柚子の育て方
柚子はしっかり手入れをして大切に育てれば、初心者にも栽培が可能です。暑さや寒さに強いので、国内ならどこでも栽培できます。しかし北海道は冬の気温がかなり下がりますので、栽培する場合は室内で管理するのがおすすめです。それでは、柚子の栽培方法を見ていきましょう。
栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け、植え替え | ● | |||||||||||
収穫時期 | ● | ● | ● | |||||||||
肥料 | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● |
育て方①栽培環境
柚子の栽培には、できるだけ日当たりのよい場所を選びましょう。日当たりが悪いと花がつかず、結実しないことがあります。鉢植えの場合は、太陽の傾きにあわせて、植木鉢を移動するのもよいですね。室内で管理する場合は、よく日が入る窓際がよいでしょう。
育て方②植え方と植え替え
柚子の植え方では、トゲに刺さりにくいように4mくらい間隔をあけるのがよいとされています。根鉢が崩れないように気をつけて、苗木を植え付けましょう。植え付けの時期は、4月上旬が適しています。暖地にお住まいなら、3月にも植え付けが可能なので、お住まいの地域にあわせて植え付けを行ってください。
間隔をあけて植えることは、風通しをよくする目的もあるよ。
土は何がよい?
水はけと水持ちがよければ、どの土質でも栽培できます。配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜましょう。鉢植えには、果樹用の用土を使うのもよいですね。
植え替えは必要?
鉢植えで栽培する場合は、2年に一度を目安に植え替えを行いましょう。柚子は根の成長が早い傾向があり、根詰まりを起こしやすいです。植木鉢から引き抜いたら、傷んでいる根を取り除き、根鉢を半分ほど取り崩します。一回り大きい植木鉢を用意したら、植え付けと同じ植え方をしてください。
育て方③水やり
地植え栽培の場合は、水やりをしなくてもよく育ちます。しかし植え付けてから根が張るまでは、水が切れないように気をつけてください。夏場の乾燥にも注意し、土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりをしましょう。鉢植えの場合は、植木鉢の底から水があふれてくるくらいを目安に、水やりをするとよいですよ。
気温が高くて、降水量が多い環境ほど果実が大きくなるといわれているよ。梅雨などをうまく活用できるといいね。
育て方④肥料
柚子は3月と10月に肥料を施します。即効性のものや有機質の堆肥がおすすめです。とくに3月は、結実させるためにも肥料は重要なので、忘れずに施してください。秋にも肥料を施しますが、気温が下がると効きが悪くなるので、遅くても10月中に肥料を施すのがようにしましょう。
鉢植えは6月頃にも肥料を!
鉢植えの場合は、上記の時期に加えて6月にも肥料を施しましょう。果実の発育を促す効果が期待できます。水やりの変わりに、液体タイプの肥料を施すのもよいですね。
育て方⑤収穫
果実全体が黄色く色づく10月頃を目安に収穫します。青い状態のものを楽しみたい場合は、8月頃に収穫してください。成長した柚子は樹高が2m以上になりますので、収穫のときは、高枝ハサミを使うとよいですよ。枝にはトゲがありので手袋や長靴を着用し、怪我に気をつけて収穫しましょう。
実がならないときはどうする?
きちんと栽培管理をしていても、柚子が実らないことがあります。原因としては、肥料のやり過ぎや、土質が悪くなっていることも考えられます。栽培環境を見直してみましょう。また、日当たりがよいことも大切ですよ。
果実が実りはじめるのは、植え付けてから5年後といわれています。成長を気長に見守ってあげるのも大切ね。
続いて、病気対策や手入れ方法などを紹介するよ!
柚子は植木鉢でも育てられるよ。環境に合わせて、栽培方法を選んでみてね。