枕花とは？意味や適した花の種類を紹介！献花・供花・弔花との違いは？

臨終後、ご遺体の枕元に飾られる花を「枕花（まくらばな）」といいます。枕花は親族や親しい知人から、故人と遺族に向けた「哀悼の意を込めた贈り物」の一つです。ご遺体の安置された場所や自宅から、お葬式、そして忌中も飾られます。そのため枕花は籠花や盛り花など、持ち運びしやすい小さめの形が基本です。

枕花に用いる花の種類に決まりはありませんが、派手な色やトゲのある花は禁忌です。白色や淡い色合いでまとめるのがよく、相場は5,000円〜20,000円です。枕花を贈るタイミングは、早過ぎるのもよくありません。また宗教的な理由や家族葬などで断る場合もあるため、贈る際は事前に確認を取りましょう。

故人と遺族へお悔やみのために贈られる花を「弔花（ちょうか）」といい、枕花もその一つです。弔花には供花（きょうか）や、献花（けんか）などがあり、それぞれ違った特徴があります。

故人の供養のため、式場や祭壇に飾られる花を「供花（きょうか）」といいます。供花が飾られる場所は祭壇の両側に一対（二基）背の高い籠に生花が生けられ、贈り主の名前や会社名が書かれているのが特徴です。枕花とは違い、供花は喪主や遺族が故人に贈れます。供花も白い花を基調にしますが、枕花より全体は大きめの作りです。そのため金額は一対で30,000円〜50,000円と、枕花より少し高めの相場です。

献花（けんか）とは、葬儀や告別式などで参列者が祭壇に花を供えること、または供える花のことをいいます。キリスト教や無宗教の葬儀に関わりが深く、仏教における「お焼香」に似た意味を持つのです。しかし日本では信仰に捉われず、「お別れの会」や「告別式」などに献花を行うこともあります。献花の花は式場で用意され、1人1本ずつ祭壇や棺にお供えするのがマナーです。

枕花は、籠（花器）にアレンジメントスタイルで作られるのが一般的です。花の種類は主に白を基調とし、淡色系を差し色に控えめな色でまとめます。バラなどのトゲのある花や、香りの強い種類の花は基本的に使われません。

【百合の花言葉】

• 純粋
• 無垢

【菊の花言葉】

• 高貴
• 高潔

【カラーの花言葉】

• 清浄
• 乙女のしとやかさ

【アンスリウム（緑色）の花言葉】

• 無垢な心

【胡蝶蘭の花言葉】

• 清純
• 幸福が飛んでくる

【カーネーションの花言葉（白）】

• 尊敬
• 純粋な愛情

【ストックの花言葉】

• 愛情の絆
• 永遠の美

【ラナンキュラスの花言葉】

• とても魅力的
• 美しい人格
• 名誉、名声

【デルフィニウムの花言葉】

• 晴明

ご遺族は忌中、枕花を飾り共に過ごすことになります。枕花に添えたお悔やみと励ましの気持ちは、ご遺族にも伝わるでしょう。枕花を贈る場面が訪れたときは、その場にふさわしい花を選んでください。