ハオルシアの種類
- ハオルシア・オブツーサ
- 万象
- 玉緑
- 十二の巻
- 青雲の舞
ハオルシアの種類は多く、まるで違う品種のように見えるものもあります。その種類は少し調べただけでもオブツーサや十二の巻、青雲の舞い、雫石など多様です。あまりに種類が多く、種類ごとの違いや細かな特徴などが判らないということも多々あります。特に品種改良が繰り返されている品種などは、一見しただけではその違いを見分けることは困難です。ここではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ハオルチア・オブツーサ
ハオルシアの代表的な品種にオブツーサという名前のものがあります。この種類は数が多く通常のハオルシア・オブツーサのほかにも色が紫のものや、ブラックオブツーサのように黒いもの、マリンと呼ばれる白い品種などとにかく種類が多い系統です。ブラックやマリンのような葉の色が通常と違うものは希少性が高く、通常の品種よりも高値がつきます。
ブラックオブツーサ
中でもブラックオブツーサは通常のオブツーサの10倍もする鉢もあるほど、高価な品種です。成長が遅いために希少品種の量産もできず、こういった色違いや個性的な品種などは、高額になりがちです。また、高い品種でも愛好家であればためらいなく購入する人も多くいます。そのため、高額な品種の価格は、簡単には下がりません。
雫石
実は雫石と呼ばれるハオルシアも、オブツーサやブラックオブツーサと同じ仲間です。しかし雫石は全体的に丸いオブツーサと違って、先が少しとがっています。雫石はそれほど高値ではなく、ネットや園芸店などでも購入できる一般的なハオルシアです。
万象
種類の多いハオルシアの中でも、特にニュースになるような100万円を超える高額なハオルシアといえば、この万象です。同じく高値がつくブラックオブツーサとは、全く違ったテイストです。宝石のような、と例えられるハオルシアにあって、万象という品種は一味違います。どの株も少しずつ違い、コレクター心をくすぐる品種です。自分だけの特別が欲しい、という人にはぴったりです。
玉緑
光に透ける葉がとても美しいハオルシア、それが玉緑です。まさに宝石という言葉がふさわしい玉緑は、特別高値で取引されるというわけではありません。しかし価格も手ごろで一般にも広く流通しています。小さくかわいらしい玉緑は、光差す窓辺などに飾るのがおすすめです。
十二の巻
葉に縞模様のある、美しいハオルシアです。雫石や玉緑、万象などとは違ったテイストのハオルシアです。三角のとがった葉をもっていて、高値がつくというわけではありません。一般に広く流通していて手に入れやすく、だれでも楽しめる多肉植物です。
青雲の舞
青雲の舞は大きな窓があるハオルシアです。葉先はとがっていて、縁にはギザギザがついています。高額なハオルシアとは違い、流通量も多く千円以下で購入することができます。水やりをうまくすれば秋には紅葉することもあり、おすすめの品種です。
「錦」がつく品種
ハオルシアという多肉植物の種類には、その名に「錦」とつくものがあります。なぜ名前の前に錦とつくものがあるのでしょうか。錦とはおもに斑入りの品種のことです。美しい斑入りの万象錦などは、かなり高額で取引されることもあります。ハオルシアは錦がつくことで、通常よりも高値で取引されることが多いです。
100万円もするのはなぜ?
ハオルシアの中には、100万円以上の高値がつく品種もあります。しかし中には千円程度で購入できるものもあります。ここでは、希少とされるハオルシアが高額になる理由や、日本だけでなく中国人にも人気の高い理由を解説します。
高額の理由
ハオルシアの中には100万円ではきかず、200万円近い金額で落札された株もあります。多肉植物の小さな鉢一つに100万円以上の金額がつく理由は、ハオルシア自体の人気が高いことと、コレクターを熱くさせるほどの希少性をもったハオルシアがいくつか存在するためです。
成長が遅いハオルシア
ハオルシアの成長は早くはありません。はたして生きているのかと不安になるくらい、成長しないこともあります。その成長の遅さこそが、ハオルシアが高価になってしまう一因です。どんどん成長してくれるなら全く問題はありませんが、成長の遅いハオルシアは、なかなか増やすことができません。高額な希少品種を増やしたいと思っても、増やせません。そのため価格が下がらず、どんどん高くなっていってしまいました。
開発にも時間がかかる
交配した品種が人気のハオルシアは、交配の結果、他と違った柄や色のハオルシアが誕生することを強く期待されるため、雫石や玉緑といった通常の品種よりも、ブラックオブツーサのような高額な品種の中から特に美しいものを選んで交配させることが多いのです。しかし交配させて必ずいいものができるとは限りません。また成長が遅いため、一つの品種を作るのに多くの時間がかかります。それもまた高額になりがちな理由の一つです。
人気の理由
なぜハオルシアは日本人や中国人のあいだで人気が高いのでしょうか。その理由は、宝石のような美しさ、さまざまな斑の入り方、紅葉の仕方など、魅力的な特徴が複数あるためです。錦鯉のように、一つひとつのハオルシアが異なる美しさを持つから、というのも人気の理由の一つです。その独特で不思議な魅力は、人々を虜にしてやみません。
高価なハオルシアと安いハオルシアの違い
なぜこれほどまでにハオルシアの金額に差が出てしまったのでしょうか。高価なハオルシアも安価なハオルシアも同じ植物に違いはありません。高価になってしまう理由もありますが、安いハオルシアもかわいらしく、きれいで観賞用には十分ではないでしょうか。しかしなぜか高価であればそれでいい、という人もいるようです。購入するときには金額や希少性を理由にするのではなく、ぜひ気に入ったからという理由で購入することをおすすめします。
高くても安くても同じハオルシア
近年人気の高い多肉植物が、ハオルシアです。日本だけでなく中国人などにも人気が高いです。特に人気が高いのは日本の園芸店が交配した品種です。しかし高値のハオルシアも安価なハオルシアもそこまで違いはありません。どちらも美しいことに違いなく、育てる楽しみは変わらないのではないでしょうか。たくさんの品種の中から金額ではなく、自分に合った自分だけのハオルシアを見つけてみましょう。
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出典:写真AC