スイカをおいしく食べるためのタイミングを見極める
スイカの収穫時期がわかれば、あとは食べ頃のおいしいスイカを手に入れるだけです。おいしいと言えるスイカの見分け方は簡単にできるのでしょうか。食べ頃のスイカを見極める方法をいくつかご紹介します。
音で判断する見分け方
八百屋さんやスーパーなどでスイカをポンポンと叩いている姿を目にすることがあると思います。あれは、スイカを叩いて反響する音を確認するという見分け方です。これは昔から行われていた見分け方のひとつで、熟しているかどうかを調べるために音を聞き分けていました。完熟したスイカは「ポンポン」と澄んだ音が聞こえてきます。逆に未熟なスイカは「パンパン」と少し高い音が聞こえてきます。スイカを叩いて、「ボンボン」と低くぼんやりしたような音が聞こえてくる場合は、熟れ過ぎている可能性があります。
縞模様で判断する見分け方
スイカの表面には、黒と緑の縞模様がついています。この縞模様をみるだけでも、見分けることができます。新鮮なスイカは色が鮮やかで、特に黒の縞模様が色濃く見えます。また黒い縞模様が盛り上がって見えることもあり、甘く食べ頃な証拠だといわれています。これを目安に購入してみてもいいでしょう。
スイカの「おしり」で判断する見分け方
いわゆる「おしり」の部分は、成長して花が落ちたときの跡の部分のことを指しています。ここの大きさを見ることで、スイカがどの程度成熟しているかがわかると言われています。目安となる大きさは5円玉程度です。これくらいの大きさが食べ頃です。5円玉よりも大きいと感じるものは、熟しすぎている可能性があります。
カットされたおいしいスイカの見分け方
1人暮らしなど少人数でスイカを食べるとき、1玉も食べきれないことがあります。そんな時は、あらかじめカットされているものが手軽でいいですね。しかし、スーパーなど店頭で並んでいるものは、照明効果もあってどれも同じに見えます。その中でもより食べ頃な物はどれなのか、見極められたらいいと思いませんか?
果肉の色が鮮やかなものを選ぶ
どの食材でも共通して言えることですが、色が鮮明な物がおいしい目安になります。スーパーなどでは、食材をよりおいしそうに見せるために照明がワントーンほど明るくなっています。できれば、照明から少し離したところで確認することをおすすめいたします。また、カットされた断面が真っ直ぐ、きれいに切られているかも見極めるポイントとなります。そして、皮と実の間にある白い部分もよく見るようにしてください。ここがぼやけて水っぽく見えるものは、鮮度が落ちている可能性があります。
種が黒くてツヤツヤしたものを選ぶ
種の色も実は見極めるための重要なポイントです。おいしく新鮮なスイカは種が黒くツヤツヤで、張りがある感じがします。また、白い種が多かったり、黒色がぼやけているような種のものは正直言って味もぼやけているものが多いです。
スイカを上手に保存する
実は、スイカは追熟には向かない野菜であると言われています。ベストなタイミングで収穫しているため、手に取ったその瞬間が食べ頃なのです。一方、メロンは置いておくことで甘みが増すと言いますから、同じウリ科でも扱いが違うのですね。それでも、手に入れてもすぐには食べられないこともあります。そんな時は、どのようにしたらいいのでしょうか。いくつかの保存方法をご紹介します。
玉のスイカは冷蔵庫に入れてはいけない
食材を保管する=冷蔵庫に入れるだと思いますが、スイカにとって冷蔵庫の環境は寒過ぎます。冷やしすぎてしまうと、甘みが損なわれてしまい、おいしさも半減してしまいます。そんな時は、玉のスイカに限ったことなのですが、できるだけ風通しがよくて涼しいところに保管します。
カットされたスイカは早めに食べきる
カットされた野菜は、どうしても足が早くなってしまうため、この場合は冷蔵庫に保管をします。しかし、スイカが冷蔵保存に向かない食材なことに変わりはありません。早めに食べきることがベストといえるでしょう。
冷凍保存はできるのか
スイカを冷凍保存することは可能です。しかし、スイカは多くの水分を含んでいるため、生食はできなくなってしまいます。そんな時にはシャーベットなどに用いると、おいしく食べられます。せっかく食べられるスイカを捨ててしまうのはもったいないです。種をきれいに取り除いて、フリーザーバックに入れて冷凍するのが便利です。袋の上から、手で潰すことができますから、手を汚さずにスイーツ作りができますよ。
まとめ
夏になると無性に食べたくなるスイカ。プランターなどでも簡単に自家栽培できますが、サイズによって収穫までの日数にも違いがあり、種まきや収穫時期のタイミングを見極めるのは案外難しいものです。そして、おいしいと思えるタイミングを音で聞き分けるという昔ながらのやり方が、現代にも引き継がれているというのはおもしろいですね。音を聞くやり方に変わる方法が他に存在しないのです。先人たちの知恵に脱帽!ここでご紹介したスイカのお話はごく一部です。他にもたくさんのお話が紹介されています。ぜひ、ご参考にしてみてください。
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