木酢液で虫除けできる?木酢液で期待できる8つの効果と自作手順を紹介!

木酢液で虫除けできる?木酢液で期待できる8つの効果と自作手順を紹介!

ガーデニングとは切り離せない虫除け対策や、オーガニックな家庭菜園など、木酢液は園芸シーンにおいてとても重要な役割を果たしてくれます。今回は、木酢液の虫除け効果や園芸での用途、その他にも意外な効能や作り方・散布方法についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.木酢液の効果・効能
  3. 3.木酢液の作り方
  4. 4.用途別の使い方
  5. 5.まとめ

木酢液の作り方

材料

Photo by yhy_jp

木酢液を作るのに必要な材料です。ホームセンターなどでそろえることができます。

  • 木材(建築廃材等)
  • 木材を燃やすドラム缶や炭焼き窯
  • ガラスパイプ
  • 金属バケツ、もしくはガラス瓶

材料の注意点①

広葉樹からできた木酢液は、品質がよいといわれます。材料として準備する木材は、樫の木やナラ、ブナを選ぶのがおすすめです。また、塗料がついていたり湿っていたりする木材は使用しないようにしましょう。

材料の注意点②

Photo byDevanath

成分が強酸性なので、プラスチック容器などを使用すると溶けたり有害物質が発生する可能性があります。木材を燃やした煙を集める入れ物は、ガラス瓶など耐酸性の容器を準備するようにしましょう。

木酢液の作り方

  1. 塗料などがついていない建築廃材や木材の破片を、缶や炭焼き窯などに入れて燃やします
  2. 出てきた煙を、パイプなどを通して急激に冷やし、ガラス瓶やバケツにためていきます
  3. 液体がたまったら蓋をして、3〜6ヶ月間冷暗所で保管します
  4. 油分、木酢液、タール分と3層に分かれるため、透明な部分だけを採取します

作る際の注意点

木酢液をつくる時は、風のない日や晴れた日に作業するようにします。風があると煙がパイプに入らず流れてしまったり、雨だと集めた雨水が入って薄まってしまう可能性があります。

木酢液の採取手順

油分、木酢液、タール分と3層に分かれた水溶液から、木酢液だけを取り出す手順を見ていきます。直径1cmくらいの透明なパイプと、取り出した液を入れる容器を準備します。

Photo byxbqs42

  1. パイプの片方を透明な部分まで進入させます
  2. パイプの反対側を、もとの容器よりも低い位置まで持ってきて、軽く口で吸い上げます
  3. 木酢液の高さより低いところまで吸い上げたら、口を放します
  4. そのまま透明な部分がパイプを通って流れてくるので空き容器で受け止めます
  5. 透明部分がなくなれば終了です

採取の際の注意点①

最後に瓶に残るタールは、服や手についたりするとなかなかとることができません。ごみとしてそのまま捨てるか、土にしみこませて処分します。タールがしみこんだ土壌は植物が育ちませんので、ガーデニングをしている庭などに廃棄する際は注意しましょう。

採取の際の注意点②

出典:写真AC

パイプで最初に木酢液を吸い上げる際に、口の中に入ってしまわないように注意が必要です。もし入ってしまった場合は飲み込まずに吐き出して、その後しっかりとうがいをするようにしましょう。

用途別の使い方

木酢液は、酸性度の高い液体です。使い方を間違えると、効能が消えてしまったりせっかくの効果がでなかったりします。原液のまま使用できるのか薄めて使用するのか、用途別の使用方法を見ていきます。

害虫駆除や、植物に散布する場合

出典:写真AC

植物に直接使用する場合には、500~1000倍に希釈するのがおすすめです。水で薄めた木酢液を噴霧器などで散布しましょう。葉の表だけでなく、裏にもかけると効果がアップします。週1回程度散布し続けるようにしましょう。

土壌に使用する場合

出典:写真AC

植え付け前の土壌の土づくりに使用する場合は、50~100倍に薄めた木酢液を使用します。普通の土ではなく、腐葉土と一緒に使用すると、より作物の育成を促進する効果がでてきます。

水いぼなどの治療に使用する場合

出典:写真AC

水いぼの治療などに使用するときは、患部に直接原液を綿棒で塗ったり、しみこませたガーゼをあてたりします。肌荒れ対策などで入浴剤として使用するときは、お風呂に薄めて入れると効果が期待できるとされています。

まとめ

フリー写真素材ぱくたそ

木酢液の持つ効果や効能、自分で作る手順などを紹介してきました。園芸などで欠かすことのできない虫に対する防虫効果が手軽に発揮できるほか、いぼや肌荒れ対策としても使えますので、ぜひ自分で作って活用してみてくださいね。

梅紅茶
ライター

梅紅茶

のんびりまったりと。自宅の庭で家庭菜園をしつつ、日々生息中。

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