木酢液で虫除けできる?木酢液で期待できる8つの効果と自作手順を紹介!

木酢液で虫除けできる?木酢液で期待できる8つの効果と自作手順を紹介!

ガーデニングとは切り離せない虫除け対策や、オーガニックな家庭菜園など、木酢液は園芸シーンにおいてとても重要な役割を果たしてくれます。今回は、木酢液の虫除け効果や園芸での用途、その他にも意外な効能や作り方・散布方法についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.木酢液の効果・効能
  3. 3.木酢液の作り方
  4. 4.用途別の使い方
  5. 5.まとめ

はじめに

出典:写真AC

木酢液(もくさくえき)とは、木材や竹を燃やして炭にする際に発生する煙を冷やして液体にした天然由来のエキスです。赤褐色~暗褐色をしており、ガーデニングでの病害虫対策を含め、様々な用途で使用されています。農薬などを使わずに安全な野菜を栽培した人にもおすすめです。

成分

木酢液の成分は、そのほとんどが水分です。全体の約10%が有機物で、その半分ほどが酢酸、残りにフェノール類、アルコール類、中性物質等の約200種類の成分が含まれます。Phは2.0~3.0と強い酸性ですので、使用する際には注意が必要です。

匂い

出典:写真AC

木材や竹を燃やしてできるものですので、その原液の匂いは燻製のような匂いがします。かなり強い匂いなので、使用するときには希釈して使用しないと、匂いが染みついて取れなくなることもあります。

木酢液の効果・効能

用途は広く、園芸シーンでの害虫・防虫対策や害虫駆除など、幅広い用途に使用されています。具体的にどのような効果や効能があるのかを紹介していきます。

植物の活性化

Photo by yto

園芸において、希釈した木酢液を直接植物の葉にスプレーなどで散布することで、植物の生育・甘味・品質や日持ちがよくなるほか、芽や根の成長が促進されるなど、植物を活性化する効果が認められています。植物などに散布するときは、薄めてもにおいが強いので、タイミングや近所への配慮を忘れないようにしましょう。

うどんこ病対策

葉の表面に白いカビが生えたような状態になるうどんこ病。放置するとどんどん広がり、生育に影響が出てしまいます。このうどんこ病には、木酢液を薄めたものを散布すると症状が消えることがあります。また定期的に散布することで、うどんこ病の防止にもなります。

土壌の活性化

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土壌に散布することで、微生物が活性化し、作物の成長が良くなります。植付け前に土によく混ぜ込みます。植え付け後は、表面に定期的に散布すると効果が上がります。殺カビ、殺細菌効果もあるので、土壌消毒にも使用できます。

堆肥

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堆肥を作る時に木酢液を使用すると、発酵が促進され、また発酵の過程で出てくる堆肥特有のアンモニアガスの発生を抑える効果があります。

虫除け①害虫除け

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植物に散布することで、害虫予防や害虫駆除の効果を発揮します。カメムシやコバエ、アリ、アブラムシといった害虫を駆除する効果があるとされています。そのほかにも、ハエやゴキブリ、シロアリなどにも効果があるので生ごみ回りなどの害虫防止にも使用できます。

虫除け②蜂駆除

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木酢液の匂いを蜂が嫌うということもあり、蜂が巣を作りそうな軒下などに、希釈液を入れたペットボトルをつるしたり、スプレーで散布をしておくと、蜂対策になるとされています。ただ、一度蜂の巣ができてしまうとなかなか効かないことも多いので注意が必要です。

虫除け③野良猫除け

フリー写真素材ぱくたそ

庭や花壇・畑などに猫が入り込んで困ることも多いですよね。そういう時、糞をされる場所などに、希釈した木酢液を散布したり、しみこませた布などを空き缶に入れて置いたりしておくだけで、野良猫を近づけなくする効果を発揮してくれます。雨が降ると木酢液の効果が薄れるので、定期的な散布が必要です。

民間治療

フリー写真素材ぱくたそ

主成分である酢酸には、除菌やかゆみ止め・消臭効果や、いぼや水いぼ・アトピーなどに効果が期待されています。また、かゆい水虫や足の蒸れた匂いが気になる方にもおすすめです。入浴液として使用すると、新陳代謝が上がり、肌トラブルや冷え性によく効くといわれています。

ボタ爺

ボタ爺

次からは、木酢液の作り方や散布方法を紹介していきます。

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木酢液の作り方

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