ゆずの皮ごと使える簡単レシピ4選
レシピ①柚子と白菜の漬け物
このレシピでは白菜と市販の浅漬けの素を使うことで、簡単に作れる料理に仕上げました。浅漬けは簡単なうえに、あっさりとした味に仕上がるため、サラダ感覚で食べられる点が魅力です。前日から漬け込んでおけば、翌日にはサブのおかずとして出せます。ただし、通常の漬け物と比べると保存性が低いため、2~3日のうちに食べきりましょう。
材料
白菜適量
柚子の皮刻んで適量
柚子果汁絞り汁を加えて
市販浅漬けの素お好みで微調整して追加
作り方
- ファスナーつき保存用袋に、すべての材料を入れ、よくもみ込む
- 冷蔵庫に入れて一晩寝かせる
- 器に盛りつけてできあがり
レシピ②柚子大根(ゆずだいこん)
柚子大根は、正月料理の一つとして食べられる地域もあるほど、親しまれている漬け物です。もちろん、普段の食卓のおかずとしても利用できますよ。大根の大量消費レシピとしても使えます。このレシピのポイントは冷蔵庫で漬け込んでいる間、1日に2回は材料を混ぜ込んでなじませることです。2日ほどで水が上がり、3日目から食べられます。
材料
大根2本
塩大さじ1
柚子の皮1/2
ゆずの絞り汁1個分
砂糖270g
酢225cc
塩大さじ1と1/2
鷹の爪適量
作り方
- 大根は皮をむいて食べやすい大きさに切る
- 大根に塩を振ってなじませ、30分寝かせておく
- 30分たったら水洗いして、水気を取る
- ゆずは水洗いしてから皮をむき、果汁を絞る
- 皮は細切りにして、絞った果汁と調味料と混ぜあわせる
- 保存用袋か密閉容器に、大根と一緒に入れて冷蔵庫で保管する
- 保管後、3日ほど経過したらできあがり
レシピ③ゆずジャム
ジャムは保存がきくため、果物の保存方法としても用いられる料理です。ゆずでもおいしいジャムが作れます。皮ごと使えるゆずのジャムは、香り高く甘過ぎない大人向けの味に仕上がりますよ。ゆずがたくさん採れたときなど大量に消費したいときにもおすすめです。煮詰めるときは底が焦げないように、かき混ぜながら煮ていきます。長期保存するときは、安全性を高めるために冷蔵保存がよいでしょう。
材料 (400㏄1瓶分)
柚子2個
上白糖柚子と同じ重さくらい
作り方
- ゆずは横半分に切り、種を取り除く
- 果汁を絞り、果肉はざく切り、皮は細切りにする
- 鍋に皮と皮がかぶるくらいの水を入れて、強火にかける
- 沸騰したら火を止め、茹でこぼして水を切る
- 鍋に皮と果肉と果汁、お茶パックに入れた種、砂糖を入れ、中火にかける
- アクと種を取り除いて耐熱性の瓶に詰め、冷めてとろみがでたらできあがり
大さじ1杯~2杯のゆずジャムを、100cc~150ccの熱湯で割ると、ゆず茶という飲み物になりますよ。
ゆずジャムはヨーグルトのトッピングや、料理やお菓子の材料にも利用できるんだ。
レシピ④ゆずのパウンドケーキ
パウンドケーキは柑橘類のお菓子の定番で、ゆずもよく利用されています。バターの濃厚な風味と、柑橘類特有の香りと酸味の相性が非常によいです。このレシピは皮を生地とトッピングに、果汁をアイシングにと、ゆずを余すところなく使用しています。ゆずの風味を強調したい場合は、果汁を生地にも使うとよいですよ。オーブンの機種によって焼き具合が異なるため、竹串で焼き上がりをしっかり確認しましょう。
材料 (18cmパウンド型)
柚子1個
ホットケーキミックス150g
卵1個
蜂蜜60g
溶かしバター30g
☆上記の柚子の果汁10g
☆粉糖20g
作り方
- ゆずは洗って皮をむき、果汁を絞る
- むいた皮は一部を刻み、残りをすりおろす
- ボウルにすりおろした皮とすべての材料を入れ、泡立て器で混ぜあわせて生地を作る
- シートを敷いたケーキ型に生地を入れ、180℃のオーブンで30分焼く
- 竹串を刺して、生地がついてこなかったら焼き上がり
- ☆の材料を混ぜあわせてアイシングを作る
- ケーキが冷めたらアイシングをかけ、刻んだ皮をトッピングしてできあがり
ゆずの保存方法
保存方法①常温・冷蔵保存
ゆずが少量の場合や気温の低い時期なら、そのまま常温保存するのがおすすめです。乾燥しないように丸ごと新聞紙でくるみ、冷暗所に置きましょう。保存可能期間は1週間が目安です。気温が高い時期は冷蔵保存がよいでしょう。丸ごと新聞紙に包んだ後、冷蔵庫の野菜室に入れます。野菜室での保存期間は、2週間が目安です。どちらも長い時間がたつと、香りが弱くなってしまいます。なるべく早く使いましょう。
ゆずを野菜室に入れるのは、低温による乾燥を抑えるためだよ。野菜室は低温でも乾燥しにくい仕組みになっているんだ。
保存方法②冷凍保存
ゆずが大量にあって食べきれない、もしくは長期間保存したい場合は冷凍保存がよいでしょう。ゆずの冷凍保存は、皮と果汁にわけて冷凍する方法と、丸ごと冷凍する方法があります。前者は「あと一品」というときのおかず作りやトッピングなど、少量使うときに便利です。後者は大量のゆずを一度に保存したいときに使えます。用途に応じて選ぶとよいでしょう。
皮と果汁にわけて冷凍する方法の手順
- ゆずの皮は約2cm幅にむき、ラップの上に重ならないように並べてから包む
- 冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫に入れて保存する
- 皮をむいた後のゆずを絞り、果汁を出す
- アルミカップか製氷皿に果汁を流し入れて凍らせる
- 凍った果汁を冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫に入れて保存する
- 解凍するときは、どちらも常温で10分~15分置いて自然解凍させる
丸ごと冷凍する方法の手順
- ゆずを1個ずつラップで包む
- 複数まとめて冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫に入れて保存する
- 解凍するときは、常温で15分置けば皮をそぎ切りにできる
- さらに常温で45分置けば、果汁が絞れる
一度解凍したゆずは、再冷凍できません。必要な量だけ解凍しましょう。
皮と果汁にわけて冷凍する方法は約1カ月、丸ごと冷凍する方法は約3カ月保存できるよ。
保存方法③乾燥保存
ゆずは乾燥保存できます。ゆずを乾燥保存する方法は、皮だけを乾燥させる方法と、輪切りにして乾燥させる方法の2種類です。どちらも天日干しで乾燥させるのが基本となります。実行する際は、よく晴れた日を選びましょう。果肉がついている輪切りよりも、皮だけ乾燥させるほうが長期保存に向いています。乾燥させたゆずは常温保存できますが、虫除けや安全性を考えると冷蔵保存が無難です。
乾燥ゆずの手順
- ゆずの皮だけ乾燥させる場合は幅広くむき、輪切りにする場合は2mm~3mm幅で切る
- ザル、または網にゆずを広げて天日干しにする
- パリパリに乾いたら密閉容器や保存袋に入れて保存する
- ゆずの皮の保存期間は約1カ月、輪切りのゆずの保存期間は5日~7日
ゆずの使い方を工夫して生活に彩りを
ゆずはおかずや薬味、お菓子のほか、入浴剤や化粧水などにも利用できる便利な果物です。環境に配慮した行動が求められる近年においては、皮や種までも捨てるところがなく使える点も、すばらしい長所といえます。ゆずを積極的に取り入れて、より豊かな生活を実現しましょう。
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出典:写真AC