仏手柑とは
仏手柑とは、不思議なかたちをしていて黄色い皮の果物です。お正月や婚礼などに飾られる縁起物なので、不老長寿になるとされ、大切にされてきました。日本にはいってきたのは江戸時代よりも前で、古い書物に登場するほど歴史があります。香りが強く、香酸柑橘類の異種です。漢字では「佛手柑」とも表されます。樹木の高さが約3mまで成長して、枝にトゲがある常緑低木です。観葉植物として人気があります。
基本情報
科名 | ミカン科 |
属名 | ミカン属 |
学名 | Citrus medica var. sarcodactylus |
英名 | fingered citron |
和名 | 仏手柑 |
花の様子・花言葉
仏手柑の花は、5月~6月に開花時期をむかえます。花色は白色ですが、ほんのりピンク色がはいっているので、可愛らしい印象の花です。花がひらくと、甘酸っぱい香りがします。仏手柑の花言葉は、「本当の私をみて」や「媚びない美しさ」です。
旬の時期
仏手柑は、11月~2月に旬の時期をむかえます。普段は店頭であまりみかけませんが、ちょうどお正月の時期に出回るので、年末年始は需要の高い果物です。店頭やネットで購入できます。
選び方
仏手柑は、皮にツヤがあり香りが強いものを選びましょう。新鮮でおいしい証拠です。また、果物の全体が黄色いものはほどよく熟しています。旬の時期以外は、ほとんど出回りませんが、選ぶときのポイントをおさえておくと役立つでしょう。
アロマ
仏手柑は、香りが強いのでアロマに利用されます。国内で栽培された仏手柑を使ったものは「和アロマ」と呼ばれ、人気があります。すっきりとした香りが特徴です。マッサージオイルとして使ったり、スプレー缶にいれて持ち歩いたりできます。
種類
シトロン
仏手柑は、シトロンの変種です。レモンと類縁関係にあたるので、見た目がよく似ていています。丸いかたちをしているので「マルブシュカン」と呼ばれ、漢字では「丸仏手柑」です。ほかの柑橘類よりも酸っぱい味で、生食には向いていません。
ボタ爺
次は仏手柑の名前の由来について紹介するぞ!