多肉植物の夏越し対策!置き場所・蒸れ対策など失敗しないコツは?

多肉植物の夏越し対策!置き場所・蒸れ対策など失敗しないコツは?

一部の多肉植物は蒸れ・強い日差しなどに弱く、休眠期である夏の暑さを嫌う傾向にあります。置き場所が悪いと株が腐ったり、根腐れを起こしたりする可能性があります。この記事では、多肉植物の蒸れ対策・置き場所など、夏越し対策について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.夏に多肉植物を管理する際の注意点7つ!
  2. 2.夏でも多肉植物を管理できる置き場所
  3. 3.夏越しをラクにする遮光グッズ
  4. 4.夏の暑さに強い多肉植物
  5. 5.夏の暑さに弱い多肉植物
  6. 6.夏越しを失敗しないコツまとめ!

夏でも多肉植物を管理できる置き場所

置き場所➀室内

室内は日光・湿度などを屋外よりコントロールしやすいため、夏の管理に向いています。直射日光を遮れるため葉焼けのリスクも少なく、また害虫の被害を受けにくいというメリットもあります。しかし、完全な室内管理をしてしまうと日光不足が起きる可能性があるため、日差しの和らぐ16時〜18時頃に屋外に出すと、ほどよい日光を当てられるでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

エアコンの冷風は乾燥をまねくから、多肉植物に風が直接当たらないよう注意だね!

室内のメリット&デメリット

  • メリット…日光や湿度などをコントロールしやすく、害虫被害を軽減
  • デメリット…日照不足が起きる可能性がある

置き場所➁ビニール温室

ビニール温室に遮光ネットや遮光シートを使えば、簡易的に室内と同じような環境を作り出せます。屋外で管理するより大幅に日差しを軽減できるため、ある程度スペースが確保できる方にはおすすめの置き場所です。しかし、寄せ植えと同じくビニール温室の内部は蒸れやすいため、多くの多肉植物を入れている場合は注意が必要です。過度な蒸れを防ぐため、なるべくジョウロではなく霧吹き・スプレーなどでの水やりがよいでしょう。

ビニール温室のメリット&デメリット

  • メリット…直射日光を避けられ、管理しやすい
  • デメリット…ビニール温室内では植物同士が密集するため、蒸れに注意

置き場所➂ベランダ

ベランダは屋外よりも日差しを直接浴びにくく市販の日除けなども活用しやすいため、夏場の置き場所として適しています。時間帯によって柵や壁によって日陰もできるため、繊細な種類や子株などを置く場合にもよいでしょう。しかし、床がコンクリートの場合は、照り返しによる熱が心配です。すだれは手軽で効果的なので、日差しや照り返しを防ぐためにも購入されてみてはいかがでしょうか。

おもわぬ鳥獣被害に要注意!

ベランダは多肉植物やビニール温室を手軽に設置できますが、鳥が寄ってきて葉や茎を食べることがあります。食べられた葉や茎は取り除き仕立て直す必要があるため、鳥獣対策をおすすめします。CDを吊るしたり光るものを置いたりするなど、簡単で効果的な方法から試してみるとよいでしょう。

ボタ爺

ボタ爺

寄ってくる鳥の例は、住宅街に多く生息するカラスやスズメ、ムクドリなどがいるぞ!

ベランダのメリット&デメリット

  • メリット…直射日光を浴びにくく、遮光グッズも活用しやすい
  • デメリット…強い日光による照り返しや、鳥獣による食害の可能性がある

置き場所➃軒下

軒下での管理は、ベランダ・室内にスペースのない方におすすめです。屋根が多少の日差しや熱を防ぎ、日中の厳しい直射日光をいくらか和らげてくれます。しかし室内やビニール温室よりかは遮光性に劣りコンクリートからの影響も受けやすいため、遮光ネットや寒冷紗などの導入が必要です。また、横からの雨風などもそのまま受けてしまうことが多いため、天候が悪い日には傘や板などでできるだけ保護しましょう。

軒下のメリット&デメリット

  • メリット…屋根が日差しや熱などを和らげてくれる
  • デメリット…横からの雨風や強い日差しには弱いため、防風対策や遮光が必須

夏越しをラクにする遮光グッズ

➀遮光シート

色によって特性が違う

遮光シートの大きな特徴は、色によって遮光率や遮温性などが違うことです。黒は直射日光を大幅にカットしたい方向け、銀はバランスよく遮光をしたい方向け、白は遮温性を重視したい方に適しています。それぞれを使い分けることで、さまざまな種類の多肉植物を守ることが可能になるためおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

エケベリア属は銀色の遮光シート、カランコエ属は白色のシート、というように使い分けできるといいね。

ボタ爺

ボタ爺

暑さに弱いハオルチア属やセダム属には、黒色の遮光シートがおすすめじゃぞ!

➁遮光ネット

遮光ネットは100円ショップなどでも販売されており、サイズも幅広いため手軽に購入できます。汎用性も高く、薄さや軽さを活かしてさまざまな状況で使用可能なグッズです。例えば、遮光シートと違い遮光ネットは網状のため、切り取って一部の多肉植物だけに用いることもできます。また、支柱に巻きつけるなど柔軟な形を生かす使い方もできるでしょう。冬に弱い種類の多肉植物を日差しから守りたい際、活用できるとよいですね。

ボタニ子

ボタニ子

遮光シートは切って使うことはできないの?

ボタ爺

ボタ爺

材質やタイプにもよるが、遮光シートは切る際に苦戦することが多いぞ!特にアルミやポリエステルが使用された遮光シートは切りにくいから、要注意じゃ。

➂寒冷紗

寒冷紗は主に黒・白・銀の3色が販売されており、多肉植物の夏越しでは主に黒色が使用されます。黒色は白や銀に比べて遮光率が高く、トンネル状に設置すれば害虫や鳥から株を守ることもできます。ホームセンターや100円ショップなどで販売されていることが多いので、マルチに多肉植物を守りたい方は試してみるとよいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

寒冷紗は、平織りで荒く織られた布のことだよ!

ボタ爺

ボタ爺

畑や農園などで作物を守るために用いられることが多いが、多肉植物を守る目的でも使えるぞ。

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夏の暑さに強い多肉植物

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