カリグリーンの効果的な使い方
幅広い種類の野菜・植物に使える殺菌剤・カリグリーンですが、病気の治療・予防・栄養補給としての効果を最大限に発揮させるためには、カリグリーンの使い方にポイントがあります。そこでカリグリーンの効果的な使い方を、使う際の注意点とあわせて解説します。
5日~7日間隔の使用が目安
作物に大きな被害を及ぼす病気の治療に作用するカリグリーンですが、病気の予防目的の消毒薬として使うこともできます。なおどのような目的で使用するかによって使用頻度の目安も変わりますが、病気の治療として使う場合は5日、病気予防として使う場合は1週間ごとを目安にするのがおすすめです。
かぼちゃの場合は要注意
どんな野菜・植物にも高い効果を発揮するカリグリーンですが、かぼちゃの病気の治療に使う際には注意が必要です。カリグリーンはかぼちゃにも使えますが、ほかの野菜や植物と比べると効果が出にくい特徴があります。そのためかぼちゃにカリグリーンを使う場合は、3日ごとを目安にするのがおすすめです。
展着剤を混用する
水溶剤タイプのカリグリーンは初心者でも使いやすいのが特徴の農薬ですが、水溶剤タイプであるために散布剤が付着せずに流れ落ちてしまうことがあります。そこでおすすめなのが展着剤を混用する使い方です。展着剤を混用すると水溶剤タイプでもしっかりと葉に付着するので、カリグリーン特有の殺菌効果が期待できます。
展着剤を混用するメリットは?
展着剤のメリットは、農薬を混用することで農薬の成分が葉や茎に定着しやすくなることです。植物の葉は種類によっても特徴が違いますが、中には水をはじく性質の植物もあります。このような種類の植物でも、葉の内部に浸透しやすい成分を含む展着剤を混在するとカリグリーンの効果がアップします。
混用NGの散布剤に注意
展着剤のようにカリグリーンと混用すると効果がアップするものもありますが、絶対に混用してはいけないものもあります。特に木酢やクエン酸など弱酸性系の散布剤との混用はNGで、弱酸性系の散布剤と似た特徴を持つ水和剤(ベンレートなど)の混用もNGです。
決められた容量を守る
カリグリーンは安全に使えて効果も高い農薬ですが、殺菌対象となる食物・植物によって使用する容量が決められています。カリグリーンに限らず農薬の場合は、決められた容量を散布することが正しい使い方であり、濃度をあげたからといって効果が高まるわけではありません。逆に濃度の濃さが原因で枯れる場合があります。
使用頻度を増やして効果をアップ
病気の進行を早く抑えたい場合は、農薬の濃度を濃くするよりも使用頻度を増やす方が効果があります。もちろん農薬によっては使用頻度に指定があるのが一般的ですが、カリグリーンには使用頻度の制限はありませんし、殺菌効果のほかにも追肥効果もあるので使用頻度を増やす使い方がおすすめです。