装いを華やかに演出する生花コサージュ
コサージュは、女性の襟元をエレガントに演出するアイテムです。中性ヨーロッパで女性の胴着を飾った花束「bouquet de corsage(ブーケ ドゥ コルサージュ)」が起源といわれています。コサージュはもともと、フォーマルな席に色香を添え、「あなたを祝福します」という気持ちを伝えるものでした。
生花コサージュを手作りで
造花やプリザーブドフラワーを用いたコサージュもありますが、生花で作ったコサージュは特別感が際立つかもしれません。生花コサージュは、花屋やインターネットでオーダーすることも可能です。しかし、作り方さえ知っていれば、自分好みのアレンジでオーダーよりも金額的に安くできます。記念すべきお祝いの日を、より思い出深いものにしてくれるでしょう。
ボタニ子
生花コサージュを作るには、どんな材料や道具が必要なの?
生花コサージュ作りに必要なもの
生花コサージュに適した花と前処理
ボタニ子
どんな花を選べばいいのかしら?予算が少ないのだけれど、一輪でも大丈夫?
花や葉は水持ちのよいものを選びましょう。スーパーなどでも日持ちのよい季節の花とかすみ草を組み合わせた花束を販売していることがあり、値段も手ごろ(300円程度~)です。お好みの花があるか、探してみるとよいかもしれません。メインの花は一輪でも周りに葉をあしらうことで、素敵なコサージュができます。花も葉も、よく切れるはさみで茎を1~1.5cm程度に切って水につけ、数時間~半日程度水揚げをしましょう。
しっかり水揚げをするのが日持ちをよくするコツよ。花が一輪でも葉があるとぐっと引き立つから、葉をぜひ用意してね。
ボタニ子
アイビーのような観葉植物、ジャノヒゲのように庭の隅や野山に生えている植物も使えるのね。身の回りを探してみるわ。
花によっては、特別な注意が必要な花もあります。通常は開き過ぎていない硬めの花を選ぶのが基本です。しかしクリスマスローズは例外で、咲いたばかりの雄しべがついた状態の花はしおれやすく日持ちがしないため、コサージュには向きません。一方、雄しべが落ちた後の花はある程度日持ちがするので、コサージュにぴったりです。
花を選ぶときに花言葉を参考にするのも素敵よ。
コサージュにおすすめの生花の花言葉
生花コサージュに適した花の例 | 全般的な花言葉 |
バラ | 愛、美 |
カーネーション | 無垢で深い愛 |
ガーベラ | 希望、前向き、美しさ |
蘭(ラン:胡蝶蘭など) | 優雅、美しい淑女 |
ラナンキュラス | とても魅力的、華やかな魅力 |
クリスマスローズ | 慰め、私を忘れないで、不安を和らげる |
かすみ草 | 幸福、感謝 |
花以外に必要な材料と道具
生花コサージュを作るときに必要な材料や道具は、100均でも入手できるものが多いです。
材料・道具 | 用途など |
ワイヤー | 花を刺して固定する。数字が大きいほど細く、正式には#22~30程度のものを使い分ける。今回は#30ハダカ線と、#26緑ワイヤー(100均で入手可)を使用。 |
キッチンペーパー | 花に水分を与えて日持ちをよくするため、小さく切って水を含ませておく。コットンでも可。 |
フローラルテープ | ワイヤーに巻くテープ。通常は緑。お好みでほかの色でもよい。 |
コサージュピン | コサージュにするためのピン。いろいろなタイプがあるので、使いやすいものを選ぶ。(付け方の項参照) |
リボン | 花の色とお好みにあわせて選ぶ。なくてもよい。 |
はさみ | 花やリボン、ワイヤーを切る。用途によって使い分けるか、万能ばさみを用意。 |
ボタニ子
生花コサージュの作り方を教えて。まず、花や葉のパーツの作り方からね。
出典:筆者撮影(特段の断りのない限り、本記事掲載の全画像)