冬野菜にも花言葉があった!
冬野菜は冷えた体を温めてくれる食材です。鍋や味噌汁の具材として活躍する冬野菜には、それぞれ花言葉があります。野菜にも花言葉があることに意外に思う人もいるかもしれません。冬野菜の花言葉の意味を知ることで、寒い季節の料理をより楽しめるでしょう。
冬野菜の花言葉8選【①~④】
冬野菜①白菜
白菜の花言葉は「固い結束」です。白菜の葉は、重なりあうようにして成長します。白菜の葉の特徴が「固い結束」を想起させ、花言葉の由来となったといわれています。
特徴
白菜は、ビタミンCやビタミンK、葉酸などの栄養素を含んでいます。野菜の中でも低カロリーで、さまざまな食材との相性がよい点が特徴です。また鍋料理や味噌汁などの和食のほか、ミルク煮やグラタンといった洋食など、幅広い料理に活用できます。
旬の時期
11月~2月ごろが白菜の旬の時期です。白菜は一年中生産されていますが、旬の時期は特に甘みが増します。また旬の時期の白菜は出荷量が多いため、お手頃価格での入手が可能です。
冬野菜②ごぼう
ごぼうの花言葉は「用心」「私にさわらないで」「しつこくせがむ」「いじめないで」「人格者」です。ごぼうは、初夏に花を咲かせます。つぼみにトゲがあり、「用心」「私にさわらないで」は、つぼみのトゲにちなんでつけられた花言葉です。また「人格者」は、日本で生まれた花言葉といわれています。
特徴
ごぼうは食物繊維が豊富な冬野菜です。またごぼうには、マグネシウムや葉酸も含まれています。煮物やきんぴらでお馴染みのごぼうは、歯ごたえと風味が特徴的です。噛み応えがあることから、食べ過ぎの防止が期待できるでしょう。
旬の時期
一般的なごぼうの旬は、11月~2月ごろです。しかし葉ごぼうや新ごぼうといった、春先から初夏にかけての時期が旬のごぼうもあります。ごぼうは産地によって旬の時期が異なるため、四季折々のごぼうを食べ比べることも可能です。
冬野菜③ほうれん草
ほうれん草の花言葉は「健康」「活力」です。高い栄養価を備えていることから、「健康」という花言葉がついたと考えられています。美しい濃い緑色の葉を持つほうれん草は生命力にあふれているため、「活力」という花言葉がついているのも頷けるでしょう。
特徴
ほうれん草は和食であれば和え物、洋食であればグラタンなど、多くの料理に活用できます。栄養素としては、鉄分や葉酸、ビタミンCが豊富です。黄色やピンク色の花をつけるほうれん草は、5月~6月ごろに開花を迎えます。根元に赤色が混じった東洋種や、丸みのある葉が特徴的な西洋種が代表的な品種です。
旬の時期
ほうれん草は11月~2月ごろが旬の時期です。一年を通して店頭で見かけられるほうれん草ですが、栄養価が高いのは旬の時期のあたる冬です。
冬野菜④水菜
水菜の花言葉は「虚空」です。かわいらしい萌黄色の花を咲かせる水菜からは想像できない花言葉ですが、由来は判然としません。「虚空」とは何もない空間という意味が一般的です。しかし古来インド哲学では、世界を構成する要素、万物が存在する空間といった意味合いをもつといわれています。
特徴
水菜の特徴は、独特の香りと辛味、またシャキシャキとした歯ごたえのある食感です。風味や食感が個性的であるため、サラダのアクセントとしても活躍します。栄養素としては、鉄分や食物繊維のほか、ビタミンCやβカロテンも含んでいます。水菜は対暑性、耐寒性ともにすぐれており、特別な技術がなくても育つため、家庭のプランターで水菜を育てる人も多いでしょう。
旬の時期
年間を通して市場に出回っている水菜ですが、旬の時期は11月~2月ごろです。京菜という別名からもわかるように、水菜のおもな産地は京都府です。また近年は、茨城県も代表的な産地に挙げられます。
冬野菜の花言葉8選【⑤~⑧】
冬野菜⑤大根
