柚子とは
さわやかな酸味と香りが特徴的な柚子。料理に使ったり湯船に浮かべて柚子湯にしたりと、いろいろな楽しみ方があり、日本人には馴染みが深い果実です。今回は、柚子の栽培方法を紹介します。はじめに、柚子の基本情報から見てみましょう。
柚子の基本情報
科目 | ミカン科ミカン属 |
原産地 | 日本などの東アジア |
開花時期 | 5月 |
収穫時期 | 10~12月 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 普通 |
特徴
柚子は5月頃になると、白い花を咲かせます。葉はミカンに似ていて、枝にはトゲがあります。柚子といえば黄色い果実を想像するかと思いますが、黄色く色づくのは10月頃です。10月より先に収穫したものは青柚子と呼ばれ、柚子胡椒などに使われています。
青い柚子はとくに間違われやすいけど、3つの中でカボスが一番大きいの。それぞれ皮の触り心地も違うよ。
本当だ!柚子はデコボコしているけど、カボスやスダチはツルツルだね!
柚子の種類
柚子は地域によって、さまざまな種類のものが栽培されています。一番多く出回っている種類は本柚子で「木頭」や「海野系」「多田錦」があります。ほかにも「花柚」や「鬼柚子」という種類がありますが、これは柚子の親せきに位置づけられています。それぞれの種類の特徴を見てみましょう。
本柚子
品名 | 特徴 |
木頭(きとう) | 香りがよく、豊作になりやすい。徳島県の特産品。 |
海野系(かいの) | 酸味と香りのバランスがよい。病気になりにくい。 |
多田錦(ただにしき) | 種がない品種で、果実は小ぶり。枝にトゲがないので扱いやすい。 |
花柚(はなゆ)
果実の大きさは50g程度と本柚子に比べると小さく、皮が薄いのが特徴的です。早い時期から実をつけやすいのも特徴といえるでしょう。果実だけでなく、花も香料として使用されています。
鬼柚子(おにゆず)
獅子柚子(ししゆず)とも呼ばれる大玉の種類で、大きいものでは1kgになるものもあります。ミカンと比べると、その大きさは一目瞭然ですね。名前に柚子とついていますが、ブンタンの仲間です。
それでは、柚子の育て方を見ていこう!
カボスやスダチとよく似ているけど、同じものじゃないの?