キャベツとは
キャベツは野菜の中でも広く利用されているアブラナ科の植物です。1年中いつでも購入することができ、料理にも欠かせない存在となっています。そんなキャベツには、菜の花のような花が咲くことを知っていますか?あまり知られていないキャベツの花の特徴や、キャベツの種の取り方などをご紹介します。
キャベツの基本情報
科名 | アブラナ科 |
属名 | アブラナ属 |
原産地 | 地中海沿岸地域 |
分類 | 一年草 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや強い |
キャベツの特徴
キャベツはアブラナ科アブラナ属の植物です。葉がいくつも重なり合って、抱き合うような形で成長していくのが特徴です。葉に適度な厚みと硬さがあるので、料理に使うときに、生のままでも、炒めたり煮込んだりしても、おいしく食べることができます。
キャベツの名前の由来
キャベツの名前は英語の「キャベッジ」という言葉が元になっています。このキャベッジは「頭」という意味で、キャベツの形が頭の形に似ていることからついた名前です。また、フランス語では「頭でっかち」という意味もあります。
キャベツの花
あまり知られていませんが、キャベツにも花が咲きます。キャベツの花の見た目は、菜の花にそっくりです。キャベツの真ん中が割れて、そこから茎が伸びてきて花を咲かせます。キャベツの種を採取するには、キャベツの花を咲かせることが必要です。
キャベツの花の特徴
キャベツは収穫時期を過ぎてから、そのまましばらく放っておくと、丸くなっていたキャベツの真ん中が開いてきます。そこから上にまっすぐ茎が伸びてきて、たくさんの小さなつぼみをつけ、花を咲かせます。つぼみは黄緑色で、花は黄色いのが特徴です。また、キャベツの花は食べることができます。
キャベツの花言葉
キャベツには「利益」という花言葉が付いています。キャベツはいくつもの葉が重なり合い、玉のような形になっているのが特徴です。また、キャベツの中から赤ん坊が生まれてくるという言い伝えもあり、それが「利益」という花言葉につながっているともいわれています。
キャベツの花のレシピ
キャベツの花は食べられることを知っていますか?菜の花に似ているので、味付けや調理方法も菜の花と似ています。キャベツの花は柔らかく茹でると、おいしく食べることができます。キャベツの花を使った簡単なレシピを2つご紹介します。
キャベツの花のおひたし
キャベツの花を適当な大きさに切り、たっぷりのお湯で茹でます。茎の部分が柔らかくなったらザルにあげ、冷たい水でサッと洗うときれいな緑色が長くもつのでおすすめです。しっかりと水気を絞り、キャベツの花に醤油と砂糖をあえて完成です。かつお節をかけてもおいしく食べることができます。
キャベツの花のマヨネーズサラダ
キャベツの花を3cmほどに切り、鍋にお湯を沸かして茹でていきます。キャベツの茎の部分が、薄い黄緑色から濃い緑色になったらザルにあげて、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取ります。キャベツの花にマヨネーズをかければ完成です。さらにからしを少し加えるとキャベツの花の苦味によく合いおすすめです。
キャベツの種
収穫時期の過ぎたキャベツをそのまま放っておくと、しばらくするとキャベツの花が咲きます。そのキャベツの花が咲き終わると、花の咲いていた場所にさやができるのが特徴です。さやが膨らんでくると、その中からキャベツの種が収穫できるようになります。
キャベツの種の取り方
キャベツの花が咲き終わり、さやの中にキャベツの種ができたら収穫することができます。キャベツの種は、さやからすぐに取り出さないことがポイントです。風通しがよく、雨に濡れないところで陰干しをして、完全に乾かします。キャベツの種の取り方は、乾いたさやを棒などで軽く叩くと簡単に収穫できます。
ボタニ子
最後に、キャベツの芯についてもご紹介
キャベツの芯
キャベツの芯は硬いので、あまり好んで料理に使う人は少ないのではないでしょうか?しかしそんなキャベツの芯を有効活用する方法があります。キャベツの花だけでなく、キャベツの芯についてもご紹介します。
キャベツの芯の漬け物
キャベツの芯が硬いのを利用して、パリパリの食感が楽しめる漬け物にするのがおすすめです。食べやすい大きさに切ったキャベツの芯を塩もみして、昆布とあえるだけで、とてもおいしい漬け物ができます。鷹の爪を少し加えるとピリッとして、お酒のおつまみなどにもぴったりです。
キャベツの芯でエコ栽培
キャベツは種をまいて育てるだけでなく、キャベツの芯からも栽培することができます。やり方はとても簡単で、料理などにキャベツを使用した後に残ったキャベツの芯を、プランターなどに挿しておくだけです。土は野菜の栽培用土を使用し、日当たりのよい場所で育てます。
芯からおいしいキャベツを作るのは難しい
キャベツの芯からエコ栽培をする場合は、おいしいキャベツを育てるということよりも、キャベツの成長を楽しむということが重要です。キャベツの芯から葉が伸びてきて育っていく様子を観察するのには向いていますが、エコ栽培のため、なかなかおいしいキャベツを作るのは難しいといわれています。
まとめ
キャベツの花の特徴や花言葉、キャベツの種の取り方などをご紹介しました。キャベツは、葉の部分はもちろんですが、花やつぼみ、硬い芯の部分までおいしく料理することができる魅力的な野菜です。種も簡単に採取することができるので、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか?
出典:写真AC