ハオルシアとは
ハオルシアは多肉植物の一種です。謎の多い植物でもあり、昔は400種類以上にもなるといわれていました。近年では研究も進み、実際のところは60種類ほどではないか、とも言われています。ハオルシアの種類の規定が曖昧なのは、地方変異や園芸用に交配された品種も多いためです。透き通るような葉が人気を集めるかわいらしい植物で、サイズもさほど大きくなるわけではないので、インテリアには最適です。
中国人に人気の多肉植物
日本や中国などで高い人気のあるハオルシアは、園芸店などでも多く見かけます。かわいらしい特徴的な姿から海外のコレクターも多く、特に中国人には愛されている植物です。ハオルシア自体は千円~数千円で買えます。しかし変わり種で他とは違った部分があると金額が跳ね上がり、中には100万円以上出しても買えない高価なものもあるといいます。
ハオルシアの基本情報
科 | ツルボラン科 |
属 | ハオルチア属 |
原産地 | 南アフリカ |
休眠期 | 夏、冬 |
ハオルシアは南アフリカが原産の多肉植物です。ハオルシアが中国人に人気なのは、その美しい葉と個性的な模様があるからです。しかし斑入りの万象などの特に高額な商品を置いている園芸店などでは、盗難の被害に遭うこともあります。特に日本で作られた品種は人気が高いので、被害額も大きくなります。
ボタニ子
ハオルシアってただの多肉植物でしょ?なぜそんなに高いの?
ボタ爺
ハオルシアにはいくつか希少品種と呼ばれるものがあって、それが高額なんじゃ。また日本で交配させた品種も人気で高いというぞ。
ハオルシアの特徴
ハオルシアは、もともとはアロエの仲間だった多肉植物です。しかし研究が進み独特の特性があるとのことで、アロエの仲間から外れ、ハオルシア属とされました。ハオルシアはその全容が解明されているわけではなく、謎の多い植物です。また一つひとつ違った模様になるため、自分だけのオリジナルな鉢を持つことができます。100万円以上もする小さな鉢が中国人に人気の理由は、その個性にあるのかもしれません。
ハオルシアとハオルチアの違い
ハオルシアはハオルチアとも呼ばれます。よく似た名前ですがどちらが正しいのでしょうか。この多肉植物の名前はもともとはイギリスの植物学者の名前からきています。特に和名はなく、学名をカタカナ表記する際にハオルシアもしくはハオルチアと表記されます。特にこうしなくてはならないと決まってはいません。つまり、どちらも正しい呼び方なのです。そのため、ほかにもハウォルシアなどのように表記されることもあります。
花は咲く?
花が咲く多肉植物は多数ありますが、ハオルシアにもかわいらしい花が咲きます。花色は白が多いですが種類によってはオレンジやピンクの花もあります。株の中央から花茎が伸びて、数輪の花を春から夏の初めにかけて咲かせます。花が終わったら花茎は根元から抜いておきましょう。
ハオルチアの分類
たくさんの種類があるハオルシアの葉は、種類によってまったく違って見えます。その葉の透き通るような美しさから宝石のようだと「ジュエルプランツ」とも呼ばれています。しかし葉の種類は大きく分けると、実は2種類に分類されます。どのような種類があり、見分け方があるのかを解説していきます。
軟葉系
葉の種類には軟葉系と呼ばれるものがあります。その名の通りやわらかい葉をもつ種類で、雫石やブラックオブツーサといった系統の葉です。触るとプルプルしていて、透き通るような美しさが人気を集めています。玉緑なども同じ軟葉系の葉をもっていますが、オブツーサの系統とはまた少し違った感じの美しい葉です。
硬葉系
硬葉系の葉はその名の通り硬く、中にはギザギザのついている品種もあります。万象などを見ると、なぜ硬いという字が使われているのかがよくわかります。まさに万象の名にふさわしく、森羅万象のごとく株によって違う顔を見せてくれます。とても見ごたえのあるハオルシアです。この変った見た目から人気も高く、中国人などには高額で買われていきます。
次のページでは、ハオルシアの種類をくわしく見ていきましょう。
出典:写真AC