ころたんとは
ころたんはサカタのタネが開発した品種で、果皮が黄金色をしており、一般的なメロンより小玉なミニメロンです。重さが400g前後と軽いため、露地栽培だけでなくプランターや鉢植えを使った空中栽培でも育ちます。また、糖度も15度までになり、一般的なメロンと変わらない甘さに仕上がります。育て方が手軽なのとさわやかな甘さがおいしいため、家庭菜園での人気の高い作物です。
ころたんの誕生について
皮に網目状の模様のあるメロンは高級品として親しまれていますが、その栽培は難しく、家庭菜園では作りこなせないほどでした。そこで、サカタのタネが網目模様で高級感があり、家庭でも育てられるおいしいメロンの開発に着手しました。そして、約10年の歳月を経て生まれたのが、ミニメロンのころたんです。ころたんは、網目模様・栽培が簡単・おいしいと、3方よしのメロンでなのです。
ころたんの特徴
次に、ころたんの特徴を3つご紹介します。ころたんの人気の理由は、おいしいメロンを家庭で育てられるからです。そのため、ここで紹介する特徴も栽培面の手軽さが中心です。ころたんの特徴を知れば知るほど、家庭菜園での栽培にチャレンジしたくなります。
特徴①家庭菜園で作れる
普通のメロンは気温や湿度、水分や肥料のきめ細やかな管理が必要で、プロの農家でもかなり気を遣います。しかし、ころたんは栽培管理が普通のメロンに比べ簡単で、家庭菜園でも育てられます。受粉や摘心といった作業が必要なため、少し手をかける必要がありますが、あくまで少し手をかける程度で育てられます。
特徴②プランター栽培でも露地栽培でも育つ
2つ目の特徴は、ころたんがプランター栽培でも露地栽培でも育つことです。プランター栽培は支柱を立てて空中栽培で育てるので、スペースの狭いマンションのベランダなどでも育てられます。さらに露地栽培では通常のメロンと同じように、地を這わせるような方法でも、支柱を立てる方法でも育てられます。このように、育てる場所を選ばないことも、ころたんが人気になった理由の1つです。
特徴③たくさん実る
ころたんの3つ目の特徴は、たくさん実るということです。ころたんは、プランター栽培で1株から2~4個、露地栽培で1株から8~10個収穫できます。栽培するスペースはコンパクトですが、それに反してたくさん実るお得なメロンなのです。
栽培のポイントと準備
ころたんの苗の植え付けは4月中旬~下旬がシーズンです。まずは苗を植えつける前に、土の準備をします。ポイントを抑えたプランター栽培と露地栽培での準備について説明します。
ころたん栽培のポイント
ころたん栽培の最大のポイントは「いかにうまく根を張らせるか」です。ころたんは温暖で乾燥した気候を好みます。栽培途中で枯れて花が咲かない、収穫できなかったといった失敗例をみてみると、多くが根が腐っていたことが原因となっています。いかに水はけのいい土を準備するかということが、ころたん栽培のポイントです。
プランター栽培
プランター栽培する場合、プランターは穴の多い排水性のいいものを選びましょう。プランターの深さは25cm以上がふさわしく、2株の場合は70cm以上のプランターを用意します。支柱も用意し、土は野菜用培養土をプランターの8割ほど入れます。
露地栽培
露地栽培の場合は、定植2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を撒いて深く耕しておきます。そして、定植1週間前に化成肥料を撒き、土の温度の確保と雑草防止のためにマルチを貼ります。ころたんは乾燥で温暖な気候を好むため、土の温度の確保は重要です。特に苗を植えたばかりの頃は、土の温度を16℃以上にしていないと、失敗につながるので注意しましょう。
ボタ爺
次はころたんの育て方を紹介するぞ!
出典:https://sakata-tsushin.com/yomimono/tokushu/20160318_001954.html