キャベツの黒い斑点はカビ?食べられる?その正体や発生の原因を解説

キャベツの黒い斑点はカビ?食べられる?その正体や発生の原因を解説

買ったばかりの新鮮なキャベツでも、カビに似た黒い斑点や黒ずみが見かけられることがあります。黒い斑点や葉先の黒ずみは食べて大丈夫なのか迷うこともあるでしょう。この記事では、キャベツの葉に現れる黒い斑点の正体とその発生の原因などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.キャベツとは
  2. 2.キャベツの黒い斑点の正体
  3. 3.キャベツの黒い斑点が発生する原因
  4. 4.キャベツの黒い斑点を防ぐ保存方法
  5. 5.新鮮で美味しいキャベツの選び方
  6. 6.キャベツの黒い斑点の正体を覚えておこう!

キャベツとは

フリー写真素材ぱくたそ

キャベツは、何枚もの葉が重なり球状の形をしている野菜です。本来は冬野菜ですが、品種改良により通年収穫されています。食べ方は火を通すだけではなく生でも食べられるので、使いやすい食材です。

基本情報

分類 アブラナ科アブラナ属
学名 Brassica oleracea L. var. capitata
別名 カンラン(甘藍)、タマナ(玉菜)
原産 大西洋沿岸、地中海沿岸のヨーロッパ
産地 群馬県、愛知県、千葉県、茨城県、神奈川県、長野県
旬の時期 冬キャベツ11月頃~2月頃、春キャベツ3月~5月、
夏キャベツ6月~9月
形態 多年草

キャベツの栄養素

ビタミンが豊富

Photo byRohtopia

キャベツはビタミンが豊富です。キャベツには風邪の予防や疲労回復、肌荒れなど美容によいとされるビタミンCが含まれています。また、血液の凝固作用や骨の形成に役立つビタミンK、胃や十二指腸の働きを助ける、「キャベジン」と呼ばれているビタミンUも含有しています。

ジアスターゼ

キャベツにはジアスターゼが含まれています。ジアスターゼは、でんぷんを分解する酵素です。消化を助け、腸の働きを整え、胃酸を抑えるため胃もたれや胸やけなど改善します。

キャベツの黒い斑点の正体

Photo byulleo

食べられる黒い点は?

キャベツの黒い斑点や葉先の黒ずみは、ポリフェノールなので食べても大丈夫です。しかし、味は美味しくはありません。黒い点や黒ずみは取り除いて食べるのがおすすめです。

腐っている可能性もある

黒い点がポリフェノールではなく、腐っているための黒ずみということもあります。キャベツが腐っているときの状態を知っておけば、食べてよいのか悪いのかの判断ができるでしょう。

キャベツ腐敗病

Photo bynoxoss

キャベツ腐敗病は、冬場に発生する細菌由来の病気です。細菌が凍害により葉の組織の損傷部分に入り、黒い点がつながり黒ずみになります。細菌はカビではないため、被害が内側に広がることはほとんどありません。そのため、腐っている黒ずみの部分を取り除けば食べられます。腐敗病という名前ですが、悪臭を放ちません。

縁腐れ

Photo by JIRCAS

キャベツの内側にいくほど葉先が茶色く枯れるのは、縁腐れです。これは、カルシウム欠乏症とも呼ばれます。カルシウムが葉先まで行き渡らないため、壊死し枯れてた結果です。

悪臭がする

Photo by JIRCAS

キャベツから悪臭が出始めたら、腐っているため食べられません。葉がぬめり溶けて、酸っぱいにおいがしてきます。葉が変色し、ぬめり出したら腐り始めのサインなので気を付けましょう。

キャベツにできる黒い点は食べて大丈夫?

  • ポリフェノールならば食べられる
  • キャベツ腐敗病の黒い点は取り除けばほかは食べられる
  • ぬめりがあって黒い場合は腐っているので食べてはいけない

次のページ

キャベツの黒い斑点が発生する原因

関連記事

Article Ranking