白菜のゴマ症についての疑問
ゴマ症は見た目にはあまりよくないですが、身体に悪いわけではなく、食べてはいけないものではありません。今までの章で解説した事柄以外にも、SNS上ではゴマ症に関する疑問がいくつか見受けられました。代表的なものについて解説します。
ゴマ症がでる白菜の特徴は?
ゴマ症に関する研究では、株が大きく育ったもの、畑で冬を越したものにゴマ症が多く出るというデータが出ています。大きく肉厚に育った白菜はみずみずしく、越冬した白菜は寒さに耐えるため甘みが増すので、どちらも食味の良い白菜といえます。生産者の間では「ゴマ症があるくらいのほうがおいしい」といわれているそうです。
ポリフェノールのためにゴマ症白菜を食べるべき?
ポリフェノールは美容や健康によい物質ですが、白菜のゴマ症に含まれるクロロゲン酸はとても微量です。ポリフェノールの摂取が目的であれば、もともとポリフェノールをたくさん含んでいる別の食品を摂ったほうがよいでしょう。とはいえ、白菜はミネラル・ビタミンCが豊富でポリフェノールを抜きにしても美容や健康によい野菜です。
本当に味や栄養に変化はないの?
ゴマ症は基本的に成分や味に大きな変動はないと解説しましたが、これは成長過程で発生したゴマ症についてです。収穫後、貯蔵庫や冷蔵庫で低温になりすぎたときにできるゴマ症はアスコルビン酸(ビタミンC)の減少に起因します。栄養価が下がり、味も落ちている可能性があるので保存の際は注意しましょう。出荷前の貯蔵で発生することもあるので、購入する際はゴマ症の有無よりも新鮮さで選ぶことが大切です。
ボタニ子
新鮮な白菜の見分け方
新鮮な白菜の見分け方は
- 切り口がきれいな白色であること
- 茎や葉に張りがありみずみずしいもの
- カット白菜は断面の芯の部分が盛り上がっていないこと
まとめ
白菜の黒い点について解説しました。黒い点が出てしまった白菜はなかなか売れず、安値にしても売れ残ってしまうことが多いようです。しかし黒い点には害になるものは一切なく、ゴマ症になってもミネラル豊富でおいしい白菜であることには変わりありません。フードロスを減らすためにも、黒い点を気にせず食べられるといいですね。
低温により黒い点が出た白菜は、黒い点以外にも見た目が劣化している可能性が高いです。新鮮なものを選べば大丈夫!