ヘデラの剪定方法
ヘデラはとても生長が早く、剪定しないとどんどん育ってしまいます。地植えではいろいろなところに貼り付いて伸び、鉢植えの場合は鉢が見えなくなるほどツルが増えることもあります。
剪定する場所は?
伸びすぎたツルがあれば剪定しましょう。また枯れた葉や枝があれば切り落とします。基本的にヘデラはどこから切っても構わない植物なので、イメージ通りにカットしていくのがよいでしょう。もし切りすぎても、ヘデラはあっという間に伸びていきますよ。
剪定する時期は?
ヘデラは春から秋にかけてが生長期です。ヘデラが勢いよく伸びる、この時期に剪定するのがよいでしょう。ヘデラは伸びるのが早い植物なので、こまめに剪定するのがおすすめです。
剪定する時に注意すること
ヘデラのツルが、木の枝のようになっている部分がありませんか?この状態を「木質化」といい、この部分から葉が生えてくることはありません。通常の柔らかいツルに戻ることもないので、剪定するときにしっかり取り除きましょう。
ヘデラの増やし方
ヘデラは「挿し木」や「水挿し」で簡単に増やせます。生育期の春から秋に行うと失敗しません。ヘデラは発根しやすい植物なので、剪定をして切った枝を使うのもいいでしょう。
挿し木
- ヘデラのツルをおよそ10cm程度に切る
- 切り口近くの葉を取り除く
- 土を入れた鉢に植える
- 土が乾燥しないように気をつけ、涼しい日陰に置く
水挿し
- 挿し木と同じように10cmほどの長さにする
- 水の入った容器に切り口をつける
- 水に浸かってしまう葉を取り除く
- 直射日光の当たらない明るい場所で管理する
- こまめに水をかえる
挿し木したヘデラの植え替え方法
挿し木をして根が生えたヘデラは、養分が豊富に含まれている土に植え替えしましょう。水は土の表面が乾いてから行うとよく育ちます。
手順
- 挿し木した鉢の水やりを控え、土を乾燥させておく
- 優しくヘデラと土から引き出し、植え替える方の鉢に植える穴をあける
- ヘデラをその穴に植え、周りの土をかぶせる
- 水をあげ、明るく涼しい日陰で育てる
- その後、徐々に日当たりのよい場所へ移す
ヘデラが枯れる原因とは
とても丈夫なヘデラですが、葉っぱが枯れてしまうことがあります。その主な原因をいくつかご紹介します。
水や日光不足
ヘデラは乾燥や日照不足に強い植物ですが、それにも限度があります。水不足の場合は、水を与えて枯れてしまったツルを取り除きましょう。日照不足の場合は、少しずつ日当たりのよい場所に置くと、再び元気になります。
水のやり過ぎ
水を与えすぎると、ほかの植物と同じように根が腐ってしまいます。いわゆる「根腐れ」の状態になってしまったら、できるだけ早く植え替えをしましょう。水やりを控え、土が乾燥したら植え替えます。このとき、腐った根も取り除いてしまえば大丈夫でしょう。
猛暑にさらされた時
暑さや寒さに強いといわれるヘデラでも、日本の蒸し暑さは苦手です。日中の気温が30℃を超える場合には、日陰に移動させるか、冷房の効いた室内に避難させましょう。コンクリートの上は熱が反射して枯れてしまうので、こまめに打ち水を行うとよいでしょう。夏は地植えより鉢植えのほうが管理が楽かもしれませんね。
ヘデラを寄せ植えで楽しもう
「寄せ植え」とは、似たような環境で育てられる植物を、同じ鉢に植えることです。鉢を小さな花壇のように飾り付けられます。ツル性の観葉植物のヘデラは横に伸びるので、縦に背丈のある植物と一緒に寄せ植えをすると、バランスよくまとまり、より美しく見せることができますよ。ぜひ寄せ植えにチャレンジしてみてください。
まとめ
ヘデラは園芸初心者でも育てやすく、とても美しい観葉植物です。植え替えも簡単にでき、剪定して切ったヘデラをインテリアとして飾ることができます。いろいろな仕立て方で楽しめるヘデラを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
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出典:筆者撮影