はじめに
スーパーなどの青果売り場でハネデューメロンを見かけることが多くなりました。保存次第で長期保存でき、たっぷりとした果汁の甘みとしっかりとした歯ごたえが特徴ですが、追熟させたり食べ方を工夫したりなどで更に美味しく食べられます。ここでは、ハネデューメロンの美味しい食べ方をご紹介します。
ハネデューメロンについて
ハネデューメロンの産地
ハネデューメロンは熱帯の乾燥した気候で栽培されます。産地はメキシコが一番多く、現在では全体の約8割を占めています。次いでアメリカ・コロンビアとなります。日本は気候があまり適していないのでほとんど栽培されていませんが、岡山や茨城・千葉など一部の地域では栽培されています。
ハネデューメロンの特徴
ハネデューメロンは表面に網目がなく滑らかです。楕円形のボールのような形で、皮の色が乳白色(完熟すると黄色)です。果肉は、白か薄い黄緑色でぶ厚く、糖度は16~17度程度あります。1年中食べることができますが、海外からの輸入最盛期は3月頃です。
名前の由来
「ハネジューメロン」ともよばれます。熟した果肉は甘くてたっぷりとした果汁を含むことから、英語で「HANNY(はちみつ)DEW(つゆ) MELON」と表されます。
ハネデューメロンの栄養
ハネデューメロンには健康維持によい効果が期待できる栄養素がたっぷり含まれています。国内産のメロンよりも手頃な価格で手に入りやすく、ぜひ上手に取り入れたい果物です。
栄養①~ペクチン
ハネデューメロンには、ペクチンが多く含まれています。ペクチンは食物繊維で腸の内部の掃除をしてくれるので、便秘や美肌効果が期待できます。捨ててしまいがちな種の周りのわたにも、たくさん含まれています。
栄養②~カリウム
ハネデューメロンには、カリウムも多く含まれています。カリウムには塩分を体の外に排出する効果や水分を適量に調節し利尿する効果があるので、血圧を下げたりむくみを抑えたりなどの効果が期待できます。
ハネデューメロンの選び方
ハネデューメロンは輸送中に傷がつきやすい果物です。選ぶときは、できるだけ表面に傷のないもの、手に取ったときに実がしっかり詰まって重たい感じのするものを選びます。手に入れてからすぐに食べたい場合は熟している皮が黄色っぽいものを、急がない場合は熟していない白っぽいものを選ぶようにします。
次のページでは、ハネデューメロンの食べ頃についてくわしく解説します。
出典:写真AC