大根の花言葉は「適応力」「潔白」です。「適応力」は、さまざまな土壌で育つ適応力の高さや生命力の強さといった、大根の性質が由来といわれています。「潔白」は大きな根や花の白さからついた花言葉のようです。
特徴
大根は煮物や味噌汁の具材、漬物、サラダなど、さまざまな形で食卓を彩る野菜です。大根おろしなどで感じられる辛みには、胃腸の働きを助ける効果があります。栄養素としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKを葉に多く含んでいる点が特徴です。またカルシウムや葉酸、食物繊維も含まれています。
旬の時期
国内の大根の代表格である青首大根は、12月~2月ごろに旬の時期を迎えます。大根は冬になると甘みが増す点が特徴です。また大根は一年中市場に流通していますが、春から夏頃の大根は辛みが強い傾向があります。
冬野菜⑥ネギ
ネギの花言葉は、「笑顔」「愛嬌」「ほほえみ」「くじけない心」です。「笑顔」「愛嬌」「ほほえみ」は、こんもりとかわいらしいネギの花の見た目に由来してつけられた花言葉といわれています。「くじけない心」は、葉と根の境目にある生長点を残せば、何度でも生えてくるというネギの特性になぞらえているようです。
特徴
ネギは白い部分を食べる長ネギと、葉の部分が多い青ネギに分類されます。青ネギは、βカロテンなどの栄養素を多く含んでいる点が特徴です。また加熱により甘みが増す点もネギの特徴でしょう。ネギの花は300個前後の小花の集まりです。開花した様子が坊主頭に似ており、ネギ坊主と呼ばれ親しまれています。
旬の時期
ネギは冬から春にかけて旬を迎える野菜です。長ネギの代表格である下仁田ネギは、11月~12月ごろが旬の時期にあたります。また同じく長ネギに該当する千住ネギは、12月~2月ごろが旬です。青ネギでは、九条ネギが11月~2月ごろに旬を迎えます。
冬野菜⑦レンコン
レンコンの花言葉は、「沈着」「休養」「神聖」「繊細な美しさ」です。仏教では蓮が神聖な花とされており、レンコンの花言葉も仏教に由来するものが多いです。蓮の花は7月~9月ごろが開花時期で、白色や淡いピンク色の大ぶりな花と蓮の葉の緑とのコントラストが目を引きます。
特徴
レンコンは調理方法によってさまざまな食感を楽しめる野菜です。また炒め物や煮物など、多くの料理で活用できます。シャキシャキ感を出したいときには輪切り、ホクホク感を出したいときにはゆっくり加熱をするとよいでしょう。栄養素としては、ビタミンCや食物繊維が豊富です。
旬の時期
レンコンの旬は11月~2月ごろ、収穫が始まるのが9月~10月ごろです。国内で流通しているレンコンの半数は、茨城県で栽培されているのが特徴です。旬のレンコンには水分が多く含まれています。
冬野菜⑧自然薯
自然薯の花言葉は「気長」「芯の強さ」「治療」です。「気長」は1年に10cm程度しか育たない成長スピードの遅さ、「治療」は滋養があることが由来とされています。また「恋のため息」や「悲しい思い出」といった意味も持ちます。
特徴
自然薯には、ヤマイモ、トロロイモ、ヤマノイモなど、さまざまな別名があります。特徴は強い粘りと甘みです。独特の粘りを活用して、とろろとして食べる機会が多いでしょう。カリウムやぬめり成分が含まれており、胃もたれせずに食べられるのが特徴です。自然薯の花は白色で、7月~8月に開花します。
旬の時期
自然薯の旬の時期は、11月中旬~1月ごろです。高級食材としてお正月やお歳暮にも多用されることから、12月に出荷の最盛期を迎えます。
冬野菜を食べるとき花言葉を思い出してみよう
冬野菜には、それぞれ個性豊かな花言葉がつけられています。冬野菜の花言葉を知っていると、より身近に野菜を感じられるでしょう。好きな言葉が花言葉になっている冬野菜を探して、自分で育てるのも楽しいかもしれません。