イオナンタの種類
イオナンタにはグアテマラやルブラ、フエゴなどさまざまな種類のものがあります。葉先の色の変化や花の色は種類によって異なりす。園芸店などでよく目にするイオナンタの種類とそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
イオナンタ・グアテマラ
グアテマラは、名前の通りグアテマラが原産のイオナンタです。葉が肉厚でイオナンタのなかでも特にトリコームが厚く、白っぽい外観が特徴的な種類です。開花時期に赤く染まり、紫色の花を咲かせます。
イオナンタ・ルブラ
イオナンタのなかで見かける機会が多いのがルブラです。ルブラは開花時期でなくても葉先にかけてピンク色に染まる品種で、開花前に一気に濃いピンク色に染まります。育て方、増やし方も簡単なうえに、100円ショップでも手に入ります。購入しやすい価格で店頭に並んでいることが多いのもルブラの特徴です。
イオナンタ・フエゴ(フェーゴ)
フエゴは、開花前になると全体的に真っ赤に染まります。まるで燃え盛る炎や火山のように見えることから、「炎・火山」という意味のスペイン語である「フェーゴ」と名づけられました。フエゴはイオナンタのなかで最も赤く染まる品種で、その姿が大変美しいため人気のある品種です。
イオナンタ・ストリクタ
ストリクタは、1年を通して葉が赤く染まります。群生するタイプの品種で、子株がたくさん脇から芽吹き、増やしやすいのが特徴です。ストリクタのコットンキャンディーという品種を親に持つため、ストリクタらしく葉が細長くシュッと伸びています。開花時には花の芯まで青紫のきれいな花を咲かせます。
イオナンタ・ドゥルイド
ドゥルイドは、イオナンタの突然変異種です。赤く染まるものが多いイオナンタとは異なり、開花前にオレンジから黄色のグラデーションに染まります。花も一般的なイオナンタの紫色とは違い、白い花を咲かせるとても珍しい品種です。希少価値が高いため、店頭に並ぶことがほとんどないのもこの種類の特徴です。
イオナンタ・マキシマ
マキシマは、イオナンタのなかで最も大きくなる品種です。葉の1枚1枚が太く、最大15cm程度の大きさになります。開花前になると葉先がピンク色に染まるのが特徴です。
イオナンタ・ロン
葉が濃い緑色で、先端にいくにつれてカールしているのがロンの特徴です。ロンもマキシマと同じく大型で、子株が芽吹きやすく、増やし方によっては大きく丸々としたクランプになります。とても希少なため、園芸店などではあまり出回らない種類です。
イオナンタ・ヘーゼルナッツ
ヘーゼルナッツはイオナンタのなかでも小型な品種で、形が整っているのが特徴です。トゲトゲした葉には粉砂糖のように斑点状のトリコームがついています。こちらも希少品種で園芸店で見かけることは難しい種類です。
イオナンタ・バイハンニンギー
バイハンニンギーは、葉が太く茎が長い品種です。1年を通じて子株が芽吹きやすく、クランプになりやすいのが特徴です。増やし方は容易ですが、寒さに弱いという特徴があるため育て方は難しいとされています。
イオナンタ・ツートン
1年を通して常に葉先が赤く染まり、茎に近い部分は緑のままであるため、ツートンカラーと名付けられました。とても希少な品種で園芸店で見かけることはなく、価格も1万円を超えるケースが多いです。
まとめ
チランジア(エアープランツ)の仲間であるイオナンタは、100円ショップなどで手軽に入手できる室内植物として注目を集めています。空気中の水分だけで育つという誤った解釈のもと育てるのではなく、水やりや生育環境をよく理解したうえで、きれいな花が見られるように育ててくださいね。