モンステラの植え替えガイド！根詰まりさせず適切な時期に行うコツは？

葉が独特な形をしているモンステラは、南国の雰囲気がありインテリアとしてもおしゃれな雰囲気が人気の観葉植物です。初心者にも育て安い反面、成長が早く巨大化しやすいため、植え替えにが必要です。植え替えをする際に知っておくべき注意点と、植え替えの仕方などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

モンステラは、サトイモ科ホウライショウ属の植物です。初心者でも比較的育てやすい反面、伸び過ぎて巨大化しやすい事から、ラテン語で、モンスターと言う意味をもっています。ハワイでは、葉の切れ込みから光が差し込む様子を希望の光と考え、大切にされています。

モンステラの特徴といえば、葉の大きな切れ込みです。ハワイでも栽培されており、ハワイアンキルトを代表するモチーフとしても知られています。部屋に飾ると南国の雰囲気になる事から、インテリとしても取り入れやすくなっています。

原産国の熱帯アメリカでは、幹が太くなると周囲の木に気根を垂らし支柱代わりにしてぐんぐん成長します。暑さに強く日が当たらないジャングルでも生き残れる強さをもっており、他の木に覆いかぶさるように自生するという特徴があります。

モンステラはなぜ植え替えが必要なのか？その理由を説明します。

モンステラは成長が早いので、鉢植えでもあっという間に巨大化します。伸び過ぎて邪魔になったり、幹が太く高さも出て倒れやすくなったりという問題は、植え替えで解決できます。邪魔な葉は剪定でも対処できますし、仮に切りすぎるなど剪定に失敗してもすぐに伸びるので神経質にならなくても大丈夫です。

植木鉢の底にあるので見過ごしがちですが、根も成長して伸び過ぎると水はけが悪くなったり、根詰まりで呼吸できなくなったりして最悪の場合枯れてしまいます。そうなる前にしっかりとサインと時期を見極め、植え替えをしてあげましょう。

鉢植えの場合は見落としがちなので、定期的に鉢底をチェックして根がはみ出ていないか確認してください。鉢底から根がはみ出ているというのは、成長していく過程でスペースが足りず、窮屈であるというサインです。根を鉢底からはみ出たままにしておくと、根詰まりを起こします。

水やりをしても水が表面に溜まっていて浸透しない、と感じるようになったらこれも植え替えのサインです。この場合考えられる原因は、根が成長して植木鉢の中で渋滞している状態です。水が通りにくくなっているので、水やりをしても浸透せず水を吸収できないと枯れる原因になります。

モンステラの葉は美しく鮮やかな緑色です。葉の根元が黄色くなってきたり、葉全体が黄色くなったりしているようなら、根腐れを起こしている可能性があります。ただし水のやり過ぎや水不足、直射日光に当たるなども葉が黄色く変色する原因になりますので、他のサインと合わせて見極めてください。

鉢植えでも大きく成長するのがモンステラの特徴ですが、全体が大きく成長しているのに植木鉢が小さいとバランスが悪くなり倒れやすくなります。他に倒れるような原因が見当たらないのに、倒れるようなら、バランスが悪くなっている可能性が高いです。そうなる前に植え替えをしておくと安心です。

7月～9月は、モンステラの成長期です。植え替え時は慎重にしていても、多少のダメージは致し方ありません。成長期であればダメージを受けても回復する力があるので、植え替えに適しています。高温多湿なら多少前後しても構いませんが、ベストな時期の植え替えがおすすめです。

モンステラには定期的な植え替えが必要とわかっていても、忙しかったりうっかり忘れてしまったりという事もあるでしょう。この場合は植え替えサインが出ているなら植え替えが必要ですが、休眠期の植え替えはリスクが伴います。

成長期なら多少のダメージもカバーできますが、休眠期は回復スピードが遅くなりダメージに耐えられず枯れてしまう可能性が高まります。モンステラを購入するなら、植え替え時サインと適期を見極めましょう。

植え替えには今まで使っていたものよりも「今まで使っていたものよりも大きな植木鉢」が必要です。モンステラに合う「観葉植物用の用土」も用意しましょう。植木鉢の大きさに合わせた「鉢底ネット・鉢底用の石や軽石」も必要です。

大きく伸びすぎた根を切る「根切りハサミ」や「移植ゴテ」もあると便利です。モンステラの背が高い場合は、幹を支える「支柱」と、支柱に結ぶ際の「麻ひも」も用意しておきましょう。植え替えの際は土や根を触るので、「軍手」や「ガーデニング手袋」もあると便利ですよ。

モンステラが予想以上に大きくなって持て余してしまうようなら、思い切って仕立て直しをしましょう。大胆に剪定しても、すぐに伸びてくるのであまり神経質にならなくても大丈夫です。

モンステラをあまり大きくしたくない場合は、株分けすればコンパクトサイズで数を増やせます。株分けする場合は、根の土を落としてから水の中で根を洗ってください。洗うと自然に根がほぐれて株分けしやすくなります。

まずは植え替える前に水やりを控え土を乾燥させておきます。植え替えする場所には、ビニールシートや新聞紙を敷いておくと後片付けが簡単です。新しい植木鉢には、鉢底ネットや石を敷いておき、観葉植物用の用土を半分より少ないラインに入れておきます。

モンステラをそっと引き抜きましょう。根についた土は細心の注意を払い優しく払い落とします。この時、黒くなったり傷んだりしている根があるならカットしておきます。株を植木鉢の真ん中にそっと置き、用土をかぶせ固定します。植木鉢の縁から3～4cmくらいまでが目安です。

モンステラに支柱が必要な場合は、伸び過ぎて倒れるのを防ぐためにこの時点で支柱を立てて麻ひもで結びます。結ぶ時もモンステラを傷つけないよう優しくそっと結んでください。固定し終わったら割り箸などで土をならし、根にも土が行き渡るようにします。最後にたっぷりの水を与えます。水やり後に土が下がっても、用土を足してから再度水やりをすればOKです。

植え替えからしばらくは根が馴染むまで水やりは控えます。表面が乾くまで水やりはせず、その間は霧吹きで葉に水を吹きかける程度にしましょう。水をやりすぎると、根腐れを起こす可能性があるので注意してください。

植え替えは細心の注意を払いますが、モンステラは多少のダメージを負った状態です。こういう時の肥料はかえってダメージを大きくしてまうので、肥料もしばらくは控えましょう。肥料は2週間ほど経って落ち着いてからでも十分です。

モンステラは直射日光に弱い植物です。植え替えをする時期は日差しが強くなっているので、直射日光に当てないよう注意してください。窓の近くに置くような場合は、カーテンで日差しを遮るといいでしょう。風も負担になるので、風が当たらない場所に置いてください。

モンステラは初心者にも育てやすい観葉植物です。定期的な植え替えは必要ですが、タイミングを間違えずしっかりと管理すれば長く楽しめます。植え替えの所要時間は30分ほどで終わりますので注意事項を守りながら挑戦してみてください。