耐暑性や耐寒性が強くとても育てやすい植物です。花壇の寄せ植えにしたり鉢植えにして育てたりするだけでなく、おしゃれな生垣としても利用されています。病気や害虫被害を受けにくいため初心者でも簡単に育てられるのも魅力です。そんな木苺の植え付けや肥料を与える時期などの育て方を詳しくご紹介します。
育て方①置き場所
地植えの場合も鉢植えの場合も、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。太陽の光をたっぷりと当てて育てると果汁が詰まったおいしい木苺になります。しかし夏場の直射日光など、日当たりのよすぎる場所で育てると葉焼けを起こしてしまう恐れがあるので注意しましょう。
育て方②用土
水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てましょう。木苺は酸性の用土を好むので市販されている「ブルーベリー用の培養土」や「ベリー用の培養土」を使用すると気軽に育てられます。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んでから、少量のピートモスを加えた用土を使用するのがおすすめです。
育て方③種まき
種まきは夏果の場合は4月、秋果の場合は11月が適期です。地植えにする場合でも直接地面に種まきをするのではなく、一旦育苗ポットで15cm以上に育ててから植え付けましょう。赤玉土などの種まき用の用土に種をまいて、薄く土をかぶせて発芽を待ちます。発芽する適温は20℃前後なので、気温をみながら種まきをするのがポイントです。
育て方④植え付け・植え替え
行苗ポットに種まきをした苗が15cmほどまで成長したら、地面や鉢に植え付けていきます。鉢植えにする場合は、根詰まりを防ぐために2年〜3年に1度は植え替えをしましょう。植え替えは、真冬と真夏以外ならばいつ行っても構いません。根を崩さないように優しく鉢から取り出し、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。
育て方⑤水やり
地植えの場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし夏場に日照りの強い日が続いたり極端に雨が降らなかったりした場合には、様子をみながら水を適量与えましょう。鉢植えの場合は土の表面が白く乾いてきたら、鉢の底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。水切れを起こすと根が傷んで枯れてしまう恐れがあるので注意しましょう。
育て方⑥肥料
肥料は2月、6月、9月の年に3回、速効性の化成肥料か有機質肥料を施します。株元に与えると肥料やけを起こしてしまう恐れがあるため、枝が広がっている部分よりも外側に与えてください。植え付けするときの用土に元肥として速効性の化成肥料や有機質肥料を混ぜ込んでおくのもおすすめです。
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