追熟と食べ頃
輸入物は食べ頃よりも早く収穫し輸送されるので、販売される時にはまだ熟していない場合もあります。熟していない場合は、食べ頃になるまで追熟します。
追熟の仕方
冷蔵庫など温度の低い場所では追熟しにくいので、追熟は常温でします。できれば温度の変化が少ない場所で、袋などに入れずにそのまま置きます(水分がこもり、痛みやすくなるため)。追熟中は、傷みがないか、追熟しすぎていないか、など時々様子を見てください。
ハネデューメロンの食べ頃とは
①皮の色が変わる
食べ頃になると、ハネデューメロンの乳白色の皮が次第に黄色がかります。皮全体が黄色に変わり、バナナが熟したときのような黒い斑点が出るとハネデューメロンでは熟しすぎている状態なので、早めに食べきりましょう。
②香りが強くなる
熟す前のハネデューメロンはほとんど香りがしませんが、熟してくるとメロン全体から甘い香りが漂ってきます。
③おしりが柔らかくなる
へたの反対側(おしり)を軽く押してみて、固さを調べるのもポイントです。熟してくると少しずつ柔らかくなってきます。少し柔らかいくらいで食べると丁度よい果肉の固さです。あまり柔らかくなり過ぎるとカットした果肉がゼリー状になっているのでご注意ください。
④果肉が変化する
熟す前はしっかりとした歯ごたえの食感の果肉でさっぱりとした甘みですが、熟すにつれて柔らかく滑らかな食感に変わり甘みも強くなります。
カットして売られている場合
すでにカットされている場合は、収穫されてから時間がたち食べ頃になっていることが多いので、冷蔵庫で保存して早めに食べましょう。
食べ頃になったら
食べ頃になったハネデューメロンは、ぜひ冷蔵庫で冷やして食べましょう。ペクチンは冷やすと甘みが強くなる性質があるので、常温のままで食べるよりも美味しく食べられます。2~3時間くらい冷やしたあとで食べるのが、一番美味しいタイミングです。
さまざまな切り方
切り方のポイント
ハネデューメロンは甘みが玉全体で均一ではないので、美味しく食べるには切り方がとても重要です。熟すにつれて甘みはへたからおしりへと少しずつ下がっていきます。味の観点からみると、食べ頃のハネデューメロンを均一に切り分ける場合はへたから縦に切った半月の形にするのがポイントです。
切り方①縦方向の半月に切る
ハネデューメロンの中央にあるヘタから真っすぐ縦に半分に切ります。中の種をスプーンなどでかき出した後、半分に切ったハネデューメロンの真ん中を同じように切ると1/4サイズの半月ができます。大きすぎる場合は同じ要領で半分、または3つに切り、1/8または1/6サイズにします。
切り方②ひと口サイズにカット
半月にカットした後、ひと口サイズにカットしてたべるのも食べやすい方法です。半月に切ったハネデューメロンの皮ギリギリよりも少し上のところにナイフを入れて皮と並行に切り、その後ひと口サイズになるように縦に切ります。
切り方③横半分に切る
食べ頃に熟したハネデューメロンをへたからおしりまでの中央あたりで横に半分に切ると、上半分が甘みの薄い部分、下半分が甘みが強い部分に分かれます。下半分を生で食べ、上半分は砂糖などを加えて料理に使うのもよい方法です。
次のページでは、ハネデューメロンのさまざまな食べ方を紹介します。
出典:写真AC