木酢液で虫除け対策をしよう!効果的な散布頻度や希釈率も詳しく解説!

木酢液で虫除け対策をしよう!効果的な散布頻度や希釈率も詳しく解説!

木酢液を使えば農薬を最低限に抑えながら虫除け対策ができます。家庭菜園をいきいきと育てるために、木酢液の適切な使い方、スプレーのやり方などをチェックしましょう。効果的な虫除け対策をするための品質チェック方法もご紹介します。

記事の目次

  1. 1.家庭菜園で活躍する木酢液
  2. 2.木酢液は家庭菜園の虫除け対策に効果抜群
  3. 3.虫除けに効果的な木酢液の使い方
  4. 4.木酢液の選び方
  5. 5.木酢液の使い方の注意
  6. 6.まとめ

家庭菜園で活躍する木酢液

木酢液とは

農薬に頼りきらずに家庭菜園作りで虫除け対策ができる、と注目されているのが木酢液です。アブラムシやナメクジなどの虫除けだけでなく、野良猫などからも大切な家庭菜園を守れます。木酢液は自然原料で安心なだけでなく、植物をすくすくと健やかに育て、健康的で糖度の高い野菜作りができることも人気の一つです。

木酢液は何でできている?

出典:写真AC

木酢液とはナラ類やブナ類、カシ類などの樹木を焼いて炭にするときに出る煙を冷却し、ろ過した液体のことです。木酢液は約80~90%が水分でできています。使う木材の種類や精製法によっても違いがでますが、残りの10~20%が有機成分で構成され、このうちの約5%が酢酸、残りの5%がビタミンやアルコール類、エステル類などを含む200~300種類もの有機成分です。

木酢液は家庭菜園の虫除け対策に効果抜群

木酢液の煙臭で虫除け効果

Photo by harum.koh

木酢液の木をいぶしたような独特の煙臭には防虫効果があります。なぜなら、この香りを山火事だと勘違いするからです。ハチ、カメムシ、アブラムシなど、多くの虫に効果的で、野良猫除け効果も期待できます。また木酢液は自然原料のものでできているうえ、土壌を整える効果もあるため、人にも環境にも心配りができる防虫法です。

植物を丈夫にして害虫が寄りにくい株作りをする

出典:写真AC

木酢液は害虫が寄りにくい株作りにも効果を発揮します。害虫が寄りやすい株というのは、弱っている状態であることが多いです。しかし、木酢液に含まれる有機成分は、野菜や植物が元気に育つために必要な微生物を活性化させ、家庭菜園の植物自体をより丈夫で健康的な株へと成長させます。その結果、力強い株には害虫も近寄りにくくなるのです。

弱っている隙にこそ付け込まれやすい!人も植物も一緒だね。

虫除けに効果的な木酢液の使い方

木酢液を葉の表面にスプレーする

木酢液を植物に直接スプレーする方法です。始めは木酢液を500~1,000倍に薄めたものから始めましょう。植物の状態や種類、栽培環境などでも育ち具合が変わるため、植物の様子を見ながら徐々に濃度をあげてみて、植物が一番いきいきとする希釈率を探ってみるのも良いです。ただし、どんなに濃い濃度でも300倍までに収めましょう。散布頻度は月に1~3回がおすすめです。

ポイントは涼しい朝や夕方の時間帯に、葉の表面や裏面にもしたたり落ちるくらいにたっぷりとスプレーすることです。

木酢液を土壌に撒く

Photo byauntmasako

家庭菜園のベースを整えるために、植物を植え付ける2週間ほど前に20~30倍に希釈した木酢液を散布します。木酢液をまいたあとは、土壌をよくかき混ぜほぐしましょう。土壌に染み込んだ木酢液は10日ほどで分解されます。植え付け後は1,000~2,000倍に希釈した木酢液を月1~2回程度土壌に撒くと、より豊かな土壌になり害虫に負けない作物作りに効果的です。

木酢液を染み込ませたマルチング材を使う

フリー写真素材ぱくたそ

木酢液を染み込ませたマルチング材を家庭菜園に使うと、蚊などの虫除け効果が高まります。自分で作る場合は、300~500倍に希釈した木酢液にウッドチップをしっかり吸い込ませ、その後よく乾かして使いましょう。市販でも木酢液を染み込ませたウッドチップなどが販売されています。

ボタニ子

ボタニ子

次ページからは木酢液と虫除け剤を混ぜる方法を紹介します。

次のページ

木酢液の選び方

関連記事

Article Ranking