーウィン種ともいい、身近で流通量の多いマンゴーです。完熟された状態で出荷されるため購入してすぐ食べられますが、2~3日追熟することでより一層美味しくなります。
キーツマンゴー
キーツマンゴーは皮が緑色のまま完熟するマンゴーです。赤くなると思い込んで待っていると食べ頃を逃してしまので注意が必要です。そんなキーツマンゴーは、必ず追熟が必要です。冷蔵庫に入れずに常温で12~14日保存し、食べ頃サインが出てくるのを待ちましょう。
食べ頃サインとは
表面の白い粉はほこりではありません。これがなくなってくると食べ頃サインです。保存するときに洗って落としてしまわないように気を付けましょう。表面がしっとりしてつやが出てくると食べ頃です。また、軽く押すとへこむようになったらそれも食べ頃サインです。あまり強く押すと傷みの原因になるため、気を付けてくださいね。
マンゴーの食べ方
手でむく食べ方
マンゴーの皮はバナナのように手でむけます。タイミングがよければ手だけでむけますが、むきやすいように皮に切れ込みを入れるのがおすすめです。ワイルドな食べ方ですが、1人で食べる分には道具も技術もいらないため便利な方法です。マンゴーは実に対して種が大きく、実が小さいものは包丁でカットしてしまうと少しだけしか食べられません。この食べ方ならマンゴーをあますことなく楽しめるでしょう。
グラスで皮をむく食べ方
グラスを使って皮をむくのも、とても簡単でおすすめです。マンゴーは実の真ん中に平べったい種が入っています。種をよけてカットしたマンゴーの、皮と果肉の間にグラスのヘリをあて押し込むと、するんと皮がむけます。以下の動画も参考にしてください。
あっという間に、しかも簡単に皮をむけます。皮からきれいに果肉をとれるため、無駄なく食べられます。包丁で皮をむくと厚く皮をむいてしまい、「もったいない」と思うこともあるでしょう。しかし、このむき方ならその心配はありません。また、皮をきれいな状態で残せるため、皮をうつわにしてカットしたマンゴーを盛り付けるのもおしゃれでおすすめです。
マンゴーの切り方
マンゴーは実の真ん中に平らな種が入っています。種をよけて3つに切り分けるのがマンゴーの基本的な切り方です。魚の切り方に似ているため「マンゴーを3枚おろしにする」と表現することもあります。果肉は花切りやスライスにすることで、おしゃれな雰囲気が漂います。
花切り
マンゴーの切り方といえば「花切り」が有名です。文字通り花が咲いたような可かわいらしい見た目で、お客様に出しても喜ばれるでしょう。切り方としては、3枚におろしたマンゴーの実に、皮を切らないようさいの目に切り込みを入れて皮の方から押すというもので、それほど難しい技術は必要ありません。以下の動画も参考にしてください。花切りの方法は動画の3分40秒くらいからスタートします。
スライス
3枚におろしたら、皮をむいてスライスするのもオーソドックスな切り方です。お皿に皮が残らず食べやすく、ほかのフルーツと盛り合わせるのに相性のよい切り方といえるでしょう。カスタードのタルトの上にスライスしたマンゴーをたっぷりのせてもよいですし、サラダのトッピングにも使えます。
スプーンを使う食べ方もおすすめ
三枚におろしたマンゴーの果肉を、キウイのようにそのままスプーンですくって食べるのはとても簡単です。「お客様に出すわけじゃないから、わざわざ花切りにしたり皮をむくのはちょっと…」というときに手軽に食べられます。また、皮ギリギリの美味しいところまで全部食べられるおすすめの食べ方です。
無駄のない切り方
マンゴーを3枚におろすと種のついている真ん中のところがうまくカットできず、もどかしい思いをしてしまう人もいるでしょう。種の周りの果肉も余すことなく食べられる、無駄のない切り方をご紹介します。
マンゴーの切り方といえば3枚おろしですが、ほかにも技ありの切り方があります。皮をむかずに種に対して垂直に包丁を入れ、1回転させましょう。切れ目の右側と左側を手でもってくるっと回すと、とてもきれいに実を種からはがせます。アボカドの切り方にも似ていますね。あとは皮をむいてカットしたり、キウイフルーツのようにスプーンを使ってそのまま食べたりしましょう。
マンゴーの保存方法
マンゴーの保存は温度がポイント
マンゴーを美味しく保存するには、温度に気を付けましょう。完熟前は常温、食べ頃になったら冷蔵、カットした後は冷凍と、マンゴーの状態に合わせて使い分けが必要です。誤った保存方法は低温障がいを起こしたり、傷んだりしてしまうことになり、美味しいタイミングを逃してしまいます。
完熟前のマンゴーの保存方法
完熟していないマンゴーは、追熟させるために食べ頃のサインが出てくるまでは常温で保存しましょう。常温保存を不安に思う方もいるかもしれませんが、もともとマンゴーは南国のフルーツで常温が自然な状態です。逆に冷蔵してしまうと低温障がいを起こし、皮が黒ずみ味も落ちてしまうため注意が必要です。
食べ頃のマンゴーの保存方法
食べ頃になったマンゴーをそのまま常温に置き続けると、今度は熟しすぎて美味しくなくなってしまいます。サインが出たら冷蔵庫で少し冷やしてすぐ食べるのがおすすめですが、食べるタイミングが合わなければ冷蔵庫で保存しましょう。乾燥と冷えすぎに気を付けることで低温障がいを避けられます。乾燥対策にはラップや濡らした新聞紙で包み、冷えすぎないように野菜室で保存しましょう。
カット後のマンゴーの保存方法
皮から外してカットした後のマンゴーは、とても足がはやく1日ほどしかもちません。カットした場合は、ジップ付き保存袋やタッパーなど密閉のできる容器に入れて冷凍保存しましょう。半解凍ならシャーベットのように食べられますし、冷凍のままヨーグルトや牛乳と一緒にミキサーにかければ、氷をいれずに冷たいジュースがつくれます。マンゴー独特の濃厚な味わいが楽しめるでしょう。
まとめ
マンゴーの食べ頃の見分け方から、切り方、食べ方をご紹介しました。マンゴーは、お店ではデザートなどでラインナップされていますが、リンゴやミカンなどに比べるとまだまだ自宅で食べる機会が少ない果物です。ホームパーティーやお客様が来たときに、さっとおしゃれに切って出せたら喜ばれるのではないでしょうか。
出典:写真AC