ゴールドクレストの剪定方法
剪定:芯止め(摘芯・摘心)
ゴールドクレストが高くなり過ぎる場合、主軸の先端を止めたい高さで切る「芯止め」をします。ゴールドクレストのような円錐形の樹形では主軸の高さがその樹高を決定しますので、理想のサイズ感に合わせた高さで、先端の葉先を摘む(摘芯)を行うことで高さの調節や最適な樹高が維持できます。
剪定:枝透かし(枝抜き)
ゴールドクレストは、葉が茂り過ぎると風通しが悪くなり、内側や足元の葉が枯れることも少なくありません。そんな時には、込み合った部分を透かして良い状態を保つため「枝透かし・枝抜き」をします。ゴールドクレスト特有の自然な樹形といえばこんもりとした葉の様子が印象的ですが、木の健康を守るためには、風の通り道を確保するための剪定をします。
剪定:刈り込み・枝下ろし・切り戻し
「刈り込み」は、高さや幅など調整し樹木の姿を整えることをいいます。シルエットをデザインするトピアリーや生け垣などはこの「刈り込み」で仕上げます。「枝下ろし」とは大きくなり過ぎた樹木を小さく仕立て直すため太い枝を切ることです。「切り戻し」とは樹形を整えるため伸び過ぎた枝をつまんだり切ることです。
剪定の注意点
剪定といえば、一般的に使う道具はハサミですが、ゴールドクレストといえば実は金属を苦手とするタイプで、ハサミを使用して切った切り口や葉が変色するというケースはよくあります。主要な部分はハサミを使用して刈り込みますが、細かなところは手で摘み取るのが望ましいとされています。
ゴールドクレストの仕立て方
ゴールドクレストなどコニファー類はデザイン性の高い刈り込みを施し、個性的なお庭の演出として利用するのに最適な樹木です。ゴールドクレストは剪定で姿を整えると同時にさまざまな仕立て方を楽しめる樹木としてもおすすめです。
スタンダード仕立て
下葉が枯れてしまった場合の対策としても、スタンダード仕立てはおすすめです。薔薇の仕立て方でも行われるスタイルで、まずは芯を切り詰め、下枝をきれいに落とし、トップの部分だけ残した葉を刈り込み球形に形作るものです。玉仕立てとも呼ばれます。一度形を整えてしまえば、あとはこまめに伸びた枝の先端をつまんで取り除くのがキレイな玉を維持するコツです。
トピアリー仕立て
やや上級者向けの仕立て方にはなりますが、そのボリュームを利用して円錐形や円柱形、動物や幾何学的なデザインに仕立てるトピアリー仕立ては、ゴールドクレストをオブジェ的に楽しむ方法です。針金や枠などを利用して枝の誘引や刈り込みを繰り返し丁寧に時間をかけて仕立てていきます。
スパイラル仕立て
ゴールドクレストの真っ直ぐ伸びた円錐形の樹形を利用し、まるでソフトクリームのようならせん状にデザインするスパイラルも人気の仕立て方です。太めのリボンやトイレットペーパーなど帯状のものを利用し、足元から巻きつけガイドを作り見えている部分を剪定・枝抜きします。綺麗に仕上げるコツはその渦巻きの角度です。足元の傾斜は緩やかに、てっぺんに向かうほどに強くしていくと理想的な渦ができます。
寄せ植え
鮮やかな明るい葉色とシンプルな立ち姿が魅力のゴールドクレストなら、どのような植物と合わせても相性が良く寄せ植えにも最適です。メインとして、或いは、サブとしてもその存在感を活かせます。合わせる草花によって和風にも洋風にもなります。
アレンジメント
小さな鉢植えのゴールドクレストはさまざまな活用方法があります。単体でも鉢や籐かご、リボン、スティックなどの飾りつけをすればアレンジメントとして室内や玄関先のインテリアとして華やかな空間を演出します。また、季節の草花などと合わせて、かごに盛り季節ごとに組み替えて楽しめます。
まとめ
「グリーンは目に良い」「森林の香りは心を落ち着かせてくれる」などとよく言われますよね。我が家のお庭でそんな森林浴気分が味わえる手軽な方法として、ゴールドクレストを植えるのはおすすめです。皆さんも、色や香り、姿などたくさんの魅力を持ったゴールドクレストを育ててみてはいかがでしょうか?
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出典:BOTANICA