代表的な冬野菜の白菜
白菜は鍋もの・炒めもの・漬けものなど調理のしかたが幅広く、食卓に並ぶ機会が多い代表的な冬野菜です。さまざまな食材と相性がよいだけでなくミネラルが豊富で栄養バランスも優れています。広く人気の白菜ですが、表面に黒い斑点が出ているのを見かけたことはありませんか?虫やカビのようで、敬遠してしまう人も多いようです。この記事ではこの黒い点の正体について解説します。
白菜の栄養・成分
白菜は風邪予防に効果があるとされるビタミンCが豊富です。他にもカリウムや鉄分、カルシウムなどのミネラルが多く含まれており、身体の調子をととのえる効果が期待できます。グルタミン酸も豊富で、シンプルな調理法でも旨味がしっかり感じられる野菜です。精進料理には養生三宝という言葉があり、白菜は豆腐・大根と並んで冬の健康維持にぜひ摂るべき食材とされています。
白菜の黒い点の正体
白菜の葉や茎の表面に黒や茶色の斑点があって驚いた経験を持つ人は多いようです。腐り始めてしまったのか、カビが生えたのか、もしくは病気の白菜なのか、正体がわからないと不安になってしまいますね。食べてよいものか悩んでしまう方もいるでしょう。白菜に出る黒い点は「ゴマ症」といいます。見た目はよくありませんが、食べても全く問題ありません。
ボタニ子
白菜の黒い点・ゴマ症とは
ゴマ症という名前は、まるでゴマを振りかけたような見た目に由来しています。“症”という文字がつくと病気のような感じを受けますが病気ではありません。実はこのゴマ症は、白菜に含まれるポリフェノールのクロロゲン酸です。クロロゲン酸はコーヒーなどに多く含まれるポリフェノールで、健康によい効果がいくつもあることで注目を集めています。
ボタニ子
ポリフェノールっていうことは、あの黒い点は体にいいのね!
次のページでは、黒い点が出現する理由について解説します。
虫がついてるように見えるから避けて買っちゃってた~!