ブルーベリーを挿し木で増やすには?適切なやり方や注意点を解説!

ブルーベリーを挿し木で増やすには?適切なやり方や注意点を解説!

ブルーベリーを増やしたいなら、挿し木がとても簡単でおすすめです。1本でも存在感がありますが、数本一緒に植えられていると見ごたえがあり、たくさんの収穫も楽しめます。今回は、準備~鉢上げまでのブルーベリーの挿し木の方法を、ポイントとともに紹介します。

記事の目次

  1. 1.ブルーベリーは挿し木で増やせる!
  2. 2.ブルーベリーの挿し木のやり方【時期】
  3. 3.ブルーベリーの挿し木のやり方【準備】
  4. 4.ブルーベリーの挿し木のやり方【実践】
  5. 5.ブルーベリーの挿し木を失敗させないためには
  6. 6.ブルーベリーを挿し木で上手に増やしてみよう!

ブルーベリーは挿し木で増やせる!

Photo by Michele Dorsey Walfred

ブルーベリーは、夏に紫色のかわいらしい果実をつけるのが魅力の果樹です。実はもちろん春に咲かせる白やピンクの小花も愛らしく、さらに育てやすいことから、庭木や観葉植物としても高い人気を誇っています。ブルーベリーは新たに苗を購入しなくても挿し木で簡単に増やせます。好みの品種を見つけて、挿し木で増やして楽しみましょう。

ブルーベリーの挿し木のやり方【時期】

Photo by dreamcat115

ブルーベリーの挿し木の適期は、初夏と秋~冬の2回です。初夏にすることを「緑枝(りょくし)挿し」、秋~冬にすることを「休眠枝挿し」と呼びます。それぞれのメリットやデメリットを知って、自分にあったやり方を選びましょう。

緑枝(りょくし)挿し

緑枝挿しの適期は、夏の剪定時期である6月~8月です。挿し木後に根付くまでの間は弱りやすく、特に暑すぎる環境下では発根しない場合があります。発根しても根腐れを起こすケースも考えられるため気をつけましょう。基本的に30℃以下を保つ必要があります。温暖な地域であれば、高温多湿状態が続く8月は避けたほうが無難です。

ボタニ子

ボタニ子

気温が高いと成長しやすいけど、温度管理やこまめな水やりなど手間がかかるよ!緑枝挿しはブルーベリー栽培に慣れた人におすすめだよ!

休眠枝挿し

休眠枝挿しの適期は11月~4月の間です。中でも、剪定直後の枝を使うと成功しやすいため剪定時期である「11月~12月」と、成長しやすい時期である新芽が出る直前の「3月~4月」が成功しやすくおすすめです。挿し木には、剪定直後の枝を使うのが一般的ですが、剪定時期以外に挿し木したい場合は、剪定の際に切った枝を保存して使ってください。

ボタ爺

ボタ爺

休眠中の植物はあまり活動しないから、成長がゆっくりになるんじゃ。管理の手間はかからないから、初心者におすすめじゃよ!

ブルーベリーは水挿しも可能ですか?

ブルーベリーは水挿しもできます。挿し穂を作ったら、そのまま水に挿しましょう。毎日水を取り替えながら、明るい場所で管理してください。ただし、水挿しのままでは実をつけるまでの成長は見込めないため、発根した段階で植木鉢に鉢上げしましょう。水挿しの容器はガラスのコップやペットボトルなど何でも構いませんが、清潔なものを準備してください。

ボタニ子

ボタニ子

水挿しより土に挿したほうが成長は安定するんだって。水挿しだと発芽は3週間~数カ月、発根は3カ月以上かかる場合があるよ!

ブルーベリーの挿し木のやり方【準備】

Photo byJillWellington

必要なもの

  • 挿し穂
  • 用土
  • 育苗ポット(植木鉢でも可)
  • ナイフ
  • 剪定ばさみ

上記の5つがあれば、ブルーベリーの挿し木は簡単に始められます。はさみは余分な葉や枝を取り除くために使うので、枝などの硬いものも切れる剪定ばさみを準備しましょう。発根しやすくするために枝の切り口を揃える必要があるため、よく切れるナイフを1本用意しておくと重宝します。

育苗ポット

挿し木に使う育苗ポットは、6cmの大きさがあれば十分です。育苗ポットがなければ平鉢や小さめの植木鉢でも構いませんが、その際は鉢底石を用意してください。新たに購入するのが難しければ、2Lペットボトルを半分に切り使用しても構いません。ただし、そのまま大きく育てるのは難しいため、鉢上げ時には植木鉢を準備しましょう。

挿し穂

挿し穂には、剪定時に切り取った枝を使います。緑枝挿しも休眠枝挿しも、太くてしっかりとしている、前年度に伸びた「1年枝」を選びましょう。枝はきちんと保管しておけば、数カ月後でも挿し木に使えます。枝から葉を切り落とし、湿らせて硬く絞ったキッチンペーパーなどに包み密閉袋に入れたら、冷蔵庫の中で管理してください。

用土

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ブルーベリーは酸性の土壌でよく育つため、挿し木にはpH4の「ピートモス」を使うのがおすすめです。ピートモスは水持ちがよく土を軟らかくする働きを持っており、挿し木にピッタリです。同じく酸性の「鹿沼土」を使っても構いませんが、鹿沼土は単体でpHが5と酸性度が強すぎるため、ピートモスと1:1の割合で混ぜてから使ってください。

ブルーベリーの挿し木に、赤玉土などにピートモスや鹿沼土を混ぜたものを使ってもいいですか?

赤玉土とピートモスや鹿沼土を混ぜて使っても構いませんが、いずれも清潔なものを用意してください。土中に雑菌が入っていると、挿し穂の切り口から入り込み、腐ったり枯れたりする危険性があるため注意が必要です。また栄養素が多すぎると雑菌や虫がわきやすく、成長を悪くすることがあります。腐葉土など養分の多い土は避けたほうが無難です。

ボタニ子

ボタニ子

次も引き続き、ブルーベリーの挿し木のやり方を説明していくよ!

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ブルーベリーの挿し木のやり方【実践】

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