スタンダードな花束の作り方
スタンダードなタイプの花束の作り方もご紹介します。正面と背面があって、全体的に縦長のすっきりとした雰囲気の花束が、スタンダードな花束の特徴です。枝ものや葉ものなど、花の種類が多く使えるのもポイントです。
作り方①花を選ぶ
基本の花選びは、花色のトーンや雰囲気を揃えること、メインの花と反対色や引き立て役になる花をプラスすることです。さらに個性的なリーフやダークな実もの・動きのある枝ものをプラスすると、おしゃれな雰囲気の花束を作ることができます。ガーベラやバラ、ユリやカラーなどをメインに、ボリュームの出しやすいスプレーカーネーションやアルストロメリア、高さのあるストックなどもおすすめです。
作り方②葉の処理と水揚げ
ラウンドタイプの作り方②と同様に、葉の処理と水揚げをします。
作り方③花を束ねる
基本の組み方「スパイラル」の要領を参考にしましょう。スタンダードタイプを上手に作るコツは、お花が一番きれいに見える向きを正面にして作ることです。最初に高さのある花を持ち、次にメインの大きな花をスパイラルを意識してクロスさせて重ねていきます。リーフや枝ものをサイドや背面に添えて、花束が組み上がったらフローラテープで軽くまとめてから、麻紐で結びます。
作り方④茎の処理と保水
ラウンドタイプの作り方④と同様に、茎の処理と保水処理をします。
作り方⑤ラッピング
シンプルな花束の包み方をご紹介します。ラッピングペーパーの角より少し下に花束の先端を合わせて、持ち手の部分をペーパーで包み込みます。この時に花束が隠れてしまわないように、大きなペーパーの角を外側に折って花を見せるのがおしゃれな包み方のポイントです。
作り方⑥オーバーラッピング
高さのある花束全体を包めない場合は、花の表面を覆うようにセロファンでカバーして、ラッピングペーパーとセロファンをセロテープで止めるかホッチキスで止めます。
お花選びのコツ
贈る方のイメージに合わせるのが、お花選びのポイントです。優しい感じなら淡い色、元気な感じならオレンジや黄色、などテーマが決まるとラッピング素材選びも簡単になります。自由に選べるのも手作りの良さですね。
ラッピング素材選びのコツ
お花の色や雰囲気に合わせてラッピングペーパーを選ぶのが、お花屋さんにも負けないおしゃれな包み方のポイントになります。カジュアルな雰囲気なら英字新聞風を、ナチュラルな雰囲気ならワックスペーパーを、エレガントな雰囲気なら多色使いや和紙のような風合いのペーパーもおすすめです。想いを伝えるメッセージカードを添えるのもいいですね。
番外編:パーティが盛り上がる!フルーツブーケ
見た目のかわいさと季節のフルーツを使っていることから、簡単に作ることができて映える花束として注目のアメリカ発「フルーツブーケ」をご紹介します。アレルギーでケーキが食べられない方や、甘いものが苦手な方へのプレゼントとしてもこれから人気が上がりそうですね。
フルーツブーケの材料と作り方
フルーツブーケの材料
- 器
- 土台になる果物または野菜(重さがあって竹串をさせるもの、りんごや大根など)
- クッキー型
- 長めの竹串やストローなど
- 季節のフルーツ 各種
- 缶詰のフルーツ 各種
- パセリやハーブなど
フルーツブーケの作り方
- 土台になる果物または野菜を、器の大きさに合わせてカットして入れる
- 缶詰のフルーツは型抜きして、メロンやスイカは丸くくり抜いておく
- 用意したフルーツを、竹串やストローに刺していく
- 色どりよく土台に挿していき、こんもりとした山なりの形にする
- 隙間にパセリなどを入れれば、フルーツブーケの出来上がり
フルーツブーケの包み方
食品用の大きなセロファンか、キッチンラップを使用します。ラッピングとして器にリボンを巻いたり、セロファンの上からリボンシールなどをつけます。移動中に倒れないように保定して、保冷剤を入れておきましょう。
花束を贈る時のマナー
お花を贈る時には、いくつかの気をつけたい点があります。「非常識な人」と勘違いされないためにも、確認しておきましょう。病院や施設によっては、生花の持ち込みが禁止されている場合があります。花瓶の用意がないところでは、花束よりもかご盛りのアレンジが喜ばれます。
【お見舞いにはNGのお花】
- お葬式をイメージさせる花、キク
- 根のついた花=病気で寝付くことから、鉢植えの花
- お悔やみに使う色、白・青・紫
- 匂いが強い花、ユリ・フリージア など
こちらも参考に、どうぞ!
まとめ
基本の花束の作り方を2種類ご紹介しました。花と緑のある暮らしを楽しみながら、手作りの花束を飾ったり贈り物にするのも素敵です。海外の方達のように、もっと気軽に花束を贈りあう習慣が広まるといいですね。
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執筆者撮影