イオナンタの増やし方
株分け
イオナンタは、開花後に出てくる子株を株分けする増やし方が適しています。株分けする目安として、親株の2/3の大きさになったら親株を傷つけないよう手でやさしくもぎ取るようにします。子株が十分な大きさに育っていないと、取り外した子株が弱ったり、十分な大きさに育たなかったりする原因になるため注意しましょう。またイオナンタの種類によっては、この増やし方が難しいものもあります。
実生
チランジアは、開花後に種子をつくります。種子をひとつひとつバラして、湿らせたキッチンペーパーやスポンジなどの上に置きます。発芽までの1〜2週間はキッチンペーパーを乾かさないように霧吹きで常に湿った状態にしてください。発芽後は親株同様、ミスティングします。しかし、実生での増やし方は株分けに比べて難易度が高いため、初心者には株分けによる増やし方をおすすめします。
イオナンタが枯れる原因と対策
水やりによる枯れ
チランジア・イオナンタは、ミスティングやソーキングの回数が多すぎたり、水の量が多すぎたりすると蒸れてしまいます。蒸れて株自体が弱り、枯れてしまうことがあるため、水のやり方には注意しましょう。
乾燥による枯れ
イオナンタのようなエアープランツの仲間は、葉から吸収する水分で成長しますが、夏の暑い時期や冬場の暖房管理下では、乾燥による水不足で枯れることがあります。ミスティングとソーキングのタイミングを守りましょう。
ソーキングによる枯れ
ソーキングを6時間以上実施した場合、葉の気孔を塞いで腐らせたり、水切れが悪く蒸れて枯れたりすることがあるため注意してください。また気温が10℃以下の時期のソーキングは避けてましょう。耐寒性の低いイオナンタを、寒い時期に長時間冷たい水に浸けておくと枯れてしまいます。
寒さによる枯れ
イオナンタはチランジアのなかでも特に寒さに弱く、寒さが原因で枯れることがあります。年間を通して10℃以下にならないよう、寒い時期には屋内で育てるか屋外で温室とヒーターを用いる育て方で管理しましょう。
肥料過多による枯れ
イオナンタに液体肥料を与える際に、希釈濃度が高いと肥料焼けが起こり枯れることがあります。液体肥料の希釈濃度をきちんと守りましょう。