アーリーセーフとは?
アーリーセーフとは、天然由来であるヤシ油の有効成分から作られた殺虫殺菌剤です。家庭菜園でよくみられるアブラムシやハダニなどの害虫駆除をはじめ、うどんこ病に対しても予防効果を発揮します。
アーリーセーフ【住友化学園芸】
アーリーセーフ【住友化学園芸】
参考価格: 836円
アーリーセーフは食品や医薬品、化粧品にも使用されている脂肪酸グリセリドを主成分としているため、人体や動植物への影響が少なくため人気の薬剤です。実際に使用した方のレビューでも、効果の高さや周囲の環境にやさしい点などが評価されています。
タイプ | 液体タイプ |
---|---|
主成分 | 脂肪酸グリセリド |
容量 | 100mL |
希釈倍率 | 300~600倍 |
購入者の評価
かぼちゃのうどん粉病は一昨日のアーリーセーフが功を奏し かなりきれいになっていました
— まぁちゃN (@Mchanrkky3) October 18, 2020
昨日一日雨だったから心配していましたが^ ^
下の方の症状の酷い葉を切りスッキリしました pic.twitter.com/Pu6LnWyumd
SNSでは、アーリーセーフの口コミも見られます。環境に配慮した薬剤である点が高い評価を得ています。また、Amazonなどの通販サイトでも、満足度の高い使用感という声も多く挙がっていることから、優れた商品であることがうかがえるでしょう。
アーリーセーフのメリット
メリット①有機農産物でも問題なく使用できる
アーリーセーフを使う大きなメリットは、オーガニック農法や有機農産物にも使えることです。有機農産物とは日本農林規格に適合している作物で、化学的合成された農薬の使用は禁止されています。しかし、アーリーセーフは自然由来の成分で害虫を除去できるため、有機農産物に使用してもよいと認められています。
メリット②においや作物への影響が少ない
アーリーセーフは人体だけでなく、動物やミツバチといった周囲の生物にも毒性が少ない農薬です。植物にも直接影響を及ぼさないため、使用回数の制限がありません。つまり、効果があるまで何度でも使用できます。また、アーリーセーフは気になるにおいも少ないため、収穫直前の作物でも、におい残りを気にせず使えます。
メリット③コスパがよい
アーリーセーフは原液を水で希釈して使用する殺虫殺菌剤です。1本で100mLのため、希釈率300倍の薬液作る場合は100回分、600倍なら200回の使用が可能です。原液をそのまま使用する殺虫剤に比べると、はるかにコスパがよいといえるでしょう。初めて害虫対策を行う方や、手軽に使える殺虫剤を探している方にもおすすめの薬剤です。
アーリーセーフの効果
アーリーセーフが有効な害虫
アーリーセーフは幅広い作物や観葉植物の害虫に使用可能です。特に効果を発揮するもののなかから、家庭内菜園でもよくみられる害虫の被害や特徴について解説しましょう。
アブラムシ
アブラムシは野菜や果樹、花やハーブといったさまざまな作物に発生するポピュラーな害虫です。新芽や葉の裏に寄生して植物の栄養を吸いとったり、大量に発生することで美観を損ねたりと、非常に厄介です。また、アブラムシ自身や排せつ物がウイルスを媒介し、ほかの病気を発生させる原因にもなるため、発見しだい早めに対処しましょう。
ハダニ
ハダニは8本の足をもつクモの仲間の害虫です。アブラムシと同じように葉の裏に寄生し、作物を弱らせます。ハダニがついた葉にはかすり状の傷がついたり、白い無数の斑点が広がったりといった症状が現れ、放置すると葉や花が枯れてしまいます。特にりんごやみかん、茶などの樹木に発生しやすく、作物によって発生するハダニの種類が決まっています。
コナジラミ
コナジラミとは体長1~3mmで白い羽をもつ害虫です。ほかの害虫と同様に葉の裏に潜み、植物から栄養分を吸って枯らしてしまいます。繁殖力が高く、放っておくとウイルスを媒介したり、排せつ物が「すす病」の原因になったりする恐れもあります。コナジラミが発生するのは野菜や草花、果樹、観葉植物と幅広いため、多くの植物で注意が必要です。
アーリーセーフが有効な病気
アーリーセーフは害虫の駆除だけでなく、病気の治療と予防にも使用できます。アーリーセーフが効果を発揮する代表的な病気がうどんこ病です。うどんこ病とは若葉や茎に、うどん粉のような白い胞子状のカビが生える病気です。アーリーセーフをカビに散布すると胞子の拡散を防ぎ、病気のさらなる被害や拡散を抑えられますよ。
使用できる主な作物
野菜 | トマト、キュウリ、葉もの野菜、ハーブ類など |
果樹 | りんご、イチジク、かんきつ類など |
観葉植物 | 茶、バラ類を含む花など |
アーリーセーフは自然由来の成分から作られているため、幅広い種類の植物に対して、比較的安全に使用できる殺虫殺菌剤です。対応している作物のさらに詳しい種類や品種に関しては、商品の説明で確認してから作業を始めてください。
アーリーセーフの使い方
基本の使用方法
アーリーセーフは使用する作物ごとに決められた量の水で希釈し、霧吹きを使って散布します。希釈倍率は主に300~600倍です。例えば、希釈率が300倍の場合、アーリーセーフ1mLを300mLの水に加えて希釈してください。作成した薬液は長期間保存できないため、一度に使いきれる量だけ作り、早めに散布しましょう。
使い方のコツ
効果があらわれるまで定期的に散布する
アーリーセーフは1回の使用ですべての害虫を駆除できるわけではありません。害虫を寄せ付けない忌避効果や孵化前の卵への効果はないため、数回に分けて散布しなければ完全に駆除するのは難しいです。アーリーセーフには使用制限がないため、効果を感じられるまで数日おきに何回か繰り返し散布しましょう。
害虫や胞子に直接散布する
アーリーセーフは粘着性のある薬剤で害虫を包み込んで動きを封じ、窒息させて駆除します。薬液の特性上、植物の葉や花よりも害虫に直接散布すると効果的です。葉の裏やつけ根を確認し、潜んでいる害虫を探し出しましょう。量が少ないと効果が発揮されないため、十分な量を吹き付けるのもポイントです。
アーリーセーフ使用時の注意点
アーリーセーフは比較的安全性が高い農薬ですが、薬害には注意が必要です。薬害とは、本来とは異なる有害な効果を指します。薬害が発生すると、作物の葉が枯れる「葉枯れ」といった症状が現れることがあります。
注意点①気温が高いなかでの使用はなるべく避ける
特定の条件下でアーリーセーフを使用すると、薬害が発生する確率が上がります。その条件のひとつが高い温度です。夏場の暑い時期や高温の室内での使用は、なるべく避けましょう。もし気温が高い時期に害虫を駆除したい場合は、気温が低い早朝やくもりの日に散布すると薬害が出にくくなりますよ。
注意点②特定の成長期に薬害が発生しやすい
作物の状態によって薬害が発生することもあります。発芽したばかりの幼苗期や、葉が出始めた時期は葉枯れを起こしやすいため、アーリーセーフの使用には注意が必要です。また、花き類の場合、蕾がつき始めの時期は薬害が発生しやすくなります。特定の成長時期以外でも、株が弱っているときの使用は控えましょう。
注意点③かんきつ類への使用は要確認
アーリーセーフをかんきつ類の樹木へ使用するときは、品種を確かめたうえで時期をみて散布してください。特に、樹勢が弱っている場合の散布は避けます。また、ジチアノン系の農薬と併用して使用すると、果実に薬害が発生する確率が高まるため注意が必要です。
アーリーセーフならやさしく害虫や病気を駆除できる!
アーリーセーフは自然由来の成分を使用しているため、人体や周囲の環境への影響が少ない殺虫殺菌剤です。正しい使い方で使用すれば、アブラムシやハダニから効果的に作物を守れますよ。初めてでも手軽に使えるため、ぜひ、家庭菜園に取り入れてみてくださいね。
出典:写真AC