はじめに
毎年冬になると、ゆずがたくさん穫れるけど保存に失敗してシワシワになってしまった…そんな経験はありませんか?この記事では、ゆずの品種や栄養、ゆずの上手な保存(保管)の仕方やおいしく加工して長持ちさせる方法、冷凍させて保存する方法などを紹介します。まずはゆずの基本情報からおさらいしましょう。
ゆずの概要
名前 | ゆず(柚子) | 栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
科名 | ミカン科ミカン属 | 収穫時期 | 11月~12月ごろ |
原産地 | 中国 | 日本の生産地 | 高知県 徳島県など |
耐寒性 | つよい | 耐暑性 | つよい |
ゆずはミカン科ミカン属の常緑低木です。生産・消費ともに日本が最も多く、日本では古くから親しみ深い柑橘類です。ミカン属のなかでは耐寒性に優れ、ほかの柑橘類に比べて栽培に手がかかりません。柑橘類に多い病気にも耐性があり、消毒や農薬を必要とせず無農薬栽培ができます。果皮はでこぼこしていて果実は酸味が強く、種が多いです。
ゆずの栽培
ゆずを植える時期は、3月中旬~4月の暖かくなったころです。ゆずは日光を好み、日当たりがよく水はけのよい場所に植えるとよいでしょう。5月ごろに小さい白い花を咲かせ、早ければ9月ごろから収穫が可能です。樹高が150cm以上になるため、3月~4月に毎年剪定しましょう。
ゆずの栄養
ゆずは酸味のもとであるクエン酸や、ビタミンC、食物繊維やペクチンなどを含みます。クエン酸は疲労回復や食欲増進によいとされ、ゆずの皮にはユズノン、リモネン、ピネンなどの香り成分が含まれています。香り成分にはリラックス効果が期待されています。果肉よりも皮のほうがビタミンなどの栄養素を多く含むため、皮を刻んで食べるとよいでしょう。
ゆずの品種
①本柚子(ほんゆず)
本柚子は、よくスーパーなどにも並ぶ種類のゆずで「木頭系(きとう)」「海野系(かいの)」、早生品種である「山根系(やまね)」、種のない小ぶりの「多田錦」などの種類です。果実は丸い形で110gほどの重さです。
②花柚(はなゆ)
花柚は「花柚子(はなゆず)」や「一才ゆず」「常柚(とこゆ)」などと呼ばれ、柚子の近縁種にあたります。果実は皮がうすくおよそ50gほどの小ぶりなサイズが特徴です。花や果実の香りがよく、香り付けに使われることが多いです。
③獅子柚子(ししゆず)
獅子柚子は「ゆず」と名前がついているものの、文旦(ブンタン)の仲間です。ゴツゴツとした黄色い果皮に、500g~1kgほどの大きい果実が特徴です。獅子柚子は別名「鬼柚子(おにゆず)」「ジャガタラ柚」と呼ばれることもあります。生食には向かず、はちみつや砂糖漬け、煮込んでジャムに加工するとおいしく食べられます。
④柚香・柚柑(ゆこう)
柚香・柚柑(ゆこう)は徳島県・高知県で江戸時代から栽培されてきたゆずの近縁種とされる柑橘です。果実は140gほどの大きさで香りがよく、酸味が強い柚香はポン酢の原料に使われています。
ゆずの旬である11月~12月は、年末で忙しく体調を崩しやすいから、ゆずの疲労回復効果は体にいいわね!