白菜の芯は食べられる?
白菜を使った料理をするときに、硬い芯の部分が残りがちになります。しかし、白菜はどの部位も残さずに食べられる野菜で、もちろん芯も例外ではありません。芯に向いている調理方法はたくさんあり、おいしく食べられます。芯を食べるといろいろなメリットもあります。
白菜の芯を使うことのメリット
白菜の芯は捨てずに食べられる部位で、おいしい調理方法がたくさんあります。芯を食べるメリットは多いです。芯を捨てずに食べた方がよい、3つのメリットを見てみましょう。
① 栄養がある
白菜はたくさんの栄養を含む野菜です。芯の部分には、ほかの部位よりも多く含まれている栄養もあります。白菜の葉部分とは違った栄養素が含まれているので、積極的に食べましょう。
② 節約になる
せっかく白菜を買ったのなら、芯の部分も残さずに料理の具材として使った方が、食費を減らせて節約になります。それに、白菜の芯だけ食べずに残すのはもったいないですね。白菜は価格が変動しやすく、高値になりやすい野菜ですから、芯の部分も捨てずに丸ごと食べましょう。
③ 生ごみを減らせる
白菜の芯だけを捨てると当然ですが生ごみになり、匂いやごみの量を増やす原因になります。芯の部分を捨てずに食べることで、簡単に生ごみを減らせますよ。環境にも優しいですね。
白菜の芯や葉に含まれる栄養素
白菜はカロリーが少ないので、太ることを気にしないで食べられる、ダイエット中の方にもうれしい野菜です。白菜の水分含有量は95%と多いため、白菜1個当たりの栄養価は低くなります。しかし、白菜にはたくさんの栄養が含まれているので、体へのさまざまな効果が期待できます。
①カリウム
白菜の芯の部分にはカリウムが多く含まれています。カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧を調節する作用があり、体内に必要不可欠なミネラルです。また、カリウムは体内の余分なナトリウムを、尿とともに体外へ排出する作用があるので、むくみや高血圧などの生活習慣病などの改善に効果が期待できます。芯をスープや鍋料理に入れることで、無理なくカリウムの摂取が可能です。
ボタ爺
②カルシウム
カルシウムは骨や歯の主成分となるだけでなく、筋肉の収縮や神経の安定にかかわる作用があり、体内には必要不可欠なミネラルです。白菜に含まれるカルシウムの量は、牛乳の4割ほどです。カルシウム不足が気になる方は、白菜を使ったミルクスープを飲むと、寒い冬には体も温められて無理なくカルシウムを摂取できます。
③ビタミンK
ビタミンKの主な作用は血液凝固にかかわるものです。体内でビタミンKが不足すると、血が固まりづらく、出血が止まりにくくなります。また、ビタミンKはカルシウムの骨の形成を助ける効果が期待できます。白菜にはカルシウムも含まれているので、丈夫な骨を作るために白菜を食べるのがおすすめです。
④食物繊維
食物繊維は、水に溶けやすい「水溶性」と、水に溶けにくい「不溶性」にわけられます。水溶性食物繊維は糖の吸収を緩やかにするので、血糖値の急な上昇を抑える効果が期待できます。不溶性食物繊維は胃や小腸で消化・吸収されずに大腸まで届き、大腸の環境を改善する腸内細菌を増やすのに効果的です。また、食物繊維は便通をよくする効果も期待できますよ。
白菜の芯の切り方
白菜の芯をおいしく料理するためには、料理にあった芯の切り方を知るとよいです。芯の切り方には、「ざく切り」「そぎ切り」「細切り」があり、どの料理に芯を使うかによって、切り方も異なります。芯の切り方とその切り方が、どの料理に向いているか覚えておきましょう。
①ざく切り
ざく切りは、鍋料理や漬物を作る際によく使われる切り方で、シャキシャキとした白菜の食感を楽しめます。芯を横向きにして一定の幅で繊維を断ち切るように、切っていきます。鍋料理で芯を使う際には4cm程度に切るとよいです。
②そぎ切り
そぎ切りは煮物やスープなどで芯を調理する際に、おすすめの切り方です。断面積が広くなるように切るので、味が染み込みやすく短時間で火がとおります。芯を横向きにして、包丁を寝かすようにして、手前に引きながら切ります。スープで芯を使う際には2cm程度の幅に切るとよいです。
③細切り
細切りはサラダや和え物だけではなく、どんな料理法にもあう、おすすめの切り方です。細切りには、繊維を断つ切り方と、繊維に沿った切り方の2種類があります。繊維を断つ切り方は、味がすぐなじみ火もすぐにとおりやすいので、炒め物や味噌汁におすすめです。繊維に沿った切り方は、シャキシャキとした食感を楽しめるので、サラダや漬物などの素材の食感を楽しみたい料理に向いています。
ボタニ子
芯の切り方って、いろいろあるんだね。料理にあわせて切り方を変えるのが、白菜の芯をおいしく食べるポイントね!
ボタニ子
次のページでは、白菜の芯のおいしい食べ方を解説するよ
白菜の芯には隠された栄養があるんじゃよ!