はじめに
プレゼント選びに、お花を思い浮かべる方も多いでしょう。でも花束を作るにはそれなりに予算がないと、お花屋さんに頼めないし…と諦めていませんでしたか?大丈夫です!花選びのコツと包み方のコツが解れば、簡単な手順でかわいい花束が手作りできます。
ブーケはフランス語で「花束」
ブーケというとウェディングブーケをイメージしますが、実はブーケはフランス語で「花束」のことです。かつて婚約者に花を贈るしきたりがあり、それが現代のウェディングブーケの始まりとされています。(諸説あります)
プレゼントに花束を贈るのはなぜ?
お花をもらって喜ばない女性はいない、と言ってもいいでしょう。ヨーロッパではバレンタインデーに、チョコレートではなくお花屋さんに長蛇の列ができるのです。特別な日ではなくても、喧嘩の仲直りや家を訪問する時など、気軽に小さな花束を贈る方が多くいます。
花束を手作りするための材料
近くのスーパーや農協の産直コーナーなどを活用すれば、お得にお花が手に入ります。お花は買ってきたものでなくても、お庭の花や枝もの・ハーブを組み合わせるのもいいですね。お花以外に必要な材料をご紹介します。
【花束作りの材料】
- 水の入ったバケツ
- 植物を切るハサミ、ラッピング用のハサミ
- キッチンペーパー
- アルミホイル
- キッチンラップ
- 輪ゴム、フローラテープ(マスキングテープでも可)
- 大きなセロファン、セロハンテープ
- 大きなラッピングペーパー、リボン
花束を作る手順
ブーケの作り方・手順の確認
- お花を選ぶ
- 葉の処理と水揚げ
- お花を束ねる
- 茎の処理と保水
- ラッピングとオーバーラッピング
お花選びも重要ですが、贈られた方が長く楽しんでいただけるように、丁寧に下処理をしておくのがポイントです。さらに花瓶に生けるまでの移動時間なども考慮して、しっかりと保水処理もしましょう。
組み方の基本は「スパイラル」
花茎をねじるように螺旋状に組んで行くのが、基本の組み方「スパイラル」です。ねじった花茎を見せる「スパイラル・ブーケ」も人気があります。
【スパイラルの組み方の手順】
- はじめに背の高い花やメインになる大きな花を、芯になる花として1本持ちます
- 芯になる花の上に、次の花の花茎をクロスさせて重ねていきます
- 手の中で花茎を少し回転させてから、次の花茎をクロスさせていくのがスパイラルの組み方のコツです
- 背の高い花→ふんわりした空間を作る花→メインになる花を、順に足していきます
- 常にお花がきれいに見えるように、バランスよく配置するのがポイントです
ラウンドタイプのミニブーケの作り方
ラウンドタイプのブーケは、丸くコロンとした形がかわいい花束です。花茎を長めにすると大人っぽい雰囲気になり、花茎を短くカットするとよりかわいい雰囲気になります。ガーベラのような表面積の大きな花を選ぶと、簡単に丸い形を作ることができます。
作り方①花を選ぶ
基本的な花選びのコツは、ピンク系やオレンジ系などに花色を揃えて、白い小花やリーフをプラスすると、まとまりのあるかわいい雰囲気の花束が手作りできます。ガーベラやバラ・チューリップ、紫陽花やひまわりなどをメインに、ボリュームのあるかすみ草やスプレーマム、ふんわりとした金魚草などもおすすめです。
作り方②葉の処理と水揚げ
買ってきた花は水を張ったバケツに入れて、陽の当たらない涼しい場所に置いておきましょう。花持ちをよくするため、花は1〜2対の葉を残して、下の方の葉をカットしておきます。リーフも同じように、下の方の葉をカットしましょう。スプレー咲きのものは、混み合った部分を切ってボリュームを調整します。
ボタニ子
庭のお花を使う場合は、朝一番に花摘みをしましょう!
作り方③花を束ねる
基本の組み方「スパイラル」の要領を参考にしましょう。ラウンドタイプのミニブーケを上手に手作りする組み方のコツは、どこから見ても花が正面を向くように組むことです。最初にふんわりしたスプレー系のかすみ草を持ち、メインになるガーベラを等間隔になるようにバランスよく配置していきましょう。花束が組み上がったらフローラテープやマステで軽くまとめてから、麻紐で結びます。
ボタニ子
ガーベラなどの花茎の柔らかい花は、あんまりきつく結んでしまわないようにね!
作り方④茎の処理と保水
花茎を揃えてカットしたら、湿らせたキッチンペーパーを茎の切り口にあてます。もう一枚の湿らせたキッチンペーパーで、しっかりとくるみます。アルミホイルで花茎とキッチンペーパーをくるみ、セロファンかキッチンラップで水が漏れないようにしっかりと巻いて、セロテープで止めれば保水処理の完成です。
作り方⑤ラッピング
簡単でかわいい、フレンチブーケ風の包み方をご紹介します。花束の高さに合わせて大きなラッピングペーパーを縦に折り込みます。折った方を内側にして、花束を丸く巻いていきます。包み方のポイントは、リボンを結ぶ位置でペーパーにギャザーを寄せながら巻いていくことです。
簡単でかわいい!ワンタッチ・リボン
ボタ爺
こんなリボンがあれば、誰でも簡単にかわいくできちゃうのう!
作り方⑥オーバーラッピング
ラッピングは花束を引き立てる包装ですが、オーバーラッピングは切り花を乾燥から守る意味もあります。すぐに渡せる状況であれば、セロファンは必ずしも必要はありません。大きなセロファンで手作りした花束全体を包み、セロテープで止めます。
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