芽キャベツとは
別名 | 子持ちカンラン、ヒメカンラン |
分類 | アブラナ科アブラナ属ヤセイカンラン |
学名 | Brassica oleracea var. gemmifera |
英名 | Brussels sprouts |
芽キャベツは直径4~5cmほどのコロンとしたキャベツのような見た目です。植物学上の分類もキャベツと同じアブラナ科に分類されます。あまりにキャベツとそっくりな見た目をしているので、このまま育てば大きなキャベツになるのかと想像しがちですが、育ち方は全く異なるものです。
葉の脇に芽キャベツがつく
画像のように、空に向かって伸びる芽キャベツの苗の脇芽にあたる部分に私たちが食べている「芽キャベツ」がつきます。1つの苗から実に50~60個ほどの芽キャベツが付くといわれています。
食べ方はとても簡単
使い慣れていないと一体どうやって調理するのか悩みますが、実は芽キャベツの調理方法はとても簡単!まるごとスープに入れても、ざっくり半分に切ってグリルしてもOKです。味は、キャベツにもちろん似ていますが、キャベツより味が濃く、香りもあります。
芽キャベツに含まれる栄養
おもしろい付き方をする芽キャベツですが、一体どんな栄養が含まれているのでしょうか?キャベツとはどんな風に違うのか、気になる点もご紹介します。
含まれる栄養①ビタミンC・ビタミンK
風邪の予防や、コラーゲン生成に関与するビタミンCが豊富に含まれています。また、骨にカルシウムを定着させる働きを持つビタミンKも豊富です。キャベツにもこれらのビタミンは含まれていますが、芽キャベツの方がはるかに多く含んでおり、ビタミンCはキャベツの4倍、ビタミンKは2倍にも上ります。
含まれる栄養②カロテノイド類も豊富
活性酸素と戦ってくれる抗酸化作用を持つカロテノイドも芽キャベツには含まれています。中でもβ-カロテンはキャベツに比べてなんと15倍以上!その他、ルテインも含有量が高いことがわかっています。
含まれる栄養③キャベジン(ビタミンU)
キャベツに豊富に含まれていることから名づけられたビタミンの1種、キャベジン(ビタミンU)は芽キャベツにも含まれています。十二指腸潰瘍や胃潰瘍の予防に強い効果があることが知られており、「キャベジン」という名の医薬品も販売されているほどです。
芽キャベツの保存方法
キャベツよりもはるかに栄養が豊富な芽キャベツですが、保存方法はどのようにすればよいのでしょうか?冷蔵庫での保存と、冷凍庫での保存の2通りをご紹介します。
冷蔵庫での保存方法
冷蔵庫で保存する場合は、芽キャベツの乾燥を防げるような袋に入れて保存します。ジップロックやタッパーなどがよいでしょう。生のまま冷蔵庫に入れておくと1週間ほど保存できます。なるべく早く使いきるようにしましょう。
冷凍庫での保存
大量に芽キャベツがある場合は、やはり冷凍庫での保存がおすすめです。下ごしらえとして軽く茹でておきます。茹でた後は、1回で使う量に小分けし、粗熱をとってから冷凍庫に入れます。詳しい茹で方は下をご覧ください。
芽キャベツの茹で方①下ごしらえ
- 芽キャベツの外側の葉を1~2枚取り除く。
- 芽キャベツの茎(キャベツのお尻の部分)に包丁で軽く切り込みを入れておく(早く均一に熱が入るため)。
芽キャベツの茹で方②茹で方
- 1リットルあたり、大さじ1程度の塩を入れたお湯を沸かす。
- 沸騰したお湯に下ごしらえした芽キャベツを入れ、茹でる。茹で時間は3~5分ほど。後日別の料理に使用する際にまた火が入るので固めに仕上げるのがポイント。
- 変色を防ぐためすぐに冷水にいれて粗熱をとる。
- 小分けにして冷凍。
ボタニ子
芽キャベツの栄養や保存方法がわかってくると、実際に食べたくなりますね。ここからはおすすめの芽キャベツの食べ方をご紹介します!