仏花にはどんな花がいい？意味や種類もある？生け方もあわせて解説

スプレーマムはアメリカで品種改良された菊です。海外で作られたことから「洋菊（ヨウギク）」とも呼ばれています。通常の菊に比べて成長が早く、花形や花色の種類も豊富であることが特徴です。スプレーマムは放射状に小ぶりな花を複数咲かせるため、華やかでありながら優しい雰囲気も感じさせます。そのため仏花や切り花によく利用されている花です。

ピンポンマムは「洋菊」と呼ばれる海外生まれの菊です。「ポットマム」と呼ばれる鉢植え向きの菊を改良した品種で、オランダが作出しました。小さな花が集まって、球体のような花姿になるのが大きな特徴です。ユニークな花姿と豊富な花色、和風にも洋風にもあうことから仏花としてだけではなく、花材として高い人気を誇ります。

母の日の定番花であるカーネーションは、華やかな咲き方で花持ちがよいため、切り花向きです。その性質から仏花にもよく利用されています。また、カーネーションの花言葉「無垢で深い愛」の意味も縁起がよいと好まれ、仏花や母の日以外の花束やアレンジメントでも人気が高いです。

アイリスは春にお供えする花の定番です。和の雰囲気ただよう上品な美しさと、すらりとした花姿から人気が高い花です。日持ちはそれほどでもありませんが、切り花にしても丈夫で色あせしないことから仏花だけでなく、生け花としても用いられています。

スターチスは切り花の定番花です。スターチスの生花は非常に花もちがよく、放置していても花姿が変わりません。そのままドライフラワーになることもあります。この性質から仏花としても重宝されている花です。スターチスの花色は紫色が一般的ですが、ピンクやアプリコットなど淡い花色もあります。ほかの花とのバランスを考えて選ぶとよいでしょう。

キンセンカはキク科の植物です。春に開花時期を迎えることから春の彼岸の定番花とされています。キンセンカは日持ちはよいほうですが、葉が多過ぎると水落ちするため、切り花にする際は適度に葉を取り除いておきましょう。キンセンカの花言葉は「慈愛」「静かな思い」「悲しみ」「失望」です。ネガティブな花言葉があるので注意しましょう